連載終了

「黒書院の六兵衛」の連載が昨日で終わった。新聞の連載小説である。作者は浅田次郎、「鉄道員（ぽっぽや）」が有名だが彼の小説は読んだことが、なかった。「黒書院の六兵衛」は江戸末期の江戸城に１０カ月に渡って籠城？（正確には座り込み）する金上げ武士（金で旗本の株を買った武士）ながら、本物の旗本より本物らしい武士の物語である。

この小説日経に連載された小説の中では出色の出来栄えではないだろうか。？物語性、登場人物の描写、そして結末。どれも素晴らしく毎日朝刊を読むのが楽しみとなった。

時代に抗し、武士としての生きざまを世に問う六兵衛。清々しく小気味よい。筋を通す生き方は現代では廃れてしまった、いあただからこそ精彩を放つのだろう。

浅田次郎、彼の他の作品も読みたくなった。