うんざりするような雨の中、会場のNHKホールへ。
指揮が若手のダニエル・ハーディングであることと、マーラー・チェンバー・オーケストラという日本ではそれほど馴染みのないオケということで、チケットは完売ではなかったようですが……(アーノンクールやファビオ・ルイージ、ノリントンのチケットは完売)
雨にも関わらず、開幕時にはホールいっぱいの観客が。
ダニエル、よかったね~
本日の演目は、モーツァルトの交響曲第6番ヘ長調とピアノ協奏曲第20番ニ短調、ブラームスの交響曲第2番ニ長調の3曲。
当時の華やかな宮廷での演奏会を思わせる明るく軽やかな交響曲第6番。
まだ10歳を過ぎたばかりの少年モーツァルトの作品らしいキラキラと音が輝くような曲です。
初期のモーツァルト作品とは明らかに違う雰囲気を漂わせる、ニ短長のピアノ協奏曲第20番。
オーケストラとの掛け合いのような曲の展開にオペラ的なものを感じ、悲哀と喜びのフレーズが交互にうねりながらあらわれる。
ピアノ奏者ラルス・フォークトの、そのガッシリした体型からは想像できない、透明感あふれるピアニッシモの繊細さとクライマックスの燃えるような演奏にただただ圧倒、感動……
ブラームスの交響曲第2番は、ヨーロッパの田園地方の【夏→秋→冬→春】が私の脳内で展開。
夏のある日、突然雲が空を覆い、不意のスコール、そして雷鳴が轟く第1楽章。
光輝く夏との別れ、晩秋の落葉がもの悲しさを誘う第2楽章。
雪が大地を覆いつくし、静かな眠りの中で春の訪れを待つ冬の第3楽章。
春、雪解け水の勢いで力強く流れ出す川、次々と芽吹き、一斉に花が咲き、生き物たちが冬眠から目を覚まし、大地に新たな命が誕生する、歓喜に満ちた第4楽章。
ベートーヴェンの交響曲「田園」を彷彿とさせる曲想が、それでもブラームスらしい民族楽的な響きが目新しさを感じさせる。
そしてアンコール曲は、ドボルザークのスラブ舞曲第12番。
雨のユーウツを吹き飛ばすような、最高の音楽祭でした!
※ケータイから投稿した記事に加筆・修正しました。
指揮が若手のダニエル・ハーディングであることと、マーラー・チェンバー・オーケストラという日本ではそれほど馴染みのないオケということで、チケットは完売ではなかったようですが……(アーノンクールやファビオ・ルイージ、ノリントンのチケットは完売)
雨にも関わらず、開幕時にはホールいっぱいの観客が。
ダニエル、よかったね~
本日の演目は、モーツァルトの交響曲第6番ヘ長調とピアノ協奏曲第20番ニ短調、ブラームスの交響曲第2番ニ長調の3曲。
当時の華やかな宮廷での演奏会を思わせる明るく軽やかな交響曲第6番。
まだ10歳を過ぎたばかりの少年モーツァルトの作品らしいキラキラと音が輝くような曲です。
初期のモーツァルト作品とは明らかに違う雰囲気を漂わせる、ニ短長のピアノ協奏曲第20番。
オーケストラとの掛け合いのような曲の展開にオペラ的なものを感じ、悲哀と喜びのフレーズが交互にうねりながらあらわれる。
ピアノ奏者ラルス・フォークトの、そのガッシリした体型からは想像できない、透明感あふれるピアニッシモの繊細さとクライマックスの燃えるような演奏にただただ圧倒、感動……
ブラームスの交響曲第2番は、ヨーロッパの田園地方の【夏→秋→冬→春】が私の脳内で展開。
夏のある日、突然雲が空を覆い、不意のスコール、そして雷鳴が轟く第1楽章。
光輝く夏との別れ、晩秋の落葉がもの悲しさを誘う第2楽章。
雪が大地を覆いつくし、静かな眠りの中で春の訪れを待つ冬の第3楽章。
春、雪解け水の勢いで力強く流れ出す川、次々と芽吹き、一斉に花が咲き、生き物たちが冬眠から目を覚まし、大地に新たな命が誕生する、歓喜に満ちた第4楽章。
ベートーヴェンの交響曲「田園」を彷彿とさせる曲想が、それでもブラームスらしい民族楽的な響きが目新しさを感じさせる。
そしてアンコール曲は、ドボルザークのスラブ舞曲第12番。
雨のユーウツを吹き飛ばすような、最高の音楽祭でした!
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