今宵の一枚はまたまたPhineas Newborn。最近すっかりお気に入りだ。録音は1956年10月、レーベルはRCA。このアルバム、あたかもPhineasのone man showの如くで、10曲中4曲がsolo。縦横に88鍵の上を華麗に舞う、といった感じでとにかく音数が多く、複雑な音をこれでもかと醸し出している。モノーラル録音ながら、いやだからこそ彼の特徴が浮き彫りにされ、圧巻の演奏である。お馴染みLand' endがまるで別の曲のようだ。classicの香りがそこかしこにする。テクニック、センスとも聴けば聴くほど凄味を感じる。日本ではあまり有名にならなかったかもしれないが、Jazz pianoを語る上では欠くことができない。最近、強く感じている。
guitarのCalvin Newbornは実弟。
side A
1.Overtime
2.Angel eyes
3.Come to baby,do
4,Stairway to the stars
5.Land's end
side B
1.Clarisse
2.She
3.The tin den
4.Autumn in New York
5.What is this thing called love
(personnel)
Phineas Newborn(piano)
George Joyner (bass)
Philly Joe Jones (drums)
Calvin Newborn (guitar)