PRA-2000が拙宅の一員になって5日目、当初寝惚けた曇った音だったが、爆音で平日は5時間、今日はすでに12時間以上鳴らしっぱなしの効果か、見違えるような出音を奏でている。 CDPlayerも同じくDENONのDCD-SA10にて似た音色だが、音質では残念ながらSACDを聴くこの頃では、アナログは完全にデジタルに負け、LPを聴いてもワクワク感がグッと後退。
MC回路2回路と、MM回路を独立して持つアナログマスタープリアンプPRA-2000Zの実力はこんなモノではないはず。そうだ、カートリッジを替えてみよう。ケースにはMC20MKIIとATのATR-1あり。前者はクラシック向け、後者はもう10年も存在すら忘れていた。モノは試してATR-1をチョイス。アームの高さを調整し、針圧1.8gに設定。(指定は1.75g)
どれどれと、Herbieの「Takin' off」(Watermelom Man)に針を落とすとーーー。ブッ飛んだ。!!滅茶苦茶ズ太く濃いサウンドが955から流れるではないですか。まさか955がこんな出音を奏でるとは、俄かには信じられないほど。 103が醤油ラーメンだとすれば濃厚な豚骨ラーメン。「丸福」のラーメンなら何杯でもいけそうだが、「次郎」だったら2杯はムリ。1杯で十分だ。例えるならばそんな感じである。
103の描くサウンドが2HならBか2B。JAZZにはドンピシャリ。吹きモノ、吹奏楽器はリアリティーが溢れ出色。良い意味でのドンシャリサウンドである。ただし本当にLP2枚聴くと3枚目はCD聴きたくなる。いや実際そうしないと持たない。かようなほど濃い。
う~ん、これで来週〇〇〇〇〇の〇〇〇〇が来たらどんな音になるのか。期待半分怖さ半分である。さて〇の中に文字をいれてください。正解者は拙者と同じオーディオ中毒患者です。(爆)
で、今宵の一枚はHerbie Hancockの「Takin' off」。溌剌としたHerbieのプレイは当然として、なんといっても聴きどころはFreddie Hubbard(tpとDexter Gordon(ts)の掛け合いである。とにかくこの二人の熱演が凄い。冒頭一曲目のWatermelon manの繰り返し演奏される印象的なリズムは、思わず足を踏んで調子を合わせたくなるほどで、どこかアフリカンな香りがする。