―第234号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2018(平成30)年10月31日号(No.234)「古代中国編―
中国の古代思想を読んでみよう(26)『墨子』後編 墨守・墨経」
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(目次)
●後編のあらまし
●第二類・十論の残り
●第三類――「墨経」論理学と科学
●第四類――墨子の言行録
●第五類――兵法家墨子の防御法
●酒見賢一の小説『墨攻』
●墨家集団の変遷
●最後に
● 『墨子』を読む(『墨子』原典・注釈書を読む)
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本誌は、「中国の古代思想を読んでみよう(26)『墨子』後編 墨守・墨経」です。
前回も書きましたが、今こそ『墨子』の思想を学ぶときではないか、という気がします。
同じように考える人もいるのか、角川ソフィア文庫からも『墨子』が出版されました。
末尾にも書きましたが、「兼愛」といい「非攻」といい、諸子百家の中でも印象に残る思想であり、思想家でした。
是非ともこの機会に『墨子』を読んでほしいと思います。
後編では、『墨子』の「墨守」や「墨経」を取り上げ、紹介しています。
最後は、時間切れで駆け足になってしまいました。
内容の精査も不十分のままになっていますが、ご容赦を!
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では、詳細は本誌で!
*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
*参考:『墨子』の原典及び入門書・解説書を読む
▲『墨子』 和田武司/訳 徳間書店・中国の思想V 1996.12
―抄訳。訳文、原文、読み下し文で構成。論文・十論の主要なものと、墨子の言行録・人物像を描く部分を収録。
▲『墨子』山田琢/著 山辺進/編 明治書院 新書漢文大系 33 新版 2007/5/1
―抄訳。本文(書き下し)・解釈(和訳)・背景(解説)からなる。《本書では「思想」「論理学・科学知識」「墨子の言行録」「攻城への守禦法」等の観点から、その概略を示した。》
▲『墨子』薮内清/訳注 平凡社・東洋文庫 1996/4/1
―訳文(一部抄訳)と解説。《戦国時代を生き抜いた遊説の士墨子。家族愛を中心とする儒家と対立して無差別な人間愛を説き(兼愛説)、侵略戦争を否定し、弱肉強食の現実を救うために非攻説を唱える。》
『墨子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』草野友子/著 角川ソフィア文庫 2018/9/22
―出版されたばかりの最新版初歩的入門書。抄訳だが、テーマ別の独自編集。『墨子』に関連する新出土文献についてが目新しい。
【小説】
★『墨攻』酒見賢一/著 文春文庫 2014/4/10
―『墨子』「公輸篇」をプロローグとし、大国の攻城兵器を使った侵攻に対する防御の姿を描く。派遣されきたたった一人の墨家が指揮を取り、侵攻に耐えるのだが……。
(▲マークは、本誌本文中で取り上げた本)
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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
中国の古代思想を読んでみよう(26)『墨子』(後)墨守・墨経
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