半年間メカニックに預けていたランドクルーザーFJ60が完治はしていないが手元に戻って来た。それを祝福してまず内外共に洗車を行った。車体は黒ずんでいる、それは半年間修理工場の隅に潜んでいたからである。車体を洗浄する過程はランドクルーザーに生気を入れていく行為でもあり、洗車というのは儀式のようでもあり再創造のイニシエーションである。一拭きする度にランクルに語りかけその反応を受け取る。やはりクルマは心を込めて綺麗にしてあげると喜ぶのである。
環境の事情から洗車といっても水をジャブジャブと使える状況に無い。準備するのはバケツの水と一枚の雑巾、そして窓拭き用の薄いアルコールとペーパータオル。そして、スクリュードライバーです。
スクリュードライバーを使ってフロントサイドと後ろのサイドにあるダクトをあけます。ランドクルーザー60は一年に一度程このダクトを開けて掃除をする事をお勧めします。一体ダクトの中はどの様になっているのでしょうか?
目を疑う程に泥が付いています。一体どうしてこんなに泥が付着しているのか疑問です???
インナーをずらしてみると背後は茶色です。これは埃の体積です。掃除をすると黒になります。
ダフトカバーの裏には虫の巣があります。そんなに居心地が好いのでしょうか?
アメリカで販売された60にはフロントサイドに熱抜けダフトがあります。こういうパーツの付着の隙間も綺麗にします。
ここの汚れも凄まじいです。掃除のしがいを感じます。
ランプ類の隙間にも泥が付着しています。
ランプカバーやラバーはバケツに入れて洗浄した方が早く綺麗になります。
雑巾をよく絞って上からランドクルーザーを拭いて行きます。雑巾は直ぐに黒くなりバケツの水も汚れます、5回ほど水を交換すると全体を拭き込む事が出来ます。そうこうしていると曇った空から雨が降り出しました。ばらしたパーツを急いで取り付けます、仕上げは雨での洗浄となりました。掃除はまだ終了していませんが継続して行く予定です。それはちょうどサンフランシスコにあるゴールデンゲートブリッジが一年中何処かの修復工事(錆取り、ペイント)を行っている感覚の様でもあります。常に何処かを掃除しながらつついて行く(ゴールデンゲートスタイル)のもランクルオーナーの僕にとっては楽しい課題でもあると感じている。