三連休の中日。
昨日の日曜日、丸の内朝大の友人に誘われて、『福島スタディツアー大同窓会』に参加してきました。
福島の郷土料理が頂ける!という言葉につられて、軽い気持ちで参加したのですが、あらためて参加してよかったと思いました。
被災地へは、東日本大震災の翌年、震災復興応援という目的で「東北の力を学ぶスタディ・ツアー」に参加し、岩手を中心とした被災地を巡った経験があります。(当時のブログはこちら)
その時、これからも被災地に何度か足を運ぼうと思いながら、行く機会を作れず、ライブ遠征のついでに仙台・松島を訪れた程度。
津波と原発の両方の被害を受けた福島へは、母方の親戚が二本松に住んでいるにも関わらず、これまで足を運ぶ機会がありませんでした。
今回、福島から「かーちゃんの力・プロジェクト協議会」の代表を務めている渡邊とみ子さんが、福島の正月の代表的な郷土料理を提供してくださったのですが、渡邊さん自身、原発事故により、故郷である飯館村を離れなければならなかったこと、ご主人と一緒に経営していた美しい自宅兼工房が年々、荒れ果てていく姿を見るたび、辛く悲しい思いをしていることをお話してくださりました。
いまもなお「福島産」への風評被害が消えることはなく、その中で安全で美味しいものをお届けしたいという渡邊さんや、福島スタディツアーのワークショップに携わり、福島の農業の復興に力を注いでいる「きぼうのたねカンパニー」の菅野瑞穂さんの努力は並大抵のことではないと思うし、お二人をはじめ、福島で必死に生きている方々の夢がかなうことを願ってやみません。
さて。
以下は、昨日のイベントで提供された郷土料理の数々。どれも福島のお正月で出されるお料理です。
この人参とごぼうのきんぴらに見えるお惣菜。
実は、人参とイカなんですよ。食べてびっくり~な料理です。
そしてこれ。一見、里芋の煮ものに見えますよね。
近づいてよーく見ると、なんと新じゃがいもなのです!
新じゃがを蒸かすか揚げるかして、それを味噌だれで和えたもの。
今度、新じゃがを買ったら、さっそく作ってみようと思いました。
これだけで何個でもいける味。ご飯との相性も抜群かと。
そして、みんなで交代しながらの餅つき!
私ってば、杵の持ち方からして、ひ弱そうですね(笑)
ちなみに、お餅をこねてくださっている方が、瑞穂さんです。
ついたお餅は、おろし大根、納豆、黒ゴマだれ、緑豆のきなこ、小豆の5種類の味で楽しみました。
こんなにお餅を食べたの、何年ぶりかな?
お正月にお餅を食べなかったので、鏡開きの日でもある昨日が「初お餅」となりました。
そして、お餅を食べつくした後に、とどめの(?)塩おにぎり。
スタディツアーの方々が春の種植えから稲刈りまで体験して作った福島のお米です。
美味しい!本当に美味しい!
これに具だくさんのお味噌汁までついて、シンプルな日本食って本当に美味しいとあらためて実感。
そうですね・・・
私が日々自分の食生活に取り入れているローフードは、体質改善やアンチエイジングの効果をはじめ、健康維持にも優れた食生活であることは科学的にも証明されていて、人にも勧めていきたい食生活ではあるのですが、あたたかい白米や熱々の味噌汁も「美味しい」と思える感覚は失いたくないと思うのです。
だから、たまに食べる白米やお味噌汁は、本当に美味しいものをいただくようにして、自分の味覚を麻痺させないようにしようと心がけています。
お餅も同じですね。なので、イベントの終わりに、古代米のお餅を購入しました。
グループに分かれての、日本酒利き酒大会も楽しかった!
日本酒を口にしたのも久しぶりで、でもそれぞれの味の違いはすごーーくわかりました。
私の味覚は麻痺していないですね(笑)
あ、日本酒はほとんど飲まなかったけど、桑の実のリキュールがとーっても美味しかった!
アルコール度数10%なんだけど、甘くて飲みやすいのです。危険ですね~(笑)
ちなみに桑の実といえば、小学生の頃に、学校から自宅(今の自宅と違ってド田舎にありました)へ帰る途中にあった桑畑で、ちょいちょい桑の実をつまみ食いしてましたよ。
つまみ食いしたことが帰ってから親にバレないように、幼馴染と口を「イーーッ」とか「アーーッ」とかやって、歯とか唇に色がついてないかお互いに確認しあったりした楽しい記憶が「桑の実」にはあります。
イベントの最後に、瑞穂さんの指導の下で唐辛子の魔除けを作りました。
唐辛子を編み込んでいくのはまあまあ出来たんだけど、最後に藁を縒って仕上げるのが・・・
右側の出来上がりがなんとも中途半端というか、最後の縒りの部分が汚らしいのが私が作った魔除け。
魔除けパワーめっちゃ弱そう。
そして、左側。
自分の作品の不出来を補うために、瑞穂さんが作ったものを1本頂戴しちゃいました。
魔除けパワーも十分!
玄関に近い前線に、瑞穂さん作の魔除けを飾っています。私の魔除けは後方部隊(笑)
友人繋がりで、懐かしい朝大メンバーとも再会できて、とても楽しい時間でした。
でも、楽しいというだけではない時間も共有できたことも貴重でした。
そして、再度、現実を見つめるために、自分に出来ることを見つけるために、今年のスタディツアーに参加してみたいと思いました。
出来れば、最初の「種まき」から参加してみたいな。
瑞穂さんが、参加者の皆さんに一つずつ違うメッセージをくれたポストカード。
「ていねいに生きる」
自分にも、家族にも、他人にも、社会にも、環境にも、自分のまわりすべてに対して、「ていねいに生きる」ようにしていきたいです。