
Overland Expo の主催者からのアンケートがメールで届いた。メールを開いてその質問に対しての返答を書き込んで返信した。質問内容は結構細かく長く、全ての質問に答えるのに20分程費やした。オーバーランドに対する知識について、そして、商業的なアウトフィッターに対しての購入計画等である。アンケートにおける最初の質問が印象的であった。質問の内容はオーバーランディングというアクティビティに対して、自分の言葉でこれを説明する事を求められた。これは、オーバーランディングというテーマに対して人々の理解がどれ程のものなのかを知る為であろう。更に、オーバーランディングというアクティビティを支える2つの言葉の知識に対する理解の問い。2つの言葉とは、SELF RELIANT (自立)と REMOTE DESTINATION (遠隔地)である。これらの語を、聞いた事があるか、知っているか、説明できるか、という問いである。特に最初の語、SELF RELIANT においてはオーバーランダーの内心、つまり、求められている心のあり方が凝縮されたワード(語)であると感じている。そして、それはオーバーランダーとしての条件と基本の要素も含んだ真髄なのである。
もし、誰かからオーバーランディング、オーバーランダーとは何ですか?という問いをあなたが受けたならば、その説明の中には必ず SELF RELIANT のワードが欠けてはならないのである。つまり、SELF RELIANT についての理解と説明力がオーバーランディング、オーバーランダーに対する説明の展開となるのである。
* 以下は、オーバーランドジャーナルのホームページにおいて紹介されている、オーバーランディングとは何か?という解説です。理解の参考になります。
Overlanding describes self-reliant adventure travel to remote destinations where the journey is the primary goal. Typically, but not exclusively, accommodated by mechanized off-highway capable transport (from bicycles to trucks) where the principal form of lodging is camping; often lasting for extended lengths of time (months to years) and often spanning international boundaries. While expedition is defined as a journey with a purpose, overlanding sees the journey as the purpose.
オーバーランディングとは、旅が第一の目標である遠隔地への自立的な冒険旅行の事です。
宿泊におけるの主な形態はキャンプ(野営)ですが、それにこだわる事はありません。
旅における移動手段には(自転車からトラックまで)未舗装地も含めての耐久性が要求されます。
本来なら旅の期間は、長期間(数か月から数年)を費やし、多くの場合、国と国との境界を越えます。
遠征(Expedition)とは目的のある旅として定義されていますが、オーバーランディングでは旅そのものを目的と見なしています。
Overlanding is about exploration, rather than conquering obstacles. While the roads and trails we travel might be rough or technically challenging, they are the means to an end, not the goal itself. The goal is to see and learn about our world, whether on a weekend trip 100 miles from home or a 10,000-mile expedition across another continent. The vehicle and equipment can be simple or extravagant - they, too, are simply means to an end. History, wildlife, culture, scenery, self-sufficiency - these are the rewards of overlanding.
オーバーランディングは障害物を克服してゆくという点では探査に似ています。
私たちが旅する道やトレイルは荒れていたり、技術的に走行が困難な場合がありますが、困難な道を走行する事は目的そのものではなく、あくまでも目的を達成するための手段に過ぎません。
目標は、家から100マイルの週末旅行であろうと、別の大陸を横断する10,000マイルの遠征であろうとかまいませんが、その旅を通じて私たちの住む世界を見て学ぶ事が大切です。
車両と設備はシンプルなものでも贅沢なものでもかまいません。これらは、単に目的を達成するための手段にすぎないのです。
歴史、野生生物、文化、風景、自給自足などの学習や経験こそがオーバーランディングにおける報酬となります。