ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

気負わず、気取らず、ありのまま。
ゆるりと思ったことを書いていってます。
お気に召したらうれしい限り。

殊能 将之 『ハサミ男』 読了

2018年05月17日 23時15分59秒 | 読書
こんばんは、ジニーです。


5月はなかなか苦戦しております。
読書。

連休があると読書のリズムが狂いますね。
通勤時間が読書タイムなもんで、それがなくなると
なかなか読まなくなってしまいます。


さてさて、今回読んだのは殊能 将之さんの「ハサミ男」。
ちょっと前からずっと気になっていた本、ようやく読了しました。

これまでに二人の少女を殺害。
ただ殺すのではなく、その死体の首にハサミを突き立てる
という異常な行動を起こしてきた「ハサミ男」。
3人目のターゲットを見出し、凶行に及ぼうとした矢先
何者かが先にその少女を殺害する。
それも、これまでハサミ男がやってきた異常な行動を真似る形で。
いったい誰が?
ハサミ男は、模倣犯を探り始める・・・。


久しぶりのミステリー。
叙述トリックが冴える本作。
一つ目の叙述トリックについては、割と最初の段階で気づいたのですが
それが分かったからといって本作の魅力が損なわれることはありません。

真犯人についても、わからなかったけど、そこまで驚くことはなかったかな。

それでも、もう一度読みたくなるんです。
あの時の、あの言葉、あの行動。
ああ、そういうことだったのね、となるわけです。

叙述トリックに引っかかるものかと、警戒しながら読んで
思わず見えたしっぽに飛びついて、このくらいのトリックならわかるでしょ
と油断させておいて、大胆にミスリードさせられる。
なかなか痛快でした。

真相を明かす形以外のミスリード。
そこが本作のメインではないと思いますが
僕は思いっきりスルーしちゃったし、気付いた時になんかすがすがしい感じがしました。
「やられた!!」
ではなく
「おお、そうだったのか」
てな感じです。



ご興味お持ちになられた方は是非読んでみてください。
味のある警察の男たちに引き込まれること間違いなしです!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする