頑是ない
ご存じですか「頑是」
読みは「がんぜ」と推測できますが、意味は分かりません。
手元のコンパクト辞書数冊、詳解漢和大字典、広辞苑にも掲載されておらず、パソコンの予測変換にも出てきません。
12月23日の朝日新聞連載小説 「夫を亡くして」の中にあった言葉です。
ネットを検索すると
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「頑是ない」とはよい、わるいの区別がつかない、物事の道理がよくわからない。通常「頑是」は否定の言葉と組み、「頑是ない子供」とは「無邪気な子供」、「あどけない子供」を意味する。・ ・ ・ ・ ・
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とあります。
「頑」には頑固などとかたくな、融通が利かないという意味がありますが、その他に"わるい"という意味もあります。「是」は是非の是、"よい"という意味です。
図書館に行ったついでに日本国語大辞典を引いてみるとネットとほぼ同じような解説がありました。
汎用辞書や広辞苑にもない言葉がネットで日本国語大辞典(13巻)並みの結果が検索できる、すごいことです。皆がスマホを手放せない理由のひとつではないでしょうか。
なお、上の小説の中に出てきます透谷は明治時代の詩人 北村透谷のことです。