オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

日本の食材は高くて買えない

2023年06月06日 18時26分21秒 | 海外移住

今朝は、息子の大学の期末試験だったので、息子を車に乗せて8時に出発。少し渋滞に巻き込まれましたが、無事に大学に到着。次はスキー屋に行って、スキーの板の調整をしてもらいました。お店にスキーの板とブーツを持って行って、バインディングを調整してもらうのです。スキーの板とブーツは、中古で別々の人から直接買ったので、ブーツを付けるバインディングにブーツを合わせなければいけません。確か、ブーツは65ドル、板が40ドルぐらいだったので、一万円ほどでした。お店で新品のものを買うと、15万円くらいすると思います。僕は初心者で、オリンピックを目指すわけでもないので、最新モデルのスキー道具は要りません。

その後、板にワックス塗りもして貰ったので、40豪ドル、約3500円だったのですが、、、お店で待っている内に、自分でワックスがけができるアイロン、ワックス、その他も欲しくなって買ってしまったので、合計で17000円くらいになってしまいました。これらはオンラインで買えばもっと安くなるのですが、このお店をサポートする意味で買いました。

その後、今度はオンラインで注文しておいた日本食材(焼きそばソース、米 (豪州産)、紅ショウガ、福神漬け、カレー粉、などをお店に受け取りに行きました。

オーストラリアで日本の食材は輸送料や、手数料などがかかりますから、高いです。価格は一般的な日本のスーパーの値段の3倍から4倍ではないかと思います。例えば山形産のコメ、つや姫は5キロで68ドル(6300円)、袋麺のサッポロ一番しょうゆ味5個パックで12ドル80セント(1200円)、日清UFO焼きそばは5ドル50セント(500円)、日高昆布がたったの120グラムで25ドル(2300円)です。

これって、高くないですか?いくら何でも、高すぎる。なので、日本で普通に食べられる物がオーストラリアでは、高過ぎて手が出ないのです。こちらで駐在員の家族などは手厚い手当が出て、日本と変わらない食生活が出来るのでしょうが、僕の様な普通の生活をしている脱日本人は、困ります。

ここに住んでいる普通の日本人は、日本の美味しい食べ物はあまり食べられないと思った方がよく、その代わりに、日本に旅行した時に日本で食べたかった物を沢山食べて、スーツケースに食材を一杯に詰め込んで帰って来ることになります。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

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モモ肉より胸肉、インスタント麺よりパスタ

2023年06月05日 19時47分14秒 | 海外移住

今朝も半袖、半ズボンで外に出ると寒いので、怠けずにジョギングが出来ました。その後で散歩。

帰ってきて朝食。その後は、薪を運んだり、枝を丸ノコで切って焚き付け用の薪を作ったりしていました。

薪を運んでいる時に、ロビンが馬の餌をやりに来たので、少し話しましたが、未だ咳が出るので、小屋は手伝えないとのことでした。咳が出る原因は、毎朝仕事で馬の世話をして、昼からは産業用ミシンで馬のコートを修繕しているのですが、朝、馬の干し草を運んだり、馬舎の掃除をしたりする時に小さな埃を吸い込むので、肺の病気になり易いそうです。以前、肺の病気になって、今では肺が片方しか残されていないそうです。

家で馬を預かっている馬主のロビンもシェイレンも競馬場で馬の世話が主な仕事ですが、彼らは大学に行かなかった為、職能資格が無い為、残念ながら、他に条件の良い仕事がないのだと思われます。

大学に行けば良い仕事が出来るとは限りませんが、行けば専門の学問を学ぶことができるので、そこで専門知識を身に付けて、職能資格を取れば、就職にはかなり有利になりますし、将来、高くて安定した収入を得ることが可能になります。

幸い、子供達は大学に進学することになり、今の所、非常にラッキーだと思っています。ただ、子供達は明日は期末試験があるようですが、、、息子は今日、一日中、アニメを見ている様で、、、単位が貰えるのか、親としてはとても心配です。

高校までは、子供達に「宿題はしたの?」と聞く事はしましたが、あまりプレッシャーをかけたつもりはありません。馬を水場まで連れていくことは出来ますが、水を飲ませる事が出来ないように、子供を車で高校に連れて行きましたが、今年は大学生ですから、勉強するかしないかは本人次第で、親の僕が言う事は何もないです。折角大学に合格できたのだから、もっと、勉強しないと、、、。と言いたくなりますが、グッと我慢しています。

さて、話は変わって、今日の晩ご飯のカレーには久しぶりに鶏の胸肉を使いました。柔らかくてジューシー。今まで何で使わなかったのと思うくらい美味く、家族にも好評でした。血液検査の結果、LDL悪玉コレステロールが基準値より高かったので、今まではドラムスティックやモモ肉を使っていましたが、これからは、鶏の胸肉を使おうと決めました。そしてベーコンやソーセージなどは美味しいのですが、極力避ける方向で献立を作ろうと思います。

そして、皆様お気付きだと思いますが、今まで週に何度もインスタントラーメンを(多分4、5回)食べていたのですが、これも改めて、これからは、インスタント麺の代わりに、極細スパゲッティを使おうと思っています。これなら同じように、2分で出来ますし、しかも、悪玉コレステロールの原因になる油分が使われていないので、健康的。さらに、スパゲッティなどのパスタの原料であるデュラム小麦は粗びきした硬質小麦で、炭水化物の他にタンパク質も多くて、何と、ご飯の3倍近くのタンパク質が含まれているので、インスタント麺よりも遥かに健康に良いらしいのです。因みに蕎麦もパスタと同じくらいの栄養価があります。さらに、パスタはインスタント麺よりも経済的なのです。グラム当たりの値段を比較すると、スパゲッティはインスタント麺の半分以下で買えるのです。しかも、極細スパゲッティはラーメンのスープに入れるとラーメンと味は変わらず、焼きそばにしたり、冷や麦として食べることも出来る万能の麺類だと言えます。

一年後の血液検査を今から楽しみです。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

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先住民族アボリジニー

2023年06月04日 20時06分30秒 | 海外移住

今朝は妻の友達のキムに誘われて、ヘイスティングという港町であった先住民のアボリジニーの応援集会とウオークに行ってきました。

朝の10時ごろ妻の車で出発。家から車で20分程のところにあるヘイスティングという町はシェルの石油精製所がある重化学工業の町で、世界で最南端のマングローブの生息する場所としても知られています。

まず、集合場所に着いたら、広場には既に150人程が集まっていました。まだ時間があったので、桟橋に行ってヨットハーバーを見に行きました。(見出し写真参照)

実は、10年くらい前にここヨットクラブのレースのクルーをしたことが10回ほどあります。ヨットクラブのメンバーにはなりませんでしたが、お手伝いでヨットに乗せて貰って、ヨットを操舵することを学びました。

その頃はヨットに興味があって、Cal14というキャビンのある14フィートの小さなヨットを買いました。ヨットは普通のモーターボートと違って、基本は風力で航行できるので、エコと冒険の両方を楽しめるレジャーとして始めました。

当時はまだ小さかった子供達2人を乗せて、家族でヨットに乗ったこともあるのですが、、、謝って、海に落ちて中々船に這い上がれなかったり、海の上で、エンジンがスタートしなかったりと、怖い経験をしたので、1年程で売ってしまいました。

この町に来ると、10年程前に毎週末、この港町に来てヨットに夢中になっていたことが思い出されます。

さて、ヨットハーバーでヨットを見て、昔を懐かしんでいたら、キムに会う時間です。無事に公園でキムに会い、3人で先住民族のアボリジニーのサポート集会とウオークに参加したのですが、、、。アボリジニーというのは、イギリス人のキャプテン・クック船長が1770年にオーストラリア大陸を発見する前から、この地に4万年前から住んでいた人達のことで、1971年に行われたオーストラリアの国勢調査で、始めて人口に加えられた人達です。

日本を除く世界の殆どの国では戸籍が存在せず、、、国は戸籍がないので、アボリジナルの人はこの国に住んではいましたが、、、生きていることを証明する証書なども存在しなかったようです。

昔はイギリスから流刑地としてオーストラリアに来て、その後はイギリスでは貧しい人達の食い扶持を減らすために、この国に連れて来られた人、自由移民として移民してきた人などがいたのですが、言葉が通じないのでアボリジニーの人達とはあまり交流せず、彼等は人としても認識されていなかったせいで、入植した頃は危険だからと、ウサギを狩るように鉄砲で撃ち殺されていたようです。また、移民によってもたらされた伝染病により、これまで免疫のなかった彼等は病気に感染し、アボリジニーの人口がかなり少なくなったようです。

また、国の政策で、アボリジーの子供達を教育する為に、アボリジ二ーの子供達を親から奪い取って、学校教育を受けさせたという非人道的行為が1970年代まで続いていました。

現在、オーストラリアの人口に占めるアボリジニーの割合は約3パーセントだそうで、大半は内陸の砂漠地帯の自治区のような所に住んでいて、オーストラリア人も入れないところもあるようです。

オーストラリアでは、今年、国民投票で、アボリジニーに特別な政治的な議席や権力を持たせるかが問われます。彼等は折角与えられた住宅に火を点けて燃やしてしまったり、彼らの食文化になかったお酒でアル中になって働かなかったりと、オーストラリア政府にとって頭痛の種であることは間違いありません。この前、日本から帰って来た時に驚いたのですが、空港で飛行機の発着を知らせる掲示板が英語の他に、アボリジニーの言葉のローマ字表記で書かれているのが交互に出てきて、驚きました。初めは出発地と到着地が聞いたこともない場所ばかりだったので、パニックしたぐらいです。新幹線の乗り場の電光掲示板もローマ字と日本語で交互に表示されますが、アボリジニーの言葉はアルファベット表記など、昔からありませんでしたので、かなり異様で、彼らに忖度する政府の姿勢が分かります。

こんなことまで空港の掲示板までアボリジニーの言葉を使わねばならないのか、疑問です。というのは、アボリジニーはひとつの国で一つの言語を使っていたわけではなく、狩猟と採集の社会だったため、社会の単位は部族止まり。つまり、徒歩で歩ける距離が彼らの世界だったわけで、言語その他の文化も何十、何百に分かれていたのですから、共通の言語や価値観が無く、また国から援助の税金を貰う為に、特別な政治的な権力を持つのはどうかと思うのです。

彼等は益々国からの援助で生活するようになり、オーストラリア人の不満がつのり、裂け目がさらに広がるのではと心配しています。先住民であろうが、後から来た移民であろうが、だれも特別ではなく、一人が一票の権利を持つ平等な社会になった方が良いのではと思った今日の集会でした。

お弁当を持っていきましたが、会場では無料の食べ物(パンに挟んだソーセージや、リンゴ、コーヒー)が振る舞われていましたが、このお金もいずれは税金でアボリジニーをサポートする政治団体が回収するのかと思いながら、リンゴやソーセージを頂きました。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

(写真はアボリジニーのスモーキング・セレモニー 煙の儀式が行われているところ。)

 

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為せば成る

2023年06月03日 20時55分38秒 | 早期退職

今朝起きてカーテンを開けると雨が降っていたので、ジョギングは行かない事にしました。家の近所の道は未舗装道路なので、雨が降る中を走ると、泥が跳ねて、まだ新しいジョギングシューズが汚れるのが嫌なのです。

娘は近くのカフェにアルバイトに行きましたが、息子と妻は家にいましたので、朝から薪ストーブに点火。一人だけなのなら寒いのは服を重ね着すれば暖かくなりますから、薪ストーブは点けませんが、今日は家に家族が2人いますから、薪ストーブを点けました。

午前中、10時ごろになって雨があがり、青空も少し見えてきたので、また降ってくる前に、散歩開始。今日は道端で近所に住むトレーシーとキャメロンのご夫妻に出会ったので、少しお喋り。

彼等には高校2年生の双子の息子さんがいらっしゃって近くにある、公立高校に行っておられるのですが、授業がうるさくなって、あまり勉強が出来なくて困るとおっしゃっていました。本人にやる気さえあれば自分で出来るのでしょうが、、、周りが勉強する雰囲気でなければ、自分で勉強するのは、余程意思が強くなければ難しいと思います。

僕も学校に行っていた時の事を思い出すと、教室に来る先生によって、勉強の質は全く違っていて、、、厳しい先生が来ると、皆静かに勉強しましたが、変な先生や指導力がない先生が来ると、友達とお喋りが始まってしまい、楽しく過ごせましたが、勉強の方は疎かになったのを覚えています。

昼ご飯は、鶏肉と玉子、ジャガイモ、なめ茸を入れたうどんを作って妻と一緒に食べました。

昼からは、ユーチューブを見たり、ヤフーニュースを読んだりしていましたが、、、夕食の後、アラスカ大学時代の友達で、偶然にも家がら20分ほどの所に住んでいる、スリランカ出身のジュリアンから電話があり、トイレの水が止まらないので、困っていると言っていたので、見に行ってきました。

ジュリアンの家について、挨拶もほどほどにトイレに案内され、見てみると、トイレのタンクのプラスチックが壊れていて、新品のタンクに取り換えるか、トイレとタンクを取り換えるかしかないようです。水道屋さんに電話して聞いてみたらと、トイレを新しい物に交換すると800ドル(7万円)ほどかかるとのこと。

僕は10年程前、トイレのタンクが壊れて水が止まらなくなった時は、ホームセンターでトイレタンクを買ってきて、自分で取り付けました。それで、自信がついたので、それ以来、トイレが故障したら、自分で取り換えたり直したりしています。オーストラリアではDIYのテレビ番組が多くて自分で修理する人が多いですが、蛇口一つさえ取り換えることもできない人も沢山いますし、家に基本的な工具もない人がいます。

現に、僕が日本人の友人宅にお邪魔していた時に丁度水道やさんが来ていて台所の蛇口を交換してもらっただけですが、20分程の手間で、工賃だけで3万円ほど取られていました。その友達は、水道の元栓を捻るのも怖いと言っていたので、日本人は業者に任せる人が圧倒的に多いようです。

お金さえ払えば、業者が来て直してくれますが、工賃は高いです。トイレのタンクなど、ホームセンターで買えば一万円ほど、水道の蛇口は5千円で買えますから、取扱い説明書を読んだり、ユーチューブを見て、自分でやってみるだけなのです。

以前にも書いたかも知れませんが、DIYというか、自分で家の故障を修繕できることは、早期定年退職を考えている人々にとっては、必須のスキルだと思います。最近では、ユーチューブでやり方を見れば、殆どの事は出来るはずです。そういえば、使い古された諺ですが、、、

「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も。」というが諺がありますね。これはつまり、

「やってみれば、出来るよ。やってみなければ、何も出来ないよ。どんな事も。」ということですよね。

家のどこかで故障が発生した場合、初めから諦めて、すぐに業者に電話しないで、ダメ元で、ホームセンターに行って自分でやってみる。そうすると少しずつ自分のスキルが上達します。そして、出来た経験が自信につながり、他の問題にも挑戦できるようになります。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

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薪ストーブの効用

2023年06月02日 20時43分45秒 | 薪ストーブ

今朝は天気が良かったので、今、建築中の馬の雨避け小屋の屋根が完成するかも、と思っていたら、ロビンからが来て、今日は風邪で調子が悪いので休むとメッセージが来ました。妻も今日は仕事を休んだし、息子も2、3日前に喉が痛いと言っていたので、風邪が流行っているのでしょう。

それで、2、3日ぶりにジョギングと散歩に行ってきました。ここ2週間程、雨避け小屋の建築作業を優先していて、ジョギングや散歩があまりできていませんでした。

帰り道にふと前を見ると、知らないお爺さんが歩いています。進行方向が同じなので、おはようございますと声を掛け、暫く一緒に歩きました。1キロ程先から歩いて来られたそうで、82歳とのことでした。

最近、心臓と膝の手術をしたので、リハビリの散歩に来たとのこと。確かに歩くスピードは遅かったですが、杖もつかず、僕を見て、「あんた、競馬の騎手になれるよ。軽そうだから。」と言われました。16歳の時に騎手をされたそうですが、17歳で体重が増えすぎて騎手はリタイアしたそうです。

この歳で騎手はどうなんだろうと思いつつ、騎手は落馬したり、最悪馬に踏まれたりするとても危険な仕事だなと思いながらビルという名前のお爺さんと別れました。

散歩から帰ってからは牧場に落ちている枝をチェンソーで切ったり、一輪車で薪小屋から家まで薪を運んだりして忙しくしていました。

そう言えば、暦の上では昨日から日本は夏、メルボルンは冬ですね。薪ストーブは4月ごろから使い始め、ここ最近では毎晩火をつけています。薪ストーブを点けると、居間の室内温度は22度か23度くらいの丁度良い温度になります。

9月まで薪ストーブを使いますから、一年の半分くらい薪ストーブを使います。幸いに薪小屋に薪が5年分ぐらい溜まっているので、薪の心配はないです。

薪ストーブを使うことによって、1か月に2万円の電気代、ガス代が節約出来るとすると、半年で12万円程の節約になりますから、かなり家計が助かります。隣近所のピーターの家には薪ストーブの代わりに暖炉があるのですが、最近、薪を運ぶのが面倒になったとのことで、暖炉を使うのは止めて、エアコンのヒーターを使っているとのことです。確かに、リモコンのスイッチを押すだけで部屋は快適な室温に保たれるでしょうが、何とも味気ないではありませんか。

それに折角、牧場から薪がタダで手に入るのに、勿体ないと思うのですが、、、。無理もありません。なぜかと言えば、暖炉は薪ストーブの5倍も薪を消費してしまうのです。その理由は暖炉と薪ストーブの構造的な違い。一言で言えば、暖炉は窓が無いので、部屋を暖かくしようとしても、暖かい空気が暖炉から煙突に吸い取られてしまい、なかなか部屋は温まらないのです。

その点、薪ストーブは窓を閉めれば、暖かい空気が吸い取られることななく、暖炉と比べて熱効率が5倍も良いのです。ただし、薪ストーブも石油ストーブと比べると、熱効率は半分しかありません。石油ストーブは煙突がないので、灯油の熱量の100パーセントが部屋を暖めるエネルギーになります。ただし、灯油の燃えたガス(二酸化炭素など)が室内に充満しますからあまり綺麗な空気とは言えません。(なので、定期的に窓を開けるなどして換気が必要です。)

その点、薪ストーブや暖炉は燃焼ガスが煙突を通って屋根の上に出てしまうので、理論的に室内の空気は汚れません。換気の必要はありません。ただ、薪ストーブは、点火時に窓を開けて火をつける時に多少、煙が室内に漏れるので、時々、煙の匂いがしますが、その匂いもまた薪ストーブの味わいの一つだと思うのです。

また、薪ストーブは部屋を暖めること以外にも、機種によっては、薪ストーブの上でカレーやシチューなど煮込みの料理をしたり、フライパンで豆を煎ったり、熾火になったら、オーブンとしてピザやパンを焼いたりすることも可能、料理をしなくても、ゆらゆら揺れる火を見るだけでも癒されますし、燃え盛る火を見ると、心まで温かくなる気がします。

我が家の薪ストーブは毎晩、お湯を沸かしたり、晩ご飯の後に食べたオレンジの皮を乾かして、焚き付けに使ったり、息子は暇になると、粘土をこねて、乾かして、ストーブに投入し、素焼きを作ったりします。

もう一つの薪ストーブの効果は、家族が集まること。暖かい季節には、食事の時間以外、子供達は宿題その他に忙しく、各自がバラバラに過ごしていますが、寒い季節になると、薪ストーブの近くに集まるので、自然と会話が始まることです。

しかも、一晩に使う薪の量はちょっと大きめのバケツに1杯ほど!我が家の冬には欠かせない、必須のアイテムです。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

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馬のコート

2023年06月01日 19時13分05秒 | 牧場生活

今日は11時ごろにロビンが到着して補強材を作業をしました。ロビンは僕より少し年上だと思うのですが、競馬場で馬の世話をする仕事をしていて、何と、毎朝5時から8時、9時まで仕事をしているそうです。その仕事だけでは生活していけないので、家に帰ってからは、家の隣の小屋で、馬のコートの補修の仕事をしています。

馬のコートというのは、、、日本でも、最近では小型犬に、雨の日にレインコートを着せたり、寒い季節には暖かい服を着せて散歩をさせている人を見かけた方も多いと思うのですが、、、馬も同様で、雨が多くなる冬には馬が風邪を引かない様に暖かくて、雨に濡れないように冬用のコートを着せて、夏には馬が直射日光に当たって暑くないように、白くて薄手の涼しいコートを着せるのです。

ただ、豚と同様に、馬は時々寝転がって、背中を地面に擦りつける泥遊びが好きなので、馬が来ているコートは大抵、数か月で破れてしまうのです。その場合、馬主は新しいコートを買うことも出来ますが、その破れたコートを補修した方が安いので、修繕することが多いです。

そこで、ロビンや他の補修業者の出番です。例えば、馬の来ているコートが破れてしまって使えなくなった場合、新しいコートの値段は100ドルか150ドルもかかりますが、補修業者が30ドルで直してほぼ元通りになるのなら、馬主としても、馬のコートですから、、、つぎはぎがあっても、保温機能が同じならば安い方が良いので、補修業者に依頼することになります。

破れたコートを発展途上国に送って補修していたら、送料の方が高くつくので、補修に関しては、発展途上国よりオーストラリアでした方が安くなり、ビジネスとして十分に成り立つようです。

ただ、どんなビジネスでも利潤が高い程、必ず競争相手が現れるので、安くて、しかも、質の高い補修をしないと他の競争相手に商いを取られてしまいます。なので、お客を確保する為には、薄い利益で働かざるを得ず、、、特に、コートの補修ビジネスは、資格も要らないし、産業用ミシンが一つあれば誰もが参入できるビジネスですから、、、競争相手は沢山いるようです。

ロビンが仕事を2つ掛け持ちしてでも、この牧場で馬を飼いたい理由は、、、その馬は友人が飼っていた馬達なのですが、、、その友人に子供やパートナーがいなかったので、友人が亡くなった後、友人の遺産(資産合計は多分、数千万円)を全てロビンが譲り受けたからだそうです。遺産をくれた友人の為にも、友人の飼っていた馬達を死ぬまで世話をしたいのだそうです。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

 

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