花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

年末年始のお着物チェック!

2010-01-04 22:08:42 | 仕事
お正月もなんだかあっという間に終了~

大晦日は久しぶりに紅白歌合戦をばっちり見ました
今年はかなりこども店長人気にあやかってましたね

紅白歌合戦では歌手の歌声はもちろん、衣装や舞台装置が楽しみ
そして職業柄、演歌歌手の着物は要チェック

高そうなお着物にウットリ
今回驚いたのが、帯締めの斜め結び
通常は帯のほぼ中心に水平に結ぶ帯締めをなんと右脇が高く左脇に向かって下がるように結んでいる着付けを数名お見かけしました。
遊び着でなく、振袖や訪問着でもこういう結び方をするんですね
演歌歌手の間で流行っているのでしょうか・・・・??

年明けには各テレビ番組やCMでまたまた振袖のタレントさんチェック
あまり大きく盛らないオーソドックスなヘアスタイルが多いような気がしました。
売っているヘアカタログには驚くような髪形が盛りだくさんですが・・・
今年の成人式の人気の着物の色、髪型や髪飾りの流行が楽しみ楽しみ

2日のブログでご紹介したNHKの番組、DVD録画して見ました
「友禅染・絞り・絣」「帯」「男きもの」「婚礼衣装」などちょっとづつかいつまんだような内容でしたが、所どころで「ヘー」と思う着物トリビアが散りばめられていました
以下ご参考まで・・・

お着物の柄は季節をちょっと先取りした物を着るのが粋(これ有名ですよね)

着物1枚、帯3本と言われるほど、帯を変えるだけで着物のイメージが全然違ってくる

帯結びは江戸時代の女性の流行を表しています。お太鼓結びは民衆の簡単な結び方に芸者の流行を取り入れた結び方、立て矢はお城に上がる娘の結び方で若い子用、文庫結びは武家の娘の結び方でしっかりとほどけないような結び方で武家の娘としての毅然とした姿勢を表しているとの事

花魁の前で結ぶ帯結びでは「島原結び」という結び方が流行、漢字の「心」を帯結びで表現している

婚礼は「女に昏(たそがれ)」の漢字の通り、当時は黄昏時に行われたとの事。衣装に金糸が多いのはろうそくの炎で光輝く効果を考えられている

などなど・・・
お着物一つ一つに歴史や意味があるんですねー。
まだまだ奥深い着物の世界です


コメント (2)
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