今日はメルボルンの自宅に帰る日でしたが、お昼ごろから帰路に着けば、夕方の6時頃には家に着くので、午前中は滑ることにしました。
昨日の夕方、簡単な掃除は済ませておいたので、今朝は車に荷物を積み込んでおいて、バス停でバスを待ちました。
バス停に若い女性がポツンと座っていたので、僕が隣に座ると、ポケットから大き目のミカンを取り出して、丁寧に皮を剥いて美味しそうに食べ始めました。僕が、「それは、、あなたの朝ご飯ですか?それとも、デザート?」と尋ねると、
「朝ご飯は食べて来たから、、、これは水分補給の為に食べますの。水を飲むよりも、果物を食べた方が、ゆっくりと水分補給が出来ますのよ。」と教えてくれました。
確かに、この女性が言う様に、水を飲むと、直ぐに体に吸収されてしまいますが、ミカンなどの果物だと、小腸から時間をかけて水分が吸収されますから、スキーをする前にミカンを食べるのは非常に良い習慣だと感心しました。
バスが来たので彼女に続いてバスに乗りこむと、後ろに空席が沢山ありましたが、彼女の隣の席も空いていたので、お喋りを続けるチャンスだと思い、、、「ここ、宜しいですか?」と尋ねたら、「どうぞ、どうぞ。」と言うので、隣に座らせて貰って、お喋りを続けました。
彼女の名前はカティーで、5歳の時に両親とドイツから移民したのだそう。パースで育ち、今はメルボルンに住んでいるのだそうです。スキーは何年かぶりで、今週は一人でロッジに泊って、スキーの練習をしているのだそうです。大学生くらいかなと尋ねると、何と32歳で、かなり若く見えました。
そして、僕も自己紹介。30年くらい前にオーストラリアに来て、クロスカントリースキーは8年くらい前に初めて、アルペンスキーはまだ2年目だとお互いのスキー歴を話しました。
そして、お仕事について尋ねると、、、「I am a sex worker.(私は風俗嬢よ)」と何のためらいもなく、堂々と、おっしゃったのです。意表を突かれた僕は、咄嗟に言葉が出て来ずに、、、
「あっ、そうですか。いやあ、、、初めてですよ。そういう方にお会いしたのは、、、。」と言うと、
「「そういう方だと言う人に会ったのは」、でしょ?」とおっしゃったので、「ええ、まあ、そうです」と苦笑しながら答えました。
それからは、、、スキーのことや、リフト券、スキー場へ入場料などについてお喋りをしていたら、バスはスキー場に到着したので、、、思い切って、「良かったら、一緒に滑りませんか?」と尋ねると、「私、遅いし、自分一人で滑るのが好きなの。」とやんわり断られました。
カチィーは僕の想像していたオーストラリアの風俗嬢とは正反対で、お淑やかで目がパッチリと大きくて気品があり、赤の他人の僕にも自分の職業を堂々と言える自信と気品に満ちた人でした。
さて、カティーに手を振って別れてからバス停の近くで、ジョアン(ジョー)を待っていると、同じ部屋に泊っていたスーが来たので、「良かったら一緒に滑りませんか。」と聞くと、「喜んで。」というので、、、今日は昨日一緒に滑ったジョー、デブ、スーに加えて、もう一人、同じロッジの会員のスーも加わって、午前中は5人で楽しく滑りました。
やはり友達と一緒に滑るのは、楽しいですし、もし事故に遭った時に心強いです。そしてチェアリフトに座っている時はお喋りが出来ますから、、、一人で滑るよりも2倍くらい楽しいです。
12時前になって、女性4人に別れを告げて、、、一人で5時間半の帰路に着きました。
ということで、、、バスの中では、たった12分くらいのお喋りでしたが、きっと一生の思い出に残る会話がカティーと出来ました。彼女の隣に座らなかったら、思い出に残る会話も出来ませんでしたから、、、赤の他人とお喋りをすると、意外な発見が沢山あって楽しいです。
今日は初めて同じロッジの会員のスーともスキー友達になれたので、これからはスーとも滑れますから楽しみです。
それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。
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