去年、100ドル(一万円)で骨董品のような古い木製のスキーをオンラインで個人から購入したのですが、ずっと居間の壁に立て掛けてありました。
なので、今日は重い腰を上げて、この骨董品のスキーを壁に掛けられるように、薄い板にドリルで穴を開けて、釣り糸でスキーを固定する工作をしていました。
写真の様に、昔の木製のスキーは、クロスカントリースキーと同じ構造です。つまり、靴のつま先だけを板に固定して、踵(かかと)は板に固定しません。なので、自然な動作で歩けるスキーです。
スキーといえば、今では冬のレジャーの代名詞になっていますが、戦前ぐらいまでは、雪が積もる地方の歩行器具として、この様な木製のスキーが、ヨーロッパや中央アジアで使われていました。
雪の坂道を登る為には、後ろに滑らないように、アザラシの毛皮をスキーの板に付けたようです。
世界で初めてチェアリフトが作られたのは1936年のアメリカだそうです。以来、スキーは移動する為だけではなく、レジャーとして使われる様になり、スキー板に、つま先だけでなく、踵もスキー板に固定する滑るスキー、アルペンスキーが出来て今日に至ります。
勿論、踵を板に固定しないスキーも、細々とではありますが生き残っていて、これらはクロスカントリースキーやツーリングスキーとなりました。クロスカントリースキーの板は細くて、圧雪(グルーミング)してあるコースを滑ったり、歩いたりします。これに対してツーリングスキーは板が太くて、ブーツもアルペンスキーの様に頑丈なので、バックカントリー(スキー場ではない自然な山)で使い、歩いたり登ったり、滑ったりできる万能のスキーです。
若者に人気のあるスノーボードは、スキーよりずっと遅れて、1965年、アメリカで始まったそうです。初めのスノーボードは、スキーを繋げて、先端に紐を結んで、ボードを操縦しました。
さて、日本ではスキーやスノボの人気がなくなってきたそうですが、その理由としては、やはり若者が経済的に余裕がなくなってきたのが大きいのではないでしょうか。若者が将来の生活が不安なのであれば、道具を揃えるだけでも10万円か15万円はかかり、一泊二日のスキー旅行で3万円か4万円かかるなら、余程余裕がある独身貴族しか、スキーやスノボを始めようとは思わないのではないでしょうか?
しかも、ビギナーの一年目は、何度も転ぶし、怪我をすることもある危険なスポーツです。また、スキー場のある高山地帯は冬場は、天気が良いのは希で、氷点下の吹雪の中、リフトに乗るのは難行苦行以外の何物でもありません。
冬はエアコンの効いた暖かい自宅で、ゲームをしたり、映画を見ていたた方が、リラックス出来るのは間違いありません。
それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。
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