2012年の春から2014年の夏にかけて世界の大陸を走破した EXPEDITION 7 のアドベンチャードライブ紀行においてトヨタランドクルーザー78トゥルーピーが使用された。その78のルーフには南アフリカ製のローポジションの薄型ルーフラックが装備されていた。
ルーフの基本常識として多くのSUVはルーフ上の最高許容重量が165ポンド(75キログラム)として設計されている。と伝えているのはこちらのサイトです。ルーフラックの大きさや重量はその素材や大きさ構造によって異なります。ランドクルーザーに取り付ける様なルーフラック(ルーフバーは別)の重量は軽い物で40ポンド(17.5キログラム)重い物だと100ポンド(45キログラム)の重量が有ります。そして更にそれらのラックには300ポンド(135キログラム)までの積載が可能だと説明してあったりします。すると最高制限重量の数が頭に無い人々は取り付けたルーフラックの上に最高300ポンドの荷物やリカバリーギアが搭載可能だと理解してしまいます。以前、あるアメリカの有名なアウトドア誌のコラムに最高制限重量を理解していないであろう記者が書いた記事が載った事があり驚いた事がありました。ルーフ上の重量はルーフラックの積載許容重量ではなくて車体ルーフの最高許容重量で理解するというのが基本です。自分の愛車のルーフ上許容重量を知る事がまず大切です。
EXPEDITION 7 の執行者と車両製作者にはルーフ上最高許容重量に対する理解が有った。ルーフラックこそ取り付けてはいるがルーフ上に荷物を搭載している写真は殆んど無い。その代わりに停車中に人がルーフラックに座ったり立って写真を録ったりの写真はある。ルーフラック上に物を積まないとする思考はEXPEDITION 7 に参加した OVERLAND JOURNAL 誌の編集長 Scott Brady 氏の頭上軽量指向の意向も大きいと捉えている。
走りを重視し車体の重心を低く抑える為にルーフにルーフテントを取り付けないで宿泊は車内泊でした。ルーフラックは主に日除けのAWNING と LED ランプのステイです。こういう重心を低く製作したスタイルが今後のアドベンチャービークルの一つの手本である。
実際にルーフテント等の重さは90から160ポンド(40から70キロ)の重さがある。そして二人の大人がそこで休むとしたらその重さがルーフにかかってくる。それを想定するとルーフラックは大人3人分の体重にも十分耐えられる強度が想定されている。しかし、それは停止状態での事。そこに移動という加速が加わる事によってルーフラック自体がどれ程の重さに耐えられるかどうかという観点は議論の中心から反れてしまうのである。