レフティやすおの新しい生活を始めよう!

50歳からが人生の第二段階、中年の始まりです。より良き老後のために良き習慣を身に付けて新しい生活を始めましょう。

『左組通信』復活計画(31)『LL』復刻(4)LL5 1995年夏号-週刊ヒッキイ第668号

2024-07-27 | 左利き
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(まぐまぐ!)
【別冊 編集後記】

第668号(Vol.20 no.13/No.668) 2024/7/20
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [31]
『LL(レフティーズ・ライフ)』復刻(4)LL5 1995(平成7)年 夏号」


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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第668号(Vol.20 no.13/No.668) 2024/7/20
「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [31]
『LL(レフティーズ・ライフ)』復刻(4)LL5 1995(平成7)年 夏号」
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 久しぶりですが、今回はまた、季刊誌『LL(レフティーズ・ライフ)』
 の復刻で、ホームページに公開していたページのコピーです。


(画像:今はなきホームページ『レフティやすおの左組通信』の「レフティーズ・ライフ(LL)再録1・全号目次」のページ冒頭)

┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [31]

  『LL(レフティーズ・ライフ)』復刻 (4)
 
   (内容紹介)LL5 1995(平成7)年 夏号
┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛      

*(参照)――

・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第43号(No.43) 2006/8/12
<「国際左利きの日」記念号>「私にとっての左利き活動(3)」
 ■レフティやすおの左利き活動万歳■ ―隔号掲載―
私にとっての左利き活動(3)『LL』の時代
(参照)※『レフティやすおの左組通信』のページ
○レフティやすおの左利き自分史年表
○レフティーズ・ライフ(LL)再録(1)全号目次 

・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第602号(No.602) 2021/9/4
「創刊600号突破記念―
 私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代―その1」
・ブログ『レフティやすおのお茶でっせ』2021.9.4
私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代1
(創刊600号突破記念)-週刊ヒッキイ第602号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/09/post-57d0e5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/e2aaaa56a6400bcc04d24d46a47d1d03

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 ●『Lefties' Lifeレフティーズ・ライフ』LL5 概要

LL5 1995(平成7)年 夏号
・ 前説The Compliments of the Summer Issue
 二年目に向けてToward the second year
・ From LHC (Left-handers Club/U.K.)レフトハンダーズ・クラブ
 (イギリス)より―新たなる希望!THE NEW HOPE!
・ From LHI (Lefthanders International/U.S.A)レフトハンダーズ・
 インターナショナル(アメリカ)より―左利きの人をガッカリさせる
 もの THINGS THAT ARE FRUSTRATING FOR LEFTIES!
・ 左利きの生活 To Live In The Right-Handed World
 ―こんな道具が不満です!
・ 左利き用の道具を知っていますか? 使ったことがありますか?
 その5―あなたは靴派? スリッパ派?―爪切りはさみセット
・ 知恵小僧の左熟語の基礎知識 なんの意味ダス!? その2
 Words & Phrase小学館『国語大辞典』より
・ 左利きの本だなぁ その2 激励編The Books on the
  Left-handedness―斎藤茂太著『左ききの人はなぜ才能があるのか
 ―左ききの性格分析』KKベストセラーズ/ワニ文庫刊


(画像:【左利きライフ研究家】レフティやすおの紙の時代の活動から・季刊誌『Lefties' Lifeレフティーズ・ライフ』LL5 1995(平成7)年 夏号 1ページ目)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
LL5 1995(平成7)年 夏号
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前説 The Compliments of the Summer Issue
二年目に向けてToward the second year
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LL5
 1995(平成7)年 夏号
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 世の中には、様々な難問があります。人が生きているかぎり、
尽きることなく、次々と新たな問題が生まれ、消えていく…。
 それらの問題を解決するためには、まず最初に、その問題のなんたるか
を認識しなければなりません。
 あなたの病気が何なのかを知らなければ、治療法は見つかりません。
運がよければ、対処療法で、いつしか直るかもしれません。しかし、根本治療とはなりません。
 社会問題でも同様に、先ずその実態を知らなければなりません。
女性差別問題が、女性だけの問題ではないように、黒人差別問題が
黒人だけの問題でないように、それらは、それぞれの差別される側の
人だけに限られた問題ではないのです。
 左利きの問題もまた同じく、左利きの人だけの問題ではなく、
右利きの人も含めて、全人類の抱えている問題なのです。
 これを機会に、誰のためでもなく、自分自身の問題として、
もう一度考え直していただきたいものです。

 早いもので、二年目に入ります。最初は「自分の思い100%」で、
読者のことも考えず、内容も充分に練ることもなく、
とにかく何かやらなくては、という気持ちでスタートしました。
 しかし、そうして始めてみるとだんだんと欲が出て、ああもしたい、
こうもしたい。こうした方がいいのでは、ああした方がいいのでは、
といろいろ考えるようになりました。
 また、もっと読者に興味や関心を持ってもらう方法はないか、
とも考えるようになりました。
 少しずつ改良を加え、より読みやすく、中身のあるものにしていこう
と、努力しています。
 これからもなにとぞ暖かい目で見守り続けてください。
 そして、いつの日にかこのようなミニコミ誌が不要になる時が来る
ことを心から祈っています。
 輝ける明日のために…


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From LHC (Left-handers Club/U.K.)
レフトハンダーズ・クラブ(イギリス)より
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 素敵なレフトハンダーズ・デーと、クラブの幸運を祈る!
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新たなる希望!THE NEW HOPE!

 6月28日、イギリスのレフトハンダーズ・クラブから、
三ヶ月に一度の会報“The Left-Hander”No.20が届きました。
 なんと、第一面で私の手紙を紹介しています!
 
 “LL”3/冬号にかんたんな英語の説明をつけたものを同封し、
「日本における左利きの有利さ」として「日本の本は縦書きで、
ページは右から左にめくる」こと、そして「日本語はとても便利で、
縦でも横でも書ける」と指摘しておきました。

 この“LL”を日本版“The Left-Hander”としょうかいし、
私たちの『左組』を、LHC of JAPANとして認め、
声援を送ってくれています。
また、8月13日の“レフトハンダーズ・デー”に、
私とメンバーが参加するのを楽しみにしている、とも書いています。
(実際には、参加できればよいなぁ、と書いたつもりですが…。)

 彼らは、さらに、左利き用品専門店“エニシング・レフトハンデッド”
ALHは日本にフランチャイズ店をオープンしたい、新進の企業家は
連絡してくれ、といっています。
 はたして、日本に左利き用品専門店はできるのでしょうか?
(チャレンジしたいものですね!!)


(画像:LL第5号より「From LHC (Left-handers Club/U.K.)レフトハンダーズ・クラブ(イギリス)より―新たなる希望!THE NEW HOPE! 」の冒頭――“The Left-hader”に紹介された「LL」と左組についての記事と『LL』第5号の部分)


(画像:『LL』と手紙を紹介している、1995年6月28日に届いたイギリスのレフトハンダーズ・クラブから三ヶ月に一度発行されている会報“The Left-Hander”No.20の第一面)


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From LHI (Lefthanders International/U.S.A)
レフトハンダーズ・インターナショナル(アメリカ)より
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 私たちは、“LL”はじめ、
あなたのあらゆる試みが成功を収めることを祈っています。
―Carol Riddle
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左利きの人をガッカリさせるもの
 THINGS THAT ARE FRUSTRATING FOR LEFTIES!

日常生活で不便なこと―
・ 自動車AUTOMOBILES:ダッシュボードの設計
(イグニッション・スイッチの配置)
・ キッチンのレイアウト:戸棚・冷蔵庫のドア、
 各種電気製品等の器具類の配置が作業の流れに影響を及ぼす。
・ オフィスのレイアウト:照明、電卓(0、トータルキー)、
 机の配列(ファイル用引き出し等の位置)、電話の位置
・ 組立/生産ラインのレイアウト

台所用品―
・ コルク抜き(コルクスクリュー/ワインオープナー)、缶切り、
 おたま、セレイテッドナイフ、皮むき、芯抜き器、ポットホルダー・ミット、
 計量カップ、ケーキサーバー、アイスクリームすくい、
 グレープフルーツ・ナイフ、へら

家庭用品―
・ アイロン、ドアのノブ、ダスト・ミット
スクール・サプライ(学用品)―
・ ハサミ、スパイラル・ノート、ボールペン、鉛筆、定規、
 カリグラフィー・ペン、机、鉛筆削り

スポーツ用品―
・ 釣竿のリール、ゴルフ・クラブ、スポーツ手袋、野球のグローブ、
 ブーメラン、照準器付の銃

ツール―
・ 動力ノコ、モンキーレンチ、弓ノコ、左官用こて、
 刈り込み用ハサミ、ねじ

その他―
・ 時計、飲用噴水、ベルトのバックル、財布、カメラ、オムツのピン、
 トランプ、楽器、ピンボール・マシン

―LEFTHANDERS INTERNATIONALのキャロル・リドルさんの手紙に
 添えられていたものを紹介させていただきました。
 レフトハンダーズ・インターナショナルは アメリカのカンサス州の
 トペカに本部があり、ディーン・R・キャンベルの元、
 世界で唯一の左利きの人のための雑誌“LEFTHANDERS MAGAZINE”
 (隔月刊、二十年目)を発行している。
 連絡先:P.O.BOX 8249, TOPEKA, KANSAS 66608, U.S.A.


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左利きの生活 To Live In The Right-Handed World
こんな道具が不満です!
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 〔レフトハンダーズ・インターナショナルより〕欄で、左利きの人が
 日常生活で不満に思うものについていろいろ紹介しました。
 また今までにも、この欄であれこれ書いてきましたが、
 他にもいくつか拾ってみましょう。


ヘッドホンステレオ(ウォークマンなど)、ヘッドホン―
 コードが左側の耳元からたれているタイプのもの。
 右手を動かすことの多い右利きの人にとっては、
 コードがじゃまにならず便利かもしれないが、
 左利きには不便この上ない。

ビデオカメラ―
 右側にホルダーが付いていて右手に持って、右目でファインダーを
 のぞきながら撮るように設計されているものが大半。ファインダーの
 問題はなんとかガマンできても、左手に持って操作できないのは、
 致命的。シャープの液晶ビューカムはファインダーの問題はないが、
 各操作は、やはり右手でおこなう。

ワープロ/パソコンのキーボード―
 文字キーなどは、両手で使うように配置されているが、
 それ以外のキー(テンキーその他)は、右側に寄せられていて、
 マウスの接続なども右側になっている。

自転車―
 大部分の左利きの人は、利き足も左足で、左足は作業をする足
 (例えば、ボールを蹴る)、右足は体重を支える軸足。
 そのため、先ず右足をペダルに置いて軸足を固定してから、
 左足をペダルに乗せるのが、左利きの人の乗り方だろう。
 ところが、スタンドが左側になっているため、左側から
 乗り降りしなければならないので不便。鍵も左側に付いている。
 ブレーキは左が後輪、右が前輪。右利きの人は左半身に重心を
 かけているので、左手は常にハンドルに置いており、ブレーキも
 後輪からかけられる。しかし、左利きは逆に前輪からになり、
 やや危険度が増す。自転車のブレーキの主な役割は、後輪ブレーキは
 スピード調整用、前輪ブレーキは緊急停止用であり、後輪からかけて
 前輪も合わせて使う、というのがブレーキの正しい使用法である。
 ベルも右側についている。

 職場にある機械類もまたその多くが、左手は大雑把な仕事、
 右手は微妙かつ重要な仕事を受け持つ傾向にあります。

ボール盤(ドリルで穴を開ける機械)
 ドリルを押し下げるハンドルが右側にあるので、
 微妙な調整も右手でしなければならない。左手は品物を押さえるだけ。

あなたも、身の回りをもう一度、見直してみませんか。


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左利き用の道具を知っていますか? 使ったことがありますか? その5
 あなたは靴派? スリッパ派?
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〔靴とスリッパ〕―あるいは、靴と靴下の問題―

 靴とスリッパと聞いて、あなたはなにを思い浮かべますか?
「靴には右と左があるが、スリッパには左右の区別はない」
と答えた方は、もうこの続きを読まないで結構です。
すでにもう充分ご理解いただいていると思います。
そのとおり、右用と左用の違いについて考えるときに、
非常にわかりやすい例になると思うのです。

靴―人それぞれの足に合わせたもの。右足用と左足用とで一組。
 機能的、活動的。足を保護し、足の機能を損なわず、
 時にはプラスアルファの能力を引き出す。

スリッパ―左右対称に作られていて、どちらの足にでも合う。
 おおざっぱな大きさで、誰の足にも合う。履いたり脱いだりが簡単。
 非活動的、勝手に脱げてしまったり、駆け足急ぎ足には不適当。

 靴・スリッパともに、長所短所、適材適所がある。それぞれの持つ
特徴を生かして用いれば、これほど便利なものはありません。

 誰でも靴を買うときは、デザインや色、機能だけでなく、
サイズを確かめる。実際に履いてみて自分の足に合うかどうか試してみる
はず。ところがスリッパを買うときは、そこまではしないもの。
 誰も自分の足を靴にあわそうとは考えない。どんな気に入った品でも
サイズが合わないとわかれば、諦めて他のものを探すのがふつう。
 また、靴は値段が高いから、スリッパで済まそう という人は
まずいないでしょう。靴は靴、スリッパはスリッパ!
 ところが、世の中には靴もスリッパも区別しないで、
ごっちゃに考える人がいるのです!
 もちろんこれは比喩です。
(実際に靴とスリッパをごっちゃに履く人はいない―はずです)
 靴とスリッパは使い分けている人でも、それ以外の道具に関しては
どうでしょうか?


〔爪を切るときは、右手で左手、左手で右手!〕

 例えば、爪を切るとき、右利きの人は左手の爪は右手で切れますが、
右手の爪は左手で切らなければなりません。
 最近はハサミで切る人は少ないかもしれませんが、
ハサミで切るときは特に問題になります。これがなかなか難しい。
単に利き手でないため不器用にしか動かないというだけではなく、もっと
ほかに理由があるのでは? と感じている人も少なくないでしょう。
 原因はハサミそのものにあるのです。
 ハサミには、右手用と左手用があるというのは、
今までのこのコーナーで紹介して来ました。
 右足用の靴が右足のために作られているように、
左足用の靴が左足のためにあるように、
右手用のハサミとは右手で使うためのもの、
左手用のハサミは左手で使うためのものなのです。

 残念ながら、この単純な事実を理解していない人が多いのです。
靴やハサミのみならず、多くの道具には、
実は、右(手)用・左(手)用の区別があるのです。
そして、また一部の道具には、スリッパのように、
左右の区別が必要でない品物もあるのです。


〔スリッパで我慢していてはダメ! 自分に合う靴を手に入れよう!〕

 少数派である私たち左利きは、
今まで、多数派を占める右利きの人たちのために作られた、
右用の道具を使うことに慣らされてきました。
それが右利き用の道具であると知って使っていた人は少なく、
大半の人は、何も知らずに不便だと思いつつも「これはこういうものだ」
と思い込んでいたのです。

 道具などとにかく使えればそれでいいじゃないか! という人もいる
でしょう。しかし、名人といわれる人ほど道具を選ぶと言います。
人間が他の動物と異なる点は道具を使うことだとも言います。
道具を作った人のためにも、道具は正しく使い分けてやるべきでしょう。
スリッパはスリッパとして、靴は靴として―。

 スリッパで間に合うときはそれでいい。しかし、靴が必要なときは、
スリッパで我慢せず、靴を手に入れるべきです。

 人は自分にあった靴を履き、活動的に生きる。
 くたびれたときは、スリッパでくつろぐ。

 そんなメリハリをつけた生活を送って行こうではありませんか!


爪切りはさみセット
Set of two nail scissors in leather case /
ANYTHING LEFT-HANDEDより

 右手用と左手用の爪切りハサミがセットになって
 皮のケースに入っている。
 左利きの人のみならず、右利きの人にも便利な一品。


(画像:爪切りはさみセット Set of two nail scissors in leather case / ANYTHING LEFT-HANDEDより)

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知恵小僧の左熟語の基礎知識 なんの意味ダス!? その2
 Words & Phrases 小学館『国語大辞典』より
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ひだり―うちわ 左団扇=ひだり―おうぎ 左扇=扇を左手で使うこと。
 転じて、安楽に暮らすこと。また、得意になっているようす。
ひだり―がち 左勝=①左手ばかりを多く使うこと。また左利き。
 ②ひだりきき 左利②=好んで酒を飲むこと。酒に強いこと。
 また、その人。酒飲み。ひだり。
ひだり―がって 左勝手=①茶席で点前畳の左方に客畳があるもの。
 逆勝手。②左膝を立て、右膝をついたすわり方。③左手の方向。
 ④ひだりきき 左利①=右手よりも、左手のよくきくこと。
 また、その人。
ひだりきき 左利=(「ひだりぎき」とも)①右手よりも左手のよくきく
 こと。また、その人。左ぎっちょう。左ぎっちょ。ぎっちょ。ひだり。
 ②(大工や石工などが左手に「鑿(のみ)を持つ手」であるところから
 「飲み手」にかけたという)好んで酒を飲むこと。酒に強いこと。
 また、その人。酒飲み。ひだり。
ひだり―ぎっちょ 左ぎっちょ=(「ひだりぎっちょう」とも)
 ひだりきき 左利①=右手より左手がよくきくこと。また、その人。
ひだり―ざま 左様=正しい道にもとること。不正なこと。
 また、その様。左道(さとう)。
ひだり―とう 左党=左利の仲間。すなわち、酒の好きな人。酒飲み。
 さとう。
ひだり―なわ 左縄=①左よりにした縄。ふつう、縄は右よりにするが、
 注連縄など、吉兆の祭事に用いる縄に、左よりが多く見られる。
 ②物事が逆になること。物事が思うようにならないこと。

―特別に、悪い意味のことばを選んでいるのではないのですが、…。


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左利きの本だなぁ その2 激励編The Books on the Left-handedness
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 斎藤茂太著『左ききの人はなぜ才能があるのか―左ききの性格分析』
  KKベストセラーズ/ワニ文庫1993年4月刊 ¥480
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(画像:斎藤茂太著『左ききの人はなぜ才能があるのか―左ききの性格分析』KKベストセラーズ/ワニ文庫1993年4月刊)

 今回は、勉強はちょっと苦手だけど…、というあなたにも
読みやすくて、ためになる、元気の出る本を紹介します。
 
 1987年、MG出版より刊行された『左利きの人の本』を改題した、
文庫版です。

「この本で、少しでも多くの右ききの人たちが、あなたあの隣の、
愛すべき左ききの人たちを見つめ直してくれたらと思います。
そしてもちろん、左ききの人たちが、誇らしげに自分のきき腕を
さし上げてくれたら、私としては望外の喜びです。」

 とあるように、右利きの人たちに対しては左利き問題の啓蒙を促し、
左利きの人たちに対しては激励を与えている。さすが精神科の
お医者さんならではの、著者の体温を感じさせる、あたたかい本。

 右利きの人は気付かない―けれど、左利きの人なら、いつも気に
掛けている、生活のなかの様々な場面での、左利の苦労、不便さ。
その実例を挙げながら、左利きの問題を明らかにし、
また、少数派の左利きだからこそ有利になる場面(主にスポーツ)を、
多くの左利きの有名人の名を上げながら紹介していきます。
 さらに、このような状況のなかで育っていく、左利きの人の性格には、
特有のモノがみられるのでしょうか?
 著者は、利き手が性格を決定するのではなくても、左利きの人を社会が
どう扱うかによって、性格に悪影響を与える可能性のあることを、矯正を
例にとって述べています。
 また、左利きの子どもに対する接し方についても、役立つアドバイスを
与えています。
 左利きの人だけでなく、左利きのお子さんをお持ちの方
――身の回りに左利きの人がいる、という方は、ぜひお読みください。

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本誌では、「ホームページ『レフティやすおの左組通信』復活計画 [31]『LL(レフティーズ・ライフ)』復刻(4)LL5 1995(平成7)年 夏号」と題して、今回も全紹介です。

前回の時も思い出話を書きました。
今回も少し書いておこうかと思います。

当時は今と違い、ネットも一般的ではなく(アメリカでは実用化されていたようで、国内でもパソコン通信というのでしょうか、そういうものはあったようです)、一般人が気軽に世界に向けて発信するということができにくい時代でした。

私はワープロで原稿を書き、作りあげた記事を切り貼りしてA4の紙面を作り、コンビニでコピーして、切ってたたんでホッチキスで留めるという作業をして小冊子を作り、封筒にワープロで印刷した宛名シールを貼って、友人知人、左利き用品メーカーさん等に送るという塩梅でした。

送り先のなかに、アメリカやイギリスの左利きの会もあり、簡単な英語でワンポイント解説のようなものを入れていました。

そのおかげで、本文中にもありますように、イギリスの会報で紹介されるという栄誉に預かりました。
英語が得意ではないので、それ以上の交流はできませんでしたが、紙の時代の一つの勲章だと思っています。

 ・・・

勲章に関していえば、もう一つエピソードを紹介しましょう。

この号で斎藤茂太先生の著作の文庫版『左ききの人はなぜ才能があるのか―左ききの性格分析』を紹介したことを、KKベストセラーズ/ワニ文庫気付で手紙を出しましたところ、斎藤茂太先生からお礼のお葉書をいただきました。

その前に、読書感想と私なりの左利き活動として『LL』を発行している報告の手紙を出し、お葉書をいただいていました。

著名人からこういうお返事をいただいたのは生まれて初めてのことでしたのは、光栄であり、嬉しいかぎりです。


(画像:斎藤茂太先生からいただいたお葉書二点)

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』


『レフティやすおのお茶でっせ』
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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載

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