日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

松井、不安を払拭!

2007年03月02日 20時02分51秒 | 松井秀喜
ヤンキースオープン戦の初戦は、松井秀喜外野手にとって、去年の悪夢の骨折からの不安を払拭するお膳だての試合でした。
2死1、3塁、ツインズ2番のプントの放った打球は、レフト線ぎりぎりに舞い上がった。抜ければ、一気に2点を失っていたところ。だが、松井は打球に向かって敢然とダッシュ。ライン際でスライディングすると砂煙が舞い上がった。誰もが息をのんだ一瞬の出来事・・・。
「取れるかどうか、微妙な感じだったんですけど、スライディングしないと危ないと思いました。グラブを動かしたら入っていました」
スライディングキャッチで左手首を骨折したという悪夢は、そう簡単にぬぐえるものではない。もし、あの時と同じような場面、同じような打球に遭遇したときに、松井はどう対応するのか? 一時、「スライディングキャッチは、もうしません」と語っていたんですが・・・。恐怖心から、飛び込むのを躊躇(ちゆうちよ)するのではないか?しかし、こんな周囲の懸念を、松井はオープン戦初日で一掃してみせた。
この勇気あるプレーを指揮官、トーリ監督も絶賛した。
「フライが上がったところで、スペースがないのは明らかだった。松井はスライディングすることで自分の体を守った。素晴らしいプレーだった。彼はまさに恐れを知らない。これから先、何をするにしても、彼が躊躇することはないだろう」
骨折箇所にプレートが入っているほどの骨折をしたにも関わらず、そのことを何も感じさせないプレーは、監督の一抹の不安を払拭するものであったようです。