さぁ、いよいよ第四グループです。
4年に一度、たった6人が入れる最終グループです。(by 刈屋アナ)
試合が始まる時、佐藤有香さんが「今日は日本が2つメダルを取れるかもしれない日です」とコメントしていましたが、気張らずに、でも丁寧に一つ一つ決めていって下さい。
ウォーミングアップ中のサーシャが写っていますが、今ひとつジャンプのタイミングが合わず、転倒しています。
やはりプレッシャーか。
有香さんは「練習で何故か人とぶつかるシーンが多い」とのコメント。
これはどういうこと?
荒川選手はジャンプの切れも良いように見えますし、表情も明るい。
吹っ切れてるのかも。
自分で楽しめる演技が出来ると良いですね。
村主選手への有香さんのコメントは「ジャンプに苦しんでいるようです。でも、それはいつものことで…もし一つもうまくいかないような場合でも、大丈夫です。全然心配する必要はありません。」…って、村主姉さんって、やはり巷で言われているように不思議さんなの?(^_^;)
いやいや、練習ではダメでも、本番に強いと言いたいんですよね。
グルジアの
エレーナ・ゲデヴァニシヴィリ選手。
http://www.torino2006.org/ENG/IDF/ATH/100811.html
(ゲデワニシヴィリ、ゲデワニシビリ…などの表記も見受けられます。確かに「va」は「ヴァ」ではなく「ワ」かも。)
屈託のない笑顔が愛らしい彼女はまだ16歳。
いきなり6位で最終グループですよ。
何も知らないって強い…って、実力があるからここにいるのだ。
ブラックにゴールドの大胆な線画モチーフのコスチュームは、エジプシャンかと思ったけれど、曲はアルメニアン・ラプソディ。
シアーな黒いタイツ…ミキティもこういうタイツにすれば良かったのにな。
パワフルでしっかり決めてきて、最終グループでも物怖じしない演技が気持ち良いです。
ステップも面白かったし、スパイラルも魅せてくれて、様々な要素の技術もありそう。ジャンプもキチンと…と思ったら、ランディングが両足になっていたらしい。以降、少しずつジャンプにミスが多くなって、演技が終わった時にも顔が曇っていました。
でも、やりきりましたよ!
まだ得点が出ないのに、会場がにわかに盛り上がって…サーシャが出てきたのか、グルジアの応援団か?
93.56でトータル151.46。
ここまでで5位。
さてさて、SP一位のアメリカの
サーシャ・コーエン選手です。
http://www.torino2006.org/ENG/IDF/ATH/606767.html
集中集中!!
声援を噛み締めるようにポジションに着きます。
『ロミオとジュリエット』(一体、何人・何組がこのオリンピックで使ったんだ?)で、
今日のコスチュームはありがちな感じですが、ワインにゴールドの紋章刺繍はテーマに沿っていて良いのでは。
うわぁ~、最初のコンビネーション・ジャンプの1つめで転倒。(;_;)
2つ目も…あ~ん、頑張れ~!!
いつもよりも、スピード感やキレがないような気がします。
公式練習を2回休んだり、もしかしたら足の付け根を傷めているのではないか…という話も。
「以前のサーシャではありません。以前ならば、最初の転倒を最後まで引きずっていたでしょう。しかし、しっかり立て直してきました。精神的に強くなりました。」とは、刈屋アナ、有香さんのコメント。
最初と2つ目のジャンプ転倒で、予定していた点数よりも10点ほど減点されるのでは?とのこと。ひどく厳しい採点法ですよね。
116.63で、トータル183.36。
20人が終わって1位です。
荒川静香選手が登場!
http://www.torino2006.org/ENG/IDF/ATH/603713.html
やはり緊張した面持ちだけれども、良い感じ。
トゥーランドット姫を表わすような
綺麗な濃淡のブルーで左右を二つに色分けした個性的なコスチュームが似合っています。
ウエストに向けて前後ともスラッシュ開き。ウエストには太いベルトを模したモチーフ。少しシノワズリー・トランペットな袖は、袖口がゆるやかに広がっています。生地は肌が透けるような薄さ(見頃には裏打ち)で、滑っていても身体に沿うように綺麗。
さすがにこなれているデザインや縫製と言えるでしょう。
ジャンプの回転を減らした部分はあったけれど、8年間の集大成ですね。
イナ・バウワーはもう少し長く見たかったんだけど、美しかった!
(「空気をしなやかにしました」by 有香さん)
荒川姐さん、満開の笑み!
すごい、すごいです。
このプレッシャーの中で、ここまで滑れるなんて!!!
やはり『トゥーランドット』が引き寄せてくれたのでしょうか、ラッキーな曲。(イタリアだし。^^)
『誰も寝てはならぬ』…って、誰が寝るんですか?
目がパッチリ釘付けですってば。
今宵初めてのスタンディング・オベーション!!
62.32+63.00=125.32。
パーソナル・ベストです。
191.34!!!
またまたご本人驚きの表情。
ひとしきり沸いた後で、
村主章枝選手です。
http://www.torino2006.org/ENG/IDF/ATH/603716.html
濃い紫に薄めの紫を合わせた柔らかいラインのコスチューム。
ラフマニノフの調べに乗って、ジャンプ決まってます。
スピンが少し回転が遅くなって、ビールマンを3回転するのが辛かった。
それまで静かだった実況…きっと息を呑んで見守っていたのでしょう、トリプル+トゥループが決まった瞬間、有香さん「やったぁ~!」と思わず出てしまいました。
厳しく見れば小さなミスはあったけれど、ジャンプが全部決まって嬉しかった。終盤疲れたかな、ステップが重そうでしたが…。
でも、これまでの思いを載せた完璧な村主ワールド。
スタンディング・オベーション!!
佐藤コーチのところに「もう足が動かない!」と言いながら戻ってきました。
有香さんが「ジャンプで気懸かりなことがあり、回転不足と取られると加点の対象にならない…高いポイントのスピンがない…」とのコメントに、祈るような気持ちに。本当にロボットにでもならなければ無理な採点方法。
54.23+59.25=113.48。
う~ん、伸びませんでした。(;_;)
やはりジャンプの部分でダブったと取られたか?
トータルで175.23で3位。
アメリカの
キミー・マイスナー選手。
http://www.torino2006.org/ENG/IDF/ATH/607530.html
鮮やかな赤のスリップ・ドレスに、ウエスト部分は太い帯のようにゴールドのスパンコール、良く見たらストラップもゴールド。
出だしにミスがあり、刈屋アナが(村主選手が上位に残るためには良いという意味で)唸ったのですが、「彼女は諦めない選手です。」と由香さんにたしなめられました。こういう公平さは良いですね。
荒川姐さん、村主姉さん、そしてスルツカヤ選手に挟まれての演技なのだけれど、良く頑張りました。
まだ16歳の選手ですが「私はやるよ!」のオーラが全身から出ていると、有香さんのコメント。運動選手には必要な資質なので、これからが楽しみとのこと。
106.31で、トータル165.71で5位。
荒川姐さん、メダリスト決定です。
控え室に居る余裕の表情の姐さんが写りました。
余裕じゃなくて、順位やメダルにこだわらない、という今回の彼女の姿勢の現われだったのかな。
トリはロシアの
イリーナ・スルツカヤ選手。
http://www.torino2006.org/ENG/IDF/ATH/100084.html
最後の最後に登場、良い表情をしています。
目も覚める赤いドレスで、出てくるだけで銀盤上が華やかになります。
ところが、流石の女王も硬いし、キレも滑らかさもないです。
でも、エモーショナルな演技に観客は魅せられるんですよね。
荒川姐さんはクール・ビューティで、そこが魅力ではあるのですが…。
うわぁ~転倒だぁ!
スルツカヤ選手が転倒だなんて…。
でも、ここでスイッチ入ったのか、キレが出てきました。(^^;;)
ムムム…減点の影響はどう出るか?
演技後、うんうんうん…と小さく3回頷いていた彼女。
かなり足に来ていて、本来の軸の良さではないとは、有香さんのコメント。
最後に掻っ攫っていくか、この重圧に負けるか…とは良く言うけれど、こんなことってあるんですね。
スルツカヤ選手よりも村主選手の方が良かった、と由香さんが言っていますが、スピンの高いポイント、3コンビネーション・ジャンプがどう出るか。
53.87+61.87-1.0=114.74。
得点が出た瞬間、イリーナは「やっちゃった~!」という感じで明るく両手で顔を覆っていました。
トータルで181.44で3位。
村主姉さん、惜しかった。
フリーでは僅差だったけれど、トータルで水を開けられました。
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