ライア-(竪琴)大好き!~Tomoko Leier Salon へようこそ♪~

ライアー(竪琴)奏者の三野友子です。ライア-や日常生活のこと、あれこれを気ままに綴ってます♪

ライアーの種類は?

2020年08月09日 | ライア-について
今日はライアーの大雑把な種類についてお話をしたいと思います。

ライアーは大きく2つの種類に分けることが出来ます。
まずひとつ目は「共鳴箱」があるタイプです。
共鳴箱があるタイプはこんな感じです。


このライアーは「ゲルトナーライアー」と言います。
ドイツのゲルトナー工房で作られたものです。
このタイプのライアーを通称「丸形ライアー」とか呼ばれたりします。
丸形ライアーは他にも
ザーレムライアー、ヨエックスライアー、マルティン・ニースライアー などがあります。
日本製のライアーもこのカテゴリーに入るものもあるかと思います。

共鳴箱があるタイプで、「角形ライアー」と呼ばれるライアーもあります。
分かりやすいところだと、コロイライアーです。

角ばっていますよね~、だから角形ライアーです。
ドイツのグンドルフ・キューンさんが作るライアーもこのタイプになります。

共鳴箱があるライアーは、音が共鳴箱から作られていきます。

次に「共鳴箱」がないタイプのライアーです。
通称「オープンライアー」とも呼ばれます。
一枚の板に弦が張ってあります。
共鳴箱がないので、音は弾いている人や、空間に共鳴します。

オープンライアーは、最初に1980年代後半にドイツ人のアンドレアス・レーマンさんが考案して製作しました。その後、スェーデンのアウリス社や、ドイツのマルティン・ニースさんも作っています。

写真は私のアウリスライアー 35弦です。


音色の質は共鳴箱がある丸形ライアー、角形ライアー、そして共鳴箱のないオープンライアーとかなり違う質になってきます。
どれがいいとか、悪いとかではなく、本当に違う質なので、それぞれに良さがあります♪
ですから、好みの問題でもありますね~。

ライアーを弾いてみたい!と思われる方で、最初は何が何だか訳が分からない方も多数いらっしゃるかと思います。
私もかつてそうでしたからお気持ちはよくわかります!
私が最初に弾き始めた頃はドイツでしたし、ネットなんてなかったので、たまたま出会った情報をつなぎ合わせていく・・・みたいな感じでした。

逆に今はネットでの情報が結構あるので、実物を見ないでネットの写真だけで判断したりしてしまいがちです。
もしも可能でしたら、「百聞は一見に如かず!」ですので、実物のライアーを見ることができるお店、教室、知り合いなどに見せてもらうのが一番いいかな~と思います。


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ライアー? ハープ? ライアーハープ?

2020年07月26日 | ライア-について
最近お問合せで多くなっているのが
「ライアーハープに興味がありますが・・・」という書き出しのお問いあわせです。

私がいつも演奏しているのは通称「ライアー」という楽器です。
ハープとライアーの違いは?というと、全く違う楽器でであります。

ハープもいろいろ種類もありますが、小型のアイリッシュハープはこんな感じです。


楽器の構造も、演奏方法もとにかく、ライアーとハープは全く違う楽器なのです。

それでで、噂の(!)ライアーハープって?と思って検索をかけると
小さな16弦とかのライアーのようなもの(竪琴?)が「ライアーハープ」という名称で通販サイトなどにいっぱい出てきました。

この「ライアーハープ」はこの楽器の良さがきっとあるのでしょうが、
この楽器と「ライアー」はまた違う楽器と言ってもいいかもしれません。

私は調べものをしたりの検索は、ほとんどパソコンを使っています。
出先ではスマホを使いますが・・・
それは・・・ずばり! パソコンの方が見やすいからです(老眼なもので とほほ)

もしもライアーも、ハープも実際にご覧になったことがない方が、小さなスマホの画面で見たら・・・
ライアーもハープも10弦などのライアーハープもすべて同じように見えてしまう可能性があるのかな~と思いました。

検索をかけたら、即座に画像が出てくるのはとっても便利なのですが、
小さな画面ではあまりよくわからないので、ある意味今の時代の「不便」な部分なのかもしれません。

通常のライアー(27弦以上)を弾くために、その前段階として、子ども用のキンダーライアーもしくは、噂の「ライアーハープ」から始めた方がいいですか?というご質問もたまにいただきます。

弦がたくさんあるライアーは半音階も作ってある2重構造になっているので、
単音の弦が幅広く張られている小さなライアー、もしくはライアーハープとはまた奏法が変わってくるのです・・・

一番いいのは・・・
現物をご自分の目で見てみるのが一番かと思います。
you tube の動画を見るのもいいと思いますが、
スマホの小さな画面だとハープもライアーも区別がつかないかもしれませんので、
可能でしたら、パソコンの大き目の画面でご覧になったらより分かりやすいかと思います!
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ライア-っていったいなに? その2

2007年05月11日 | ライア-について



南ドイツで約80年前に製作された竪琴「ライア-」について再び・・・

シュタイナ-思想の流れをくむライア-は、生まれ故郷のドイツでは主にシュタイナ-教育や音楽療法の現場で使われています。
だからドイツでもあまりメジャ-ではありません。

日本ではというと・・・

日本に初めてライア-が上陸したのはかれこれもう20年以上も前のこと。やはりシュタイナ-教育に興味がある人たちが弾いているようでした。

一躍ライア-がメディアに登場するようになったのが、スタジオジブリのアニメ映画「千と千尋の神隠し」(2001年)がきっかけです。
主題歌の「いつも何度でも」という曲を木村弓さんがライア-の弾き語りをしてその清らかな音色が全国に響いたのです。

「いつも何度でも」でのライア-の木村弓さんの弾き語りと聞いて「ああ、あの楽器か~」と思い出された方もいるかもしれません・・・

つまりは、私はあの楽器を日々弾いて楽しんでいるというわけであります。

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ライア-(Leier)っていったいなに?  その1

2007年05月08日 | ライア-について



「ライア-っていったいなに???」ってお思いになる方が大半だと思います。
音のままだと、英語の「うそつき」という意味ですからねぇ・・・

南ドイツ生まれのライア-はドイツ語表記だと「Leier」英語表記だと「Lyre」です。
ギリシャ神話とかで竪琴を持っているアポロンとか、聖書の絵で竪琴を持ったダビデ王の絵とかがありますが、
あのようなシンプルな竪琴がおおもとの起源です。

いわゆる竪琴の起源はとっても古いものだったのですが、いつの間にか時代の流れとともにすたれてしまったのです。
ハ-プと竪琴は似ていますが、ちょっと構造的に違っています。

ドイツの思想家にルドルフ・シュタイナ-というひとがいます。
いわゆる「シュタイナ-教育」で日本では知られているかもしれません。
彼の思想に共鳴した弟子であった音楽家と彫刻家が
「現代にマッチした竪琴を再現しょう!」と試行錯誤を繰り返して作ったのが
ライア-です。最初の完成品ができたのはは1926年のこと・・・
つまり製作されてまだ81年しかたっていないのです。ライア-という楽器は・・・

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