※NHKの動画ニュースのキャプチャ
太陽光発電で得られた電力で動力を得て世界一周飛行を目指しているソーラープレーン
ソーラー・インパルス2
※ソーラー・インパルスの日本語版Wikipediaのページにリンクしています。
以前初代のソーラー・インパルスに関してNHK教育の「地球ドラマチック」で取り上げられていて存在は知っていたのですが私的に忙しかったこともあり今年から始まった世界一周飛行計画については結構無頓着な状態でした。
3月に中東のアブダビをスタート地点にし各国の中継地でパイロットの交代と機体の整備を行いながら先月末中国の南京に到着しました。
そのままハワイまで飛ぶ予定だったのですが、昨日6月1日に大きな変更がありました。
太平洋上の天候が思わしくなく、それを避ける為に急遽日本に立ち寄る事になったのです。
しかもそれが地元の県営名古屋空港(かつての名古屋国際空港、航空自衛隊小牧基地や三菱重工とも滑走路を共用している)という事でTwitterではちょっとした騒ぎに。
有志の方がニコニコ動画に着陸の為に旋回待機しているソーラー・インパルス2の動画を生放送しているのを見ていて矢も盾もたまらず、寝間着で夜の11時に家を出ました。
自宅近くから名古屋方面を一望出来る場所があり
「そこに行けばソーラー・インパルス2が見えるのでは?」
と思っての事だったのですが、予想が的中し遥か西方の空にゆっくりと動く光の列(ソーラー・インパルス2は主翼にLED電球を取り付けて夜間は点灯しているので通常の航空機よりはるかに目立つのです)が見えた時は内心歓喜しました。
その後ソーラー・インパルス2はゆっくりと降下し日付が変わる直前に無事県営名古屋空港に着陸したのでした。
※ソーラー・インパルス2の機内から撮られた名古屋の夜景。ソーラー・インパルス2の公式Twitterアカウントより配信されました。
Twitterでソーラー・インパルス2が話題になる一方で通過した地域で
UFOが飛んでいる!
と別の方向でちょっとした騒ぎが起きていました。
ソーラー・インパルス2は太陽光発電(主翼の上面が太陽電池パネルになっている)で得られた電力でプロペラを回す(夜間は搭載している充電池に貯めた電力を使って飛行します)仕組みのため、ほぼ無音に近い飛行となり、また前述のとおり主翼にLED電球をつけて点灯させるため非常に目立つ為に飛行機と認識されずUFOが飛んでいるという話になってしまったのでした。
ソーラー・インパルス2は翼幅が74mとボーイング747の最新型よりも大きく、世界一周飛行という目的も含めて県営名古屋空港にとって開港以来最大級の来賓となった次第でした。
ソーラー・インパルス2は太平洋上の天候や機体の様子を見てハワイに向かう予定との事であと数日は県営名古屋空港でその雄姿を眺める事が出来そうです。
ソーラー・インパルス2、ようこそ日本へ!
世界一周中 太陽光発電の飛行機 愛知に
6月2日 NHKニュース