しがないハナシ。

日常で感じたことを、ぽつぽつと更新中。

夏の終わり

2013-05-27 03:34:45 | 
眠れないので、ブログを更新することにする。
しかも、10年以上前の思い出しレビューだ。

夏に映画が公開されるらしい。
原作はずいぶん昔に読んだ。

高校生だったので、随分背伸びをしていたものだなぁ
男女の機微なんて、まだ分からない年頃だったし
(そして今も分かりません)

愛と衝動で動く主人公、知子は、
愛が深いのか、情に篤いのか、臆病なのか、残酷なのか
完全に「だめんず・うぉ~か~」だと思う

妻子ある年上の作家、慎吾はタヌキ
でも、きっと誰よりも大人で
4人の間の微妙なバランスを取っているのも彼なんだろうね

世に言う草食系男子、という言葉が出てきたとき
私は、この本に出てくる年下の男・涼太を思い出した
「植物的な」と形容されていた場面があった気がするんだけど…

主人公は、どうしようも無く二人の男の間を彷徨うのだけど、
慎吾と涼太の関係も、慎吾の妻と知子の関係も
大人の世界すぎて分からなかったなぁ。

そういえば途中まで、最後は全員死んでしまうんじゃ無いか、
と思いながら読んだことを覚えている。


純文学は、あまり面白いと思って読むことはなかったけど、
この本は、今思い出せば面白いような気がする。
作品としては、今から50年前に発表されたものだし
瀬戸内寂聴の私小説でもある。
また、読み直そうかな。


映画主演の満島ひかりは、NHKの『開拓者たち』のときに思ったが、
いい女優さんだな。

謎の独立国家ソマリランド

2013-05-25 20:41:08 | 
特にネタが無いので、本の感想をアップ


謎の独立国家ソマリランド/高野秀行

著者は、一部の熱烈なファンに支持されているノンフィクション作家
(もちろん私もその中にいれていただきたい)
誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをして、それを面白おかしく書く。
いつも、とにかく変なことをやっている、おっさんだ。

崩壊国家ソマリア、
何年も無政府状態が続き、多くの武装勢力と海賊が蔓延る中、
独自に武装解除に成功して、十数年に及び、
平和に暮らしている民主主義の国があるのだ。それがソマリランド。

無政府状態の国の中で、一体どうやって平和な状態を保っているか、
多くの人はその存在を知らないし、行くこともできない
著者は、そんな謎の国「地上のラピュタ」へ潜入。そのルポタージュだ。

500ページの厚さの本が、すいすい読めてしまう。
軽い口調で、でも分かり易く、そして、ときどき深いことを言う
いつもの高野節が絶好調だ。
但し、著者がソマリランドに肩入れしすぎている感は否めないけれど。笑

カート(チャット)という中毒性のある葉っぱをムシャムシャ食べながら
地元民と交流し、取材していくスタイルは危なっかしいけど、
彼にしか出来ない芸当だと思うし、とても生き生きしている。
(『アヘン王国潜入記』では、完全にアヘン中毒になっていたし、
 『イスラム飲酒紀行』でも、立派なアル中ぶりを発揮していたので
 カート中毒くらいでは、もはや驚きません)

その独自の政治システムは、そこに住む人達の文化、
民族の歴史を淘汰したようなシステムになっているし、
決して国連や先進国のお仕着せでは無く、
自分たちで考えた、自分たちのシステムなのが面白い。
正に、西欧民主主義、破れたり!である。


著者自身も言っているように、代表作になるだろうし、私もそう思う。
多くの書評で取り上げられ、2000円を超えるハードカバーなのに
めずらしく売れまくっているようだ。

高野ファンとしては嬉しい限りである。
これで、次回作の取材費が確保されるといいな。

ポーとミーのチャチャ

2013-05-19 20:48:26 | 映画
久々に台湾映画を観た。
『ポーとミーのチャチャ』
(原題:寶米恰恰)

人を殺しまくるダークな映画を観たばかりだったので、
ほっとする映画だった。笑

青春ラブコメって感じでしたが
普通の高校生の青春感が、
優しく描かれていて素敵な映画でした。

『ポーとミーのチャチャ』 "Cha Cha for Twins" 予告編 trailer

舟を編む

2013-05-13 22:14:56 | 映画
映画はやっぱり、ひとりで観る派
自分の中でじわじわ消化したいので

少し前に『舟を編む』を観た。
松田龍平が役にはまっていた
クスっと笑える要素もあって
とても良い映画だったと思う。
邦画って良い。

ちなみに、宮崎あおいは、黒のカーティガンにチノパンの
後姿でも、かわいいということに気付いた。

そして私より若い、20代の監督が撮ったと知って
ちょっとびっくりした。


原作読んでないので、
文庫か電子書籍になったら読もう

Modern Vampires of the City

2013-05-09 22:12:01 | 音楽
前作『Contra』から3年、世界が待っていた
Vampire Weekendの新譜!
『Modern Vampires of the City』が密林から届いた



とりあえず、通しで1回

期待を裏切らず、
今年のベストアルバム暫定1位である


Vampire Weekend - Step (Official Lyrics Video)


Vampire Weekend - Diane Young (Official Stream)