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左利きが手掛かりになる推理小説―クリスティー「厩舎街(ミューズ)の殺人」

2005-04-04 | 左利き
最近読んだ本の中から、左利きが重要な手掛かりになっている推理小説を紹介しておきましょう。

今NHKでテレビアニメにもなっている、あのミステリの女王と呼ばれたアガサ・クリスティー名探偵ポアロものの中編に、「厩舎街(ミューズ)の殺人」(早川書房 クリスティー文庫『死人の鏡』(1937)収録)があります。
これには原型ともいうべき短編もあるのですが、こちらの方がうまく左利きを扱っています。枚数的に書き込む余裕があるので、当然といえば当然かもしれませんが。そして、最後の謎解きも見事です。この辺がミステリの女王と呼ばれるゆえんでしょうね。

爆竹が鳴り花火が打ち上げられるガイ・フォークス・デイの喧騒の中、ジャップ主任警部はポアロに「殺人にもってこいの夜だ」と話していた。その翌日、密室状況で発見された若きの女性の射殺死体には、不審な点が…。
一見は自殺と見られるが、右手にある拳銃で左側頭部を撃ち抜くことはできないと医者は言う。自殺に偽装した殺人事件なのか。
ポアロは被害者の様子を丹念に検分する。右手首の腕時計、机の左側に置かれたペン皿…。
左利きを示す証拠を次々と挙げてゆき、事件が実は他殺に見せかけた自殺であったことを突き止めます。
で、もうひとつの謎解きは、読んでからのお楽しみです。その名も<アタッシェケースの謎>!

ところで、ポアロといえば、ちょっとした左右のずれも気になるという左右対称、シンメトリーを好むことで有名です。
私もポアロほどではありませんが、左右対称の右利きにも左利きにも優しい道具が好きです。

※本稿は、ココログ版「レフティやすおのお茶でっせ」より転載して、テーマサロン◆左利き同盟◆に参加しています。
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