
諏訪盆地の真ん中に位置する諏訪湖。
遠くの山脈に帯状の雲が延びて、空どこまでも蒼く果てしない。
夏を彩る花火は諏訪の風物詩だ。
4万発もの花火が音と光の競演しあう。
ひと夜の夢をみるには、混雑過ぎてためらってしまう。

湖に白い体を浮かべる水鳥の群れに会いたい。
冬鳥として渡来し、氷結しない湖や川で越冬する。
長い首を水面につっこみ藻でも探す姿は愛らしいものだ。
湖に遊ぶ白鳥の姿を見るには、やはり冬の季節だ。

湖畔公園に遊ぶひつじの群れ、家族で過ごす憩いの場。

寒さまだ深からずして、雪いまだ大ならずなり。
木枯らしが紅葉を吹き払った晩秋の湖も、哀愁があっていい。
水面走る 過ぎ去りし夢 儚くも
波間に沈む 水鳥のように