今宵の一枚はPhineas NewbornのHarlem blues。録音は1969年2月、レーベルはcontemporary。最近一番気になるpianistだ。このアルバムは倉庫に眠っていたマスターテープから、日本のJazzファン向けに特別に発売を先行したそうな。Phineas Newbornのpianoはタッチが明確で力強く粒立ちが良く、スピード感があることだろうか。音色も明るく、複雑なフレーズを紡ぎだす。音が幾重に重なって個性的。抜群のテクニックで聴く者を圧倒する。Oscar Petersonとはまた違いテクニシャンである。ちょっと硬質なところがあり、他の人とはずいぶんと違うのだ。
脇を固めるリズムセクションも充実。安定しリズムを刻むRay Brownのbass、パワフルでセンス溢れるElvin Jonesのdrumsと来れば言う事なしだ。B面3曲目のtenderlyが白眉。ここでのPhineasのpianoハ圧巻。
side A
1.Harlem blues
2.Sweet and lovely
3.Little girl blue
side B
1.Ray's idea
2.Stella by Starlight
3.Tenderly
4.Cookin' at the continental
(personnel)
Phineas Newborn(piano)
Ray Brown(bass)
Elvin Jones(drums)