子を見れば親がわかる
「子を見れば親がわかる」保育園や学校の先生方は実感されているそうです。
やさしい子供、おもいやりのある子供の親はやはりやさしく、おもいやりがあり、すぐきれる子供の親はやはりそれなりの親です。これは保育園や学校に限らず、近所や身の回りを見てもそのとおりだと思います。
生まれてからずっと一緒にいる親の性格がうつるということは当然です。遺伝とばかりとは言えません。「氏より育ち」ともいわれます。
性格だけでなく、靴の脱ぎ方、戸の開け閉め、箸の上げ下ろし、言葉づかいなど行儀とか礼儀と言われるものもそうです。
なぜこのようなことを言うのかと申しますと。
今、京都花園大学公開講座『禅とこころ 般若心経に学ぶ』を受講しています。
講師は横田南嶺 花園大学総長、鎌倉円覚寺管長です。
師は仏教の根本の教えのひとつに無我があると話されています。
生まれてこの方、変わらない自分というものがあるのではない、自分の意思によって行動していると思っているが、それはすべて周りの環境、情報によって支配されている。自分の意思というものはないと師は説かれます。
私たちは1日に最大3万5000回の判断、決断を下しているといわれます。このひとつひとつの判断に生まれてから今日まで自分の周りで生じた現象が影響しています。過去の事例を検索し参照しているのです。
そのように考えると「子を見れば 」も納得できます。
では、性格は変わらないのかといいますと、変わります、変えることができるのです。仏教のもうひとつの教えに無常があります。世の中のすべてのものは移ろいゆくものです。一秒間に75回変化しているそうです。
性格も変えようとすれば変わるものです。
・・・ というようなお話を聴いています。
全6回の講座 現在第3回まで公開されています。
YouTubeでも配信されています。