旅してマドモアゼル

Heart of Yogaを人生のコンパスに
ときどき旅、いつでも変わらぬジャニーズ愛

第16回  雨 ~ rain ~

2009-05-26 | 円熟途上エッセイ「桃色の独り言」
今日、今月の「Myojo」を買って思い出しました。
でもって、ほとんど即興で書き上げました。
今回のエッセイ「雨」


ところで

「プライベートが最強。仕事場で見るしげより、ふだんのしげの方が好き」
とマッスーに言われてるウチの人


プライベートが最強って…


それってアイドルとしてどうなん?!



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もうすぐあのユーウツな季節がやってくる。

梅雨。

私は雨が嫌いだ。否、雨そのものは嫌いではない。大地を潤し、緑を育む雨は好きだ。どこにも出かけない休日の朝、外から聞こえてくる雨音を聞きながら、ベッドの中でウトウトしているのが好きだ。
私は、雨の中を出かけることが嫌いなのだ。せっかくフワフワとアレンジした髪が湿気で崩れる。まっすぐに下ろしたバングス(前髪)があらぬ方へとうねってしまう。雨と湿気に長いこと悩まされてきた私のくせ毛。最近は、パーマをかけなくても、指1本でクルクル巻き髪も出来る自分の髪質をありがたいと思っているが、それでも、この時期は、雨の中出掛けると、目的地に着く頃には朝キメてきたはずの髪型が、見る影もない状態になっていることが多くて本当にうんざりする。
まあ、そんな話を前にもしたような気がするのだが。

でも、私は基本的に「晴れ女」だと自負している。自分が外出する日に雨に降られることは稀だ。前日までどれほど雨が降っていようと、当日、家を出る頃には雨が上がっていて、気がついたら晴れているということが最近は本当に多い。
旅先で雨や雪に出会うこともあまりない。なにしろ、1年の約3分の2が雨の日といわれる屋久島で一度も雨に降られなかったのだ。ヤクスギランドを案内してくれたガイドさんが「3日続けてこれほどいい天気というのは珍しい」と驚くほどに。
まあもちろん、旅先は晴れているに越したことはないが、私はなんだか本当の屋久島に出会えなかったような気がして、なんとなく物足りなかった。雨に煙る屋久島の姿はきっと神秘に満ちているのだろう。そんな気がする。

雨が似合う場所にはやはり雨が必要だ。
たとえば南の島のスコール。さんさんと陽射し降り注ぐ青い空があっという間に暗灰色に染まったと思ったら、滝のように落ちてくる雨のかたまり。日中、太陽で火照った体を、冷たい湿気に包まれてソファーに横たえ、プライベートプールの水面を強く叩きつける雨音だけを耳にする。

そう。私は雨が嫌いではない。1日家の中にいる日、雨の音は心を落ち着かせてくれる。規則的な雨音を聞きながら、本を読んだり、ソファーの上でまどろみながら、どうでもいいことをつらつら考えたりするのだ。

最近はおしゃれなレイングッズがたくさん出ている。私のお気に入りのショップにも、可愛い長靴や雨用の靴が置いてあって、それがどれもカラフルで可愛くて、見ているだけでも楽しい。
雨の日を楽しもう、そんな風潮が最近の流行だ。
日本の風土上、梅雨は避けられないものだとしたら、イヤだイヤだと愚痴っていても仕方ない。
この季節と折り合いをつけていくことが大人の知恵だろう。

とりあえずは……ストレートパーマをかけなおそうかな。