キッズモトクロス参戦記 2005年~(IAライダー直人)

チェアスキーのオフシーズンや、モトクロス以外の話題も書いています。

キッズ・・第2戦・H2。

2012-03-22 19:06:00 | レース参戦・観戦

スーパーキッズH1も無事に終わり・・・みんなでお昼。

50クラスから午後のH2が始まります。
何やら雲行きが悪くなったか~?
雨が降り出しました。

50クラスのレースが始まって早々に降り出し・・・かわいそうで見てられないぐらいに一気に路面はツルツルに変わり、いたるところで転倒が続出・・・いきなり生き残りゲームになってしまいました。

このまま予報では降り続けるような話が聞こえてきました。

直人も、H2のレースまでに路面の状態ではタイヤの選択も考えないと?でした。

状況は悪い方に進み・・・確実にマディーでのH2になりそうだったのでタイヤを交換。
ダンロップの31にして、リヤはエアー低めで勝負。

前日からマディーでのレースを望んでいた直人に対して・・・
”なんだかんだ言っても、マディーの方が転唐キるリスクが高いんだし、H1で予想以上にポイントが取れてるんだから、ここはよけいな欲はかいちゃ~命取りになるぞ・・・スタート後、確実な走りで無理に追いかけるなよ~・・・スタート後の順位によってはその位置キープで戻ってこい”と注意。

H2も同じような位置でスタート勝負。

H1でポイントが取れてる分、本人もかなりレース前の状態から見ても落ち着いていたように見えました。
まわりからも”無理すんなよ~”って、感じで声をかけられていたようですね~

さ~H2のスタートです。

綺麗に出られたんじゃ~ないでしょうか?
今回のスタートは2回ともかなりまとまっていたように感じます。

1コーナーの横なら並びからのイン側にラインを取り2コーナー。

あ~2番手か~~~?
と、思った瞬間・・・#73が前をかぶせて直人は3番手!
ま~上出来な走りだったと思います。

その後1・2番手が早々に抜け出し・・・ナイスバトル。
直人はその後方で様子を見ながらの1周目。

路面の状況は、見た目以上にかなり滑りやすい感じでしたが・・・先頭の2台のペースは、良かったですね~

3番手ならこのままゴールで上等だな~?なんて欲が出ましたが・・・レースは始まったばかり・・・こちらも落ち着いて、前後のライダーの状況もチェック。

3~4周目・・・
直人が確実に前の2台から遅れだしたように見えました。
しかし、無理に追いかけるよりは4番手との差もあったことで、正直、このままのペースで単独3番手の方が、落ち着いて走れるからい~んじゃないか?って思いましたね~

中盤・・・
4番手が直人との距離を積めてきています。
それでも直人は、さほど気にするような雰囲気もないままレースは進みます。

後半・・・
かなり4番手が直人の後ろに近づいてきたんで、本人も気になりだしてペースを少々上げたように見えましたが、ラッキーな事に1ミスでまたまた大きく差が開き安全圏。
直人も目視したようで、少々ペースダウンで・・・自分の走りに集中しています。

あ~~~このまま順調に3位で終わると直人は総合・・・・何位だ~?って事を考え出したんですよね~おいらは。

前の2台がこのままゴールすると・・・

お~~~ラッキー!直人が総合取れる!

それがわかってから・・・

レオ~~~~~頑張れ~~~~~抜かれるな~~~~~

と、毎回・・・大声で声援を送りました!

後半は、直人を見ているよりも、トップ2台の走りを・・・ガン見。

ハラハラドキドキし出しちゃいました!・・・調子い~ですよね~親って!

何度かハラハラしましたが・・・上位の位置は変わらずにL1ボード。

そのままの順位でゴール。

やった~~~~~後は直人か~?で、直人を探すと・・・


やべ~~~~~真後ろに・・・・いるよ~~~~~?

1ミスから必死に頑張ってのハイペース。
早々に直人の後ろでロックオン状態だったようです。

ありゃ~~~これじゃ~ヤバイじゃん・・・と、先輩!
たしかに、さっきまでの余裕は全くない感じ。

しかし直人・・・メチャメチャマイペースで、後ろを気にしている様子もなく、自分の走りに集中していましたね~


ところが・・・


最後の最後のジャンプから・・・直人、軽く外にバイクをふって、ゴール手前にいた周回遅れ3台の動きを見ているように感じた瞬間。

あ~直人、こりゃ~4番手が後ろに来てるのに気が付いてないぞ~~~~~~?

で、直人は前のキッズのラインを交わしてイン側にラインを変えて最終コーナー進入!
そこにストレートから真っ直ぐ一気にイン側に飛び込んできた4番手。

フロントタイヤ同士がイン側で接触・・・・直人が外からおおうように!

直人・・・幸い、エンジンがストールしていなかったことでリカバリーが良く・・・そのままバイクを起こして登りを登り切りゴール。

最後の最後にドキドキでしたが3位でフィニッシュ。

ゴール先のストレートでN.R.T.の先輩と一緒に見ていたんで、実はこの時の様子は見えず・・・心臓が外に落ちちゃうぐらい・・・ドキドキで!

”え~~~~~~~なんでゴールしないんだ~~~2台とも?
接触したか~~~?
どうなっちゃってんだよ~~~?

瞬間、直人の怪我のことは忘れてましたね~この時ばかりは。

山から先に顔を出してきたのが直人だったので・・・本当に本当にホットしました。




それからは体中から喜びがわき出して・・・やった~初の総合だ~~~


で、直人のところに走っていきました。


”おい、その体で本当に良く頑張ったな~総合優勝だぞ~~~おまえ”

直人も、走りながらその事はわかっていたようです。
奴も前の走りを見て・・・レオ君がこのままトップで終われば?って、思っていたんだそうです。
むしろ直人的には・・・レオ君の走りが、ひじょうに良かったから、そう簡単には前に出させないだろうな~?って、思ったよですね~

後ろは、途中まで気にしていたんだそうですが・・・見たらストレート1本以上放れてたんで、こりゃ~単独3位だな~と、少々余裕で走っていたら・・・ゴール手前で・・・え~も~こんな後ろにいたんだ~?ってな感じでビックリしたんだそうです。

あそこで、あのようなかたちで前に出れば接触は避けられないとも言ってましたが、スーパーキッズですからね~
相手だって最後の最後までレースをあきらめることなく攻めてくるんだから、ナイスファイトだったと思います。

また、2周目走行中・・・考えていたんだそうです。
ストレートからのブレーキでコーナー進入時、リヤが少々外に滑る感じがあったんだそうですが・・・
コーナー途中から立ち上がりでは、かなり前後のタイヤグリップが良く、ストレートへの加速が良かったので、これなら前を狙えるな~?とも感じて、コーナーへの進入スピードを上げちゃおうかな~?な~~~~んて、欲を出したようですが・・・
前のペースが速い分・・・アタックをかけられる位置まで行くか?

今の走りだったら絶対に転けないし、無理しないでこの3位の位置を守ってゴールを目指すか?

で、心の中での格闘があったそうです。

そこで3位だったらャCントだって十分だし、表彰台には確実にあがれるからな~~~?
で、3番手キープ作戦に決めたんだよ~・・・と、レース後に話していました。

体のことを考えて決めた決断を指示したいと思いましたし、よく自分の言ったことを走りながらも冷静に考えてくれたな~と、ありがたい気持ちにもなりました。

いつもの奴の性格だったら・・・ここまで来たらピンピンで!
で、必死に前を追いかけ回しますよね~必ず。

表彰式でのマイク。
直人はこれが苦手で・・・

ブルジストン賞の際には・・・ダンロップの帽子は、さすがにまずいんで・・・
チョット笑えました!

レース後は、あのぐらい力が抜けていた方が、安心して見られるよ~とか
大人の走りだったね~とか
今までの直人ぽくない走りに・・・賛否両論いただきました。

直人は今回、背骨の圧迫骨折をしていながらの出場って事の知らない方々の方が多かったですからね~
レース後に、お祝いの言葉をいただいた皆さんにも・・・実は直人なんだけど・・・で、話をして、すごくビックリされた方が多かったです。

無理をして出場し、良い結果に終わってるから、笑顔で話せますが・・・
これもマジで村尾先生のお力と・・・本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

テーピング技術・・・恐るべし・・・ですね~

FFFファミリーは当然ですが、いつもの仲間達も、今回もわざわさ応援にかけつけていただき、差し入れまで持ってきてくれて、毎回感謝しています。



後は、しっかり治療に専念して・・・少しの間、モトクロスはお休みになります。



直人自身にとっても、力をい~感じに抜いて走ることの大切さ!なんて~のも勉強になったレースじゃ~ないでしょうか?

沢山の応援、本当にありがとうございました。