マンハッタンのウェストサイドハイウェイをウォール街から北上して行くと、ハドソン河に面した右手側の古くて小さなレンガビルの上部に STOP WARS のメッセージが込められた見事な壁画が目に飛び込んでくる。壁画は数年前から存在していたが、今日の情勢に伴って意味を持ちニューヨークの人々の関心を集めている。僕もその一人だ。この壁画はブラジルはサンパブロ住在の壁画家EDUARDO KOBRA氏の作品の一つで、ニューヨークの街とその周辺には15程彼の作品が展開している。彼の独特のスタイルは白黒のリアルな絵にレインボーカラーをアレンジするオリジナル性を持っている。
写真で観るとこの壁画は大きく見えるが実際に見るとそうではない。絵が描かれているビルも古くてしよぼい。しかし、不思議なものだ’と感じる。数ヶ月前までは、ああなんか絵があるなぁ。という程度で意識が行かなかったのであるが、今日、この絵をチラッと観るととても大きく見える。そして、その意味と有り方を考えさせられている。