しがないハナシ。

日常で感じたことを、ぽつぽつと更新中。

トンデモ政策

2016-06-04 18:21:07 | トルクメニスタン
Jams Bay の帽子がいいなーと思い
いろいろ彷徨ってるんだが、巡り会わない。
やっぱ都会で探すしかないかー


***
さて、トルクメニスタンといえば
独裁国家のイメージ。
中央アジアの北朝鮮と言われておりますが
それは、初代大統領であるニアゾフ大統領によるところであります。
そのトンデモ政策のいくつかを以下に挙げてみました。


①自分の著書「ルーフマーナ」を必読の書とした。
 「コーランと同等の扱いにせよ」
 
 左手に持ってる本が、そうだと思われる。
 リビアのカダフィの「緑の書」みたいなもんですかね?
 ちなみに、この写真は地方で撮ったので、警備員いませんでした。


②メロンが好きなので「メロンの日」を制定。たしか8月?
 各地でメロンの品評会が行われるそう。
 お祭り後には農家が持ってきたメロンがもらえるそうな。

③自分の銅像を50m置きに設置(首都限定)
(今は、大統領が変わっており、像は減っているそうな)

④バレエは衣装が卑猥だということで、上演禁止

⑤自分が(ガンのため)禁煙したので、国家ごと禁煙

⑥音楽の口パク禁止

⑦首都以外の病院を閉鎖。
「いい医者は都会にいるから、来ればいいじゃん」
(今は、大統領が変わっており、地方にも復活しつつある模様)

⑧政治家など、偉い人たちにベンツを支給。
「前年に支給したベンツは、他の人にゆずればいいじゃん」

⑨アナウンサーの化粧禁止。
「トルクメンの女性は、キレイだから化粧なんかしなくてよい」

⑩年金廃止。「親の面倒は子供がみればいいじゃん」

⑪外国人がトルクメニスタンの女性と結婚するには、
 政府に350万円(くらい)支払わなくてはいけない
「トルクメニスタンの女性は美しいからね」


あと、大統領がヅラであることを口にするのはタブー
ちなみに、普通は髪を染めることも禁止しているが
大統領は白髪染めしてました。


と、まあざっと挙げるだけでこんなにありますが
きっと他にもあることでしょう。

独裁で、「中央アジアの金正日」と言われ
こんな法律を作ってましたが、個人崇拝のため、
私が話を聞いた人は「大統領さま~」って感じでした。
(外国人に対して、自国に批判的なことは言えんかった気もするが)

ちなみに、今は2代目のベルディムハメドフ大統領になっており
脱ニヤゾフ化政策を進めている。
地方の病院も、年金も復活しとります。
見た目は初代と似ているが(私には区別がつかない)、世襲ではない。
 
これは、多分ベルディムハメドフ大統領と思われる。


絨毯

2016-05-30 00:23:19 | トルクメニスタン
久しぶりに中国に行きたいなぁと思っていたら
NHKで『シルクロード』シリーズのいくつかを再放送していた。
あ、中国広いですが、タクラマカン砂漠から、麗江までどんと来いデス。

*****
さて、今回トルクメニスタンでの戦利品。

1点勝負、コレ!


絨毯。

柄は伝統的な、テケ族の柄。
トルクメニスタンの国旗にも5つの絨毯の柄がデザインされてますが
一番上の柄ですね。


そしてトルクメンといえば、赤なのです。
茜で染められてます。手仕事です。
織りももちろんハンドメイドです。

なかなか買えそうなお店に入る機会が無く、
お店に入ったら、大興奮のため失神するかと思いました。

クレジットカードがほとんど使えないだろうと言う事だったので、
絨毯買うために、高額ドルを握りしめ&スーツケースで行きましたよ。
日本出国時から準備万端。

ちゃんと政府の証明書発行してくれました


この書類が結構大事で、
「もし、セキュリティで荷物のチェックされたら、
 この書類出してね。絶対、失くさないで!」
と、書類を作成してくれたお姉さん。
絨毯の持ち出しが結構厳しいのである。

結果的には、荷物のオープンチェクも無く、
無事持って帰ってこれたのでした!

アシガバッド

2016-05-23 00:39:56 | トルクメニスタン
トルクメニスタンの首都はアシガバッド

イランに近いこの都市は
ペルシャ語で、アシガが「愛」、バードが「街」を意味するのである。

愛の街は、真っ白でした!

これ、全部大理石。
首都の都市計画に金かけ過ぎ。

マンションとかも多いみたいで、
元々その土地に住んでた人達も住んでいる模様。
(しかし、立ち退きを拒否ったらどうなるのかは謎)


夜はギラギラしてます。
しかし、ほとんど人が出歩いていないので
いったい誰のためのイルミネーションなのかナゾ。

政府の建物とかは、撮影禁止(もちろん空港も)
ガイドにもドライバーにも撮らないでってめっちゃ言われたー
警察官が、めっちゃ見張ってます。
写真撮ってるのを見つけるとすっ飛んで来る。


白い町のアシガバッドの周りはもちろん砂漠
砂漠帰りの車は、ドロドロのまま中心部へ入ることは許されないため
要洗車なのである。

一応、関所的なところでチェックされるようなので
その手前に洗車屋さんがあった。


地獄の門

2016-05-21 00:19:49 | トルクメニスタン
さて、何で今回トルクメニスタンなのかというと
ダルヴァザのカラクム砂漠のどまん中にある
『地獄の門』に行きたかったのである。

四駆で、延々とこんな道を走って
(砂漠のど真ん中ですからね)


こんな道に入って


ちょっと走ると


到着

昼間よりやっぱ夜だな。
ということで、テントサイトに移動。
本日は、こちらに宿泊です。


ユルタも。3つくらい建ってました。
現地の旅行会社が所有(運営)してるっぽくて
ユルタの周囲に、テントが張ってあった。

ユルタの中は、けっこう暖かかった。
絨毯とかフェルトとかをたくさん使ってて、遊牧民の知恵すごいです。


夕食を食べて陽が沈んだ後、てくてく歩いて再び地獄の門へ
火の光を目指して砂地を歩きます。

おお!燃えている。

大迫力。結局2時間くらい見てました。

地獄の門の成り立ちは、
1971年に旧ソ連がガスの調査をしていたところ、落盤事故が発生。
結局ガスの採掘はあきらめることになったが、有毒ガスを含むガスが発生。
遊牧民の家畜などへの影響を食い止めるため、有毒ガスを燃やすため点火。
当初の見積もりでは、数週間で消えると予測されていたのが
結局40年経った今でも燃え続けているという・・・

何年か前にナショナル・ジオグラフィックが
燃焼温度の調査に入ったそうで、場所によって温度が違うとか。
ちなみに、そのとき耐火服を着た調査員が、
ヘリ?からワイヤーロープで穴の中に降りたらしいのだが、そのワイヤーが途中で断線。
作業員は落下。(きっと助かっているハズ)
今もコゲコゲのワイヤーが穴に落ちてました。

そして、トルクメニスタン政府は、
ここで亡くなった人はいないと発表しているそうですが、
そもそも落盤事故の時点で怪しいと思うんだけどな。
別に立ち入り禁止区域設定されてないし、内側から崩れてるっぽいしな。
さすが、報道の自由度ランキングワースト2位です。
(ちなみにワーストは北朝鮮。)


明け方も。



明りが全くないので、夜は星がキレイでした。
地獄の門から、数百メートル離れたところにテントがあったけど
ゴーゴーと燃える音が聞こえてたのが印象的。
音って結構記憶に残るんだな。