日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

美しい国と曖昧な私

2007年05月08日 21時29分53秒 | 残日録
安倍首相が、靖国神社に首相として榊(5万円)を奉納したことが報じられた。しかし、「したかしなかったかはコメントしない」姿勢です。訪米の時に「慰安婦問題でアメリカに対して遺憾の意を表明した」のとはえらい違いです。(アジアに対しては「河野談話」までしか言及していない)

この国の心は世界に通用しない。「美しい国」とは、曖昧な国として、私の心にもあなたの心にも根付いている。
憲法だって、ないがしろに拡大解釈されてきた。憲法違反が明らかなのに法改正されずにきた。私も時々競馬で損失をしている競馬も、賭博行為(刑法違反)です。例外規定で、競艇、競輪、オートバイ、宝くじ、トト、と許してきた。
売春が禁止されているのに、いかがわしい店舗は氾濫し一大産業です。パチンコだって、景品交換が現金のやり取りを公然と行っている。アジア各国からの風俗産業への従業員は「奴隷制度だ」との指摘を国連人権委員会から受けている。
珍しい多神教の国(日本)は、世界では多い一神教の国にとっては理解できない国に成り下がって行く。「グローバル・スタンダード(世界基準、世界の常識)」は、この国にはない。
そして、安倍首相の行為や言動に、何の違和感も感じない「曖昧な私」がいる。