日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

ヤンキースの惨状!

2007年05月29日 10時50分42秒 | ヤンキース
対ブルージェイズ初戦は、いままで勝利のなかった「マゴワン投手」(0勝2敗、防御率7.07)に8回途中まで3安打に抑えられる不甲斐なさでした。 「息をすることの次に大事なヤンキースの勝利」を熱望しているジョン・スタインブレナーⅢオーナーにとって、いつもの破れ太鼓が聞こえてこないほど心痛に違いない。新球場を建設中でもあるし、常勝軍団を目指しているのに、なんという惨状でしょう。マネージャー(トーリ監督)から選手まで、解雇やトレードがささやかれないのが不思議です。特に投手は、先発も、中継ぎも、あの完璧だと思われていた押さえまで、崩壊寸前です。
その中で、松井秀喜外野手に光明が見えたのは本当にうれしい出来事でした。8回表、ヒットのジーター内野手を1塁において、完璧なスイング(力の入っていないごく自然なスイング)で、推定飛距離135mのセンターオーバーのホームランでした。センターは、全く動かないんですから、その当たりの凄さが分かります。
前兆はその前の球でした。これも軽く振られたバットに乗せられて、打球はレフトライン際に飛んだが、ポールから2mほど左へそれたが、飛距離はホームランでした。松井選手がこんなに軽く自然にバットを振るのを見るのは久ぶりでした。力んで引っ掛けて、ファーストゴロやセカンドゴロが本当に多く歯がゆかったですが、これで大丈夫でしょう。
ず~と前ですが、野茂投手から打ったホームランも印象的でした。外角低めの難しい球を体が泳いで、腰が引けたようなスイングで軽く当てるようなバッテイングなのに、打球がライトスタンドに飛び込んだのを見て、松井選手の敵は、強い責任感と打席での力みだと思っていました。軽く振ってもホームランになるんですから。
3番という打順と、ヤンキースの惨状をバット一振りで・・・という責任感をわすれて、   「きた球を打つ」  でお願いします。