今日のお題はワーホリ。つまり、ワーキングホリデービザを取得してオーストラリアに一年間滞在するもので、18歳から30歳未満の若者が利用できる制度です。このビザは観光ビザとは異なり、就労が可能で、海外の若者は僻地や田舎の農場や都市部の飲食店での労働力として期待されています。また、田舎の農場で3か月以上雇用されると、もう一年、ビザを延長することが出来、さらに3か月以上農場で雇用されると、更に、もう一年、最高で3年までオーストラリアに滞在することが出来ます。
僕はビザや移民法の専門家ではないので、いつもの様に自分の考えを書いていきます。旅行ではなく、このビザを使ってオーストラリアに来ることには良い点もあれば問題点もあります。では順に列記していきましょう。
ワーホリの良い点
・異文化環境に身を置けば、異文化の理解が深まる。
・アルバイトで英語環境に身を置けば、英語が上達する。
・アルバイトの時給は日本より高いので、貯金することも可能。
・海外在住の経験ができる。
ワーホリの問題点
・日本人だけでシェアハウスに住んで、日本レストランで働いて日本語だけ話していることが多く、英語が上達しないだけでなく、日本人以外の友達が出来ない。
・日本でフルタイムの仕事を辞めて来ても、キャリアアップに繋がることはなく、殆どの場合はキャリアダウンで、帰国後に仕事が見つからない人も多い。
・オーストラリアは物価が高いので、一年に百万円ほどの生活費がかかる。
・アルバイト先は最長で6ケ月までしか同じ雇用先で働くことができない。
・アルコール、タバコ、薬物乱用やタトゥーを入れたりなど、生活が乱れてしまうことが多い。
いかがでしょうか?ワーホリは上手に使う人にとっては、非常に有意義な体験ができるのです。つまり、現地の人と住居をシェアして、日本人のいないアルバイト先を見つけて、現地の人と沢山友達を作れば、英語力も向上するし、その後の人生にプラスになるのではないでしょうか。
しかし、残念ながら、多くの日本の若者がワーホリでオーストラリアに来ると、日本人と友達になって、日本人とシェアハウスに住んで、日本レストランでアルバイトをするので、英語は上達せず、現地の友達は作れず、一年を無駄に過ごしてしまうケースが多いようです。
僕が思うにオーストラリアに来る前に英語会話能力を十分に付けないまま、中学生程度の英語力で、「オーストラリアに行けば英語圏だから、住んでいれば自然に英語は直ぐに上達するだろう。」という考えで来ているのではないかと思うのです。英語力が無いため、日本人と住むしか方法がなく、日本レストラン以外に仕事が見つけられないのです。当然、友達も日本人以外には作れません。
他の日本人と生活を供にしていたら、英語が上達するはずはありません。道を行き交う人や景色が日本とは違うだけで、日本で生活しているのと何ら変わりはありませんので。
ワーホリを無事に終えて、帰国してからの就職活動ですが、残念ながら、ワーキングホリデーは、ホリデー、つまり、遊びです。日本の会社の人事担当者にしてみると、ワーホリに行って来た人は、外国に行って1年も遊んできた人というイメージになってしまいますから、就職活動が非常に厳しいものになるのは当たり前ではないでしょうか。
この様に、ワーホリが成功するか否かは、渡航時の英語力で決まると言っても過言ではないでしょう。
では、明日も、このブログでお会いしましょう。