日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

ああ!ポスティング!

2006年11月29日 12時55分52秒 | MLB
井川慶投手(左)1979/07/13(26歳)の落札球団はヤンキースでした。井川のヤンキース入りが確実となれば、先発投手陣は
台湾出身で今季ア・リーグトップタイの19勝を挙げた王建民投手(1980/03/31(25歳)(右)(2000年ヤンキースのマイナー契約、2005年メジャー昇格8勝、年俸4000万円、大幅見直し確実)
15勝をマークし15年連続で2けた勝利を達成したマイク・ムシーナ1968/12/08(38歳)(右)(13億5000万円*2年、7年契約(17億円*7)の最終年2007年度を更新せず破棄、新たに2007年より2年間契約へ)
通算280勝のメジャー屈指の左腕ランディ・ジョンソン1963/09/10(43歳)(左)(12億円*3年、2007年が最終年)
今季は故障のため1度もメジャーのマウンドに上がることがなかったカール・パバーノ1976/01/08(30歳)(12億円*4年、なんと2006年度より4年間ですから大金が・・・)といった投手に並んで、ローテーション入りする可能性が高い。
ヤンキースは左投手が欲しかったようです。そして、やはり心配は高齢となっていることでしょう。
それにしても恐ろしいほどのインフレです。30億円の交渉権は、3年契約にすると10億円ですから、当初の松井秀喜外野手の年俸をも上回っています(松井選手は、段階契約で8~9億円*3年、総額26億円)。これに5~6億円と予想される年俸が加われば(3年総額50億円)、FAの20勝投手が取れると思います。ポスティング・システムは、入札金額が60億円とか30億円と高騰するなら、早晩破綻するでしょう。(日本人選手にだけある入団システムですからいびつです)

井川投手の心配は、松坂投手の「立ち上がり」ではなく、「中盤のポカ(突然の不調)」によって大量点を失う恐れがあることです。1年目が非常に大切です。落差のあるチェンジアップでレッドソックスを翻弄して下さい。
そして、井川投手の代理人は「アーン・テレム」氏ですから、松坂投手「スコット・ボラス代理人」よりも早く契約に至るかも知れません。スコット・ボラス氏は、50人も抱える大代理人ですが、スタッフも凄いです。トラック一杯の資料を送りつけて交渉すると言われています。アーン・テレム氏(松井秀喜外野手の代理人でもあるし、ヤンキースの高額選手を多く抱えている)も同様やり手です。MLB以外のバスケットやアメフト選手の代理人もしています。
※代理人の報酬 契約金額の5%が標準です。A・ROD内野手(スコット・ボラス)の契約は30億円*10年ですから、毎年1.5億円が10年間入ってきます。松井秀喜外野手(アーン・テレム)では、7500万円*4年もの報酬があります。MLB平均年俸が3億円ですから、50人もの代理人をしていますと、7.5億円もの報酬です。そこに数人のトップクラス選手の代理人をしていますと10億円もの報酬ですから、優秀なスタッフも揃えているでしょう。