ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

気負わず、気取らず、ありのまま。
ゆるりと思ったことを書いていってます。
お気に召したらうれしい限り。

ASKAの新曲 「修羅を行く」について感想

2018年05月28日 23時14分40秒 | 音楽紹介
こんばんは、ジニーです。


いやぁ、とんでもない楽曲がまた世に生まれましたよ。
そのタイトル「修羅を行く」。

タイトルからして、只者ではないオーラがバシバシ出ていますね。

ASKAの3月から始まった毎月配信されている新曲の
第3弾にあたるこの曲。
配信日を目前に控えたある日、ラフミックス版がyoutubeにアップされたので
こちらを聴いている方もいるでしょうね。

修羅を行く(ラフミックス音源)ASKA  2018年5月25日配信



正直、「修羅を行く」というタイトルは冗談だと思っていました。
そしたら、本当にこのタイトルなんですもん。
「地球生まれの宇宙人」以来、久々にASKAのネーミングセンスに斜め上を行かれて
割と本気で戸惑ってしまいました。
ちなみに、歌詞は、こちらのブログ内に記載されたいます。
ASKAブログ 本日配信「修羅を行く」の、感想をありがとう。【追記】(「修羅を行く」歌詞あり)

さて、楽曲はというと、kicksの匂いを漂わせるマイナーロック。
ASKAの男の部分が、色気を振りまきながら前面に出ているような
そんなイメージの曲です。

Aメロは、「お経?」と感じてしまうような平坦なメロディー。
シンプルなメロディー構成なのに、後ろでベースがうねうねと動きまくってて、
でもドラムは打ち込み特有の無機質感があって、生きているのか死んでいるのか
それさえも判別させない難解さがあります。

シンセサイザーもスリリングな雰囲気を作り出していて、
こうなると確かに「修羅」という言葉以外、しっくりくるものがない気がしてくる。

そんな印象をAメロやBメロで感じさせながら、
普段使うことのないような言葉遣いの歌詞で、迂闊に手を出しては
いけないよな空気を生んでおきながら

「はぁ?」

ってなくらい、キャッチーなサビが待ち受けているんです。
そこで一気に引き込むんです。


たとえは悪いのですが、これは一つの罠です。

冒頭からの雰囲気で「え、何なんだこれ?今までちょっと雰囲気違うぞ?」と
思わず顔をのぞかせておいて、
サビでグッと掴む!

これはずるいよ!
もう、抜け出せないもん。
めっちゃ聴きまくってるもん。



たった5分半の曲の中で、両極端な静と動を見せてくる。
ASKAというアーティストが稀有な存在であることも、改めて見せつけてくれます。
ASKAの決意と深層心理とがしみ込んでくる、名曲です。
修羅という言葉を用いながらも、そこには等身大の人間。
時折ASKAが垣間見せる、どうしても人間な部分。
業とともに生きる、己の進む道を修羅のごとく。
でも一人じゃ進めないんです。
僕を抱きしめてくれる存在と、宿命を与えてくれる存在が必要なんです。


ちなみに「修羅」という言葉を調べると

『醜い争いや果てしのない闘い、また激しい感情のあらわれなどのたとえ』

という解説が出てきます。

言葉の響きにイメージが先行しがちですが、
人として、感情を殺さずに歩もうという一つの意思表明なのかもしれません。

だからかな、感情に直接響いてくる。

いやぁ、久々に変態的なウルトラCを決められました。
たまらん!
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我孫子武丸 『8の殺人』 読了

2018年05月28日 22時56分35秒 | 読書
こんばんは、ジニーです。


なんとか5月のノルマ3冊目、読みました。
我孫子武丸さんの「8の殺人」。

「8の字」の形をした屋敷で起こる連続殺人事件。
たまたま殺人の場面を目撃した人間がおり、事件は解決
するかに思われたが、容疑者には決定的な証拠がなく
釈放されることになる。
しかし、その後また新たなる殺人が・・・。



読んでいるうちに誰もが怪しくなってくるのですが、
それ以上に、デコボココンビの刑事たちが織り成す
コントのようなやり取りにばかり目が行ってしまい
本格派なのか、喜劇なのかよくわかんなくなる
不思議な作品でした。


とはいえ、トリックや我孫子さん特有のおどろおどろしさは
やはり本格ミステリーと呼ぶにふさわしい内容で、
デビュー作をこのような形で飾るのは、さすがというかなんというかw


正直個人的には、謎解きの際の講釈はあまり受け付けなかったのですが、
すんなり謎解きを進ませない、どこか落とし穴を作っている感じは
らしいというか、我孫子イズムというものなのでしょう。


そういえば「かまいたちの夜」でも、気の抜けた
迷作ともいえるエピソードも盛り込まれていたし
まったく、なんというふり幅で読者を躍らせるのか。

シリアスとコミカルを同時に味わえるお得な一冊というやつですね。

それでもやっぱり、僕は「殺戮に至る病」のほうが好きだな。


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