お盆
お盆が近づいてきました。わが家でも毎年、月の初めに祭壇を一段だけ出してお祀りしています。昔はキュウリやナスで馬、牛を形作ったり、お膳に毎日料理をいれてお供えしていたのですが、次第に簡略化され今では五具足と高坏に盛った果物、そうめんと落雁だけになってしまいました。
お盆が済むと藁で作った精霊船にお供え物を入れて海に流していましたが、それももう60年以上前から海が汚れるからという理由で禁止されています。ですからもうどこの家でも舟など用意しないと思っていたのですが、先日スーパーで売っている舟を見ました。それも相当の数が積み上げられています。迎え火、送り火の焚き木も並んでします。
昔からの風習を引き継いでちゃんとお祀りしているご家庭もあるのだと気づきました。
思えば子供が小さいころは、遊びを兼ねてキュウリの馬を作ったり、盆行灯を組み立てたりしていたのですが、それがいいのですね。こういった盆行事などの継承から家風の伝承へと引き継がれ、ひいては子供たちの人となり、性格の形成へとつながるのですね。来年からは見直さなければと思いました。少し遅いかもしれませんが。