クレーン
工場でしょうか、あるいは倉庫でしょうか、ひと月ほど前から工事をしています。基礎、鉄骨組み立て、見る見るうちに出来上がっていきます。
多くの人と同じように私もこのような工事現場を見ることが好きです。好きというか、見ていて飽きません。大きな鉄骨を軽々と持ち上げ、所定の位置にピタリと合わせる。力強さと繊細さを併せ持った技術に魅せられます。
先日は二階の床板の搬入でした。10メートルほどの分厚い板を屋根の鉄骨の狭い隙間から入れる作業です。ちょっと見ると入りそうもないのですが、板を斜めにしてうまく入れています。もちろん設計段階から搬入方法は考えているのでしょうけれど、作業をしている人たちの連携とともに、パズルを解くような作業に感心します。
12月といっても風もなく日向では暖かさを感じます。
ふと見ると反対側の道端に椅子に座って工事をずっと見ているおじいさんがいました。作業をしている人たちの緊張感とおじいさんののんびりとした様子がなんともいえません。