庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

東風凍を解く~「春告草」

2016-02-08 08:53:58 | 日記・エッセイ・コラム

立春の初候は、東風凍を解く(とうふうこおりをとく)です。

東から吹いてくる風が、厚い氷を解かしていく時期という意味です。

「東風」とは、「こち」とも呼ばれて春風のことで、春のそよ風というには
まだまだ冷たい風ですが、この風が吹くと寒さも緩んできます。。 

でも春風というのは南から吹く暖かい風のはずなのに、なぜ東風という
のでしょうか?

それはもともと、七十二候が中国から渡ってきた暦であることの名残と
言われています。


中国の陰陽五行の思想で、春は東を司る事から東風と呼ぶそうです。

春告草」の異名を持つ梅は東風を待って咲くので「風待草」とも呼ばれ、
昔から春は東からやってくると信
じられていました・・・。

 東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 
             主なしとて 春をわするな  <菅原道真>

東風を受けて咲く 紅梅と白梅。

梅の咲く丘。

 


コメント (2)
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