日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

市職員の採用に!

2007年03月23日 18時10分34秒 | 残日録
【加西市の2006年度の職員採用試験に絡み、中川暢三市長(51)が採用方法の変更を指示した問題で、事務職と消防職の合格者13人のうち、当初は不合格とされた7人が同市長の指示で採用されていたことが22日、分かった。同日開かれた加西市議会の百条委員会で、当時の担当職員らが証言した。幹部職員ら五人でつくる「市職員採用試験委員会」の当初の答申通りなら、事務職は上位10人が合格となるが、実際には10位以内の5人と11位以下の5人を採用。消防職も合格者3人のうち2人が4位以下だった。】

江戸時代の学問の基本、四書五経。四書は大学、中庸、論語、孟子で、五経は、易経、誌経、書経、春秋、礼記(らいき)。学問は昌平坂学問所を頂点に成り立っているんですが、進級は「素読」「復習」「初学」と進み、学内試験の「大試業」を経てのちに「諸会業」に進み、経史、刑政、天文地理、習字、算術、物産、有職故実(ゆうそくこじつ)を学び、3年に1度の幕府直轄の試験「学問吟味」に合格すれば、輝かしい出世の道があった。各藩は、それぞれ藩校を持っていて、人材を育て採用した。「大学」は、その呼称を現在に残し、小学校、中学校の制度へとなった。

江戸時代にすでに、試験による登用はできていましたが、それはそれは狭き門でした。家による職の継続と俸禄の継続が普通(家格の継続)ですから、余程の失敗がなければ、失職や切腹(お家断絶)なんてありません。なあなあの上に減俸(100石が80石と20%くらい。中には半減のときもある)で済ましました。しかし、戦国時代も終わり、世の中の仕組みが落ち着いてきましたから、目覚しい出世は、殿様のお気に入りになることや側近のお気に入りになることでした。なんと賄賂横行の世の中です。しかし、新規お召かかえは、「学問吟味」に合格すれば、輝かしい道も・・・。
加西市の市長は、封建時代の殿様なんでしょうか?「うい奴じゃ~!」と採用を決めるなんて!【賄賂などや選挙応援などの情実採用でないことを祈ります】
試験制度をとっている以上、情実採用はいただけません。特殊な現業や特別な資格のいる職については、試験なしの採用もあるでしょうが・・・。なによりも、試験で良い成績での不採用者は、一生の先行きを左右された訳ですから、選考のやり直しを求めるために、情報の開示を求めて下さい。