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今宵の一枚はKeithの「Solo Concert」。
ただし、今まで紹介したアルバムとは根的に違う。それは即興演奏だから。Jazzの特徴は即興演奏にあり。しかし即興とはいえ、実は主題(テーマ)を決め、各プレーヤーが主題のメロディーを自由に奏でながら次々に演奏をしていく。つまり主題=制約はあるのだ。もちろん、Free Jazzはkeith同様まったくの即興だが、Jazzでいう即興とは意味合いが違う。
「Solo Concert」で、キース・ジャレットは、まったく主題のないまま、即興演奏を展開した。ライナーノートにkeith自身が「私は神を信じる。事実このアルバムは、私という媒体を通じて、創造の神から届けられたものである。なし得る限り、俗塵の介入を防ぎ、純粋度を保ったつもりである。こうした作業をした私をなんとよばれるべきであろうか。創造の神が私を何と呼んでくださったか、私はおぼえていないのである。」と語っている。
keithはあくまで媒介、神の音楽なのだ。
とにかく言葉にならない。これはぜひ、聴いて頂きたいアルバムである。1973年の発売だからおそらく、その数年後の大学生時代に購入したのだろう。今回10年ぶりに聴き改めてKeithの凄さに圧倒された。