昨日の日本は各地で真夏日となって暑かったそうですね。今日のメルボルンは反対に最高気温が11度と真冬のような寒い一日でした。朝、息子を学校に送った後、どんよりとした寒空の海岸沿いを30分ジョギングしました。帰宅すると娘がリビングにある学習机で寒そうに大学の講義のビデオを見ていたので、早速、薪ストーブに火を付けてリビングを温め、燃え盛る炎を見ながらこのブログを書いています。
このブログを読んでいる皆さんの中には、海外移住に興味がある方が多いと思います。海外移住で一番の壁になるのが言葉ですよね。そこで今日からは僕の学生時代はどうだったのか、なぜ海外に移住したか、言葉の壁はどうしたのかについて数日に渡ってお話していきたいと思います。
まず、海外に移住するのは、かなりハードルが高そうで、皆さんは「自分にはとても無理」と思っていらっしゃる方も多いるのではないでしょうか。僕も高校生くらい迄は、海外なんて自分には関係がない遠い世界で、新婚旅行で一度くらい海外に行けるのかな?ぐらいに思っていました。海外で就職するなんて、余程、学校の成績が優秀で有名な大学を卒業していないと無理なのでは?、などと普通の能力の人ではとても無理だと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。実は僕の学力は平均的で、特別に優秀ではありませんでしたが、そんな僕でも海外で就職ができたのです。では、学生時代から詳しくお話したいと思います。
まず、僕が生まれ育った所は、岐阜県の田んぼに囲まれた人口が約2万人の町です。その町立中学校時代の成績は、学習塾に行かせてもらったお陰もあって、中の上くらい、定期テストの成績は学年250人中50番から100番前後で勉強がそれ程できるわけではありませんでした。自分では平均より勉強ができるのかなくらいに思っていました。将来なりたい職業はサザエさんに出てくるマスオさんの様な普通のサラリーマンになることでした。
その頃、勉強にはあまり興味がなく、魚釣りに熱中していて、お小遣いの大部分は釣り道具に使い、毎週日曜日は早朝から近くの川や池に行って1メートル級の大鯉を釣ることが夢でした。(最は42センチでしたが、、、。)
高校は地元のトップの進学校にはもちろん行けず、2番目か3番目の公立高校に無事合格できました。ただ合格の喜びも束の間で、一学期が始まると、大変な状況になっていました。最初の中間テストの結果は何とクラスで後ろから一位、二位を争う程成績が悪く、学年では350人中340番くらいでした。自慢ではないですが、数学の期末試験で0点をとったことが2度あります。中学ではどちらかと言えば勉強が出来る生徒だったのに、高校ではクラスで最低の成績。授業が急に難しくなり、授業についけず、宿題は難しくて大変すぎて出来なくて、先生から叱られるし、クラスメートからは馬鹿にされるし、本当に悪夢の高校時代の幕開けでした。
実は学校の成績が悪いことよりも、更に深刻な悩みが、中学時代からありました。それは背の高さ、というか低さでした。1600グラムの未熟児で生まれた僕は幼稚園から中3まで、常に学年で1,2を争うほど背が低くて、中学一年生の時の身体測定では身長が135センチ。小学3年生の平均身長ぐらいしかなかったのです。高校一年生になっても140センチ代前半だったと思います。両親も心配して、「人並に大きくならんと就職や結婚もできんぞ。専門の医者に診てもららうか?ぶら下がると背が伸びるかも知れんな。」と当時流行の「ぶら下がり健康機」を買って来てくれました。でも、棒からぶらさがると頭の血が下がってクラクラするので長続きしませんでしたが、、、。中学の全校集会のクラス合唱では体育館のステージの最前列の真ん中で自分の姿を全校生徒に見られるのが恥ずかしくて、いつも上履きの踵の部分にタオル地のハンカチを折り畳んで入れて、少しでも背が高く見えるように背伸びをしていました。
小学校から中学一年生くらいまでは、体が小さい=カワイイ、クラスのペットかマスコット的な存在だったので女子生徒からも多少は人気がありました。ところが中三になる頃には、女子生徒は男子生徒を異性の対象として見るようになり、当然、背が異常に低かった僕は女子生徒の異性としての対象外になってしまい、どちらかと言えば哀れみの対象になっていて、毎日、障害者を見るような痛々しい目つきで僕を見るのが大変苦痛に感じていました。
幸いなことに高校二年生頃から急に背が伸び始め、最終的には何とか人並の背丈になりましたが、、、。ただ子供の時に背が低かったコンプレックスが、大人になっても人前では目立ちたくないという消極的な性格にしたのかもしれません。
では、長くなってしまったので、今日はここまで。また明日書きますね。今日の写真は我が家の薪ストーブ。外は一日中寒かったけど、薪ストーブがリビングをポカポカにしてくれました。
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