遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

雄冬山(ケマフレ川ルート)

2016年03月23日 | 登山:増毛方面
平成28年3月22日(火) 雄冬山

来道した神奈川のGAKUさんとエバさんなどHYMLの人たち総勢6名で雄冬山に登った。コースは一般的な浜益御殿からではなく日本海側のケマフレ川河口からのバリエーションルート。


(いよいよこれから出発です)

ケマフレ川河口から出発し、オフユ川右二股の源頭付近を通過して広々とした沢形からP1075の手前辺りで稜線に出るコースだが、沢形まで移動するに小さな沢を超えていかなくてはならず、登り返しを最小限にするためのルート取りが難しかった。また、ほぼ海抜からの出発であるため、最初の急坂をハアハア言いながら登り切って標高差がまだ1000mと聞いた時には、目の前が暗くなったが、一歩一歩登ればいつか山頂に着くだろうと気持ちを切り替えた。


(やっと標高300m付近まできました)


(沢にでました、標高600m付近)

コンディションはクラスト化とした表面にうっすらと雪が積もった状態で、ラッセルはないが急登になるとシールによるグリップが利かなくなり、沢形の途中からはスキーアイゼンを装着し、なんとか稜線上まで行き着くことができた。広々とした木の生えていない沢形の標高差600mの登りがこのコースのハイライトで、後ろを振り返るとドカーンと日本海が広がっていた。


(結構な斜度でスキーも限界に近づきつつあります)

稜線に出て1075ポコを越えた先でスキーをデポしアイゼンに履き替えた。いつも使っているプラブーツ用のアイゼンを忘れ、登山靴用のアイゼンを誤って持参したが、靴のサイズに合わせたサイズ調整が簡単にでき事無きを得た。


(ピークに向かう登り、雪庇が危険なので右側斜面をトラバースした)


(GAKUさんを先頭に最後の登り)

雄冬山ピークへの最後の登りでは急斜面のトラバースもあり、滑落しないよう慎重に歩き、GAKUさんを先頭に出発から6時間半で山頂に到着した。まだ真っ白な浜益岳や群別岳の増毛山塊の山並みが美しかった。また、日本海の先には利尻山も確認できた。


(ばんざーい、山頂だ!)

下山はじめはシールをつけ、ルート旗を回収しながらCo1000付近まで下り、そこから沢に向かって滑走を開始した。ところどころに数センチの雪が積もっているものの雪面はほぼクラスト化し、なるべく雪のあるところでターンするのだが、どうしてもスピードがついてしまい、何度もスリップした。木のほとんどない斜面を日本海に向かって滑り降りる感覚はとても気持ちが良かった。


(下山の途中で後ろを振り返る)

帰りは多少の登り返しはあったものの、沢を過ぎた以降は終始なだらかな斜面が続き、ほぼ往路に沿って約2時間で出発地点まで戻った。前泊していたときに吹き荒れていた風がまるで嘘の様に穏やかな一日だった。


(雄冬山ケマフレルートのログ、総行動時間9時間)

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