SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

不倫が生んだ傑作

2024-03-22 09:10:00 | 日記
エリンジウム
花言葉は「不倫」


「トリスタンとイゾルデ」は
リヒャルト・ワーグナーが
作曲した楽劇です。


この作品に
取り掛かっていた時期
ワーグナーは妻ミンナとの
関係が破綻寸前でした。

そんな時に
ワーグナーは
若くて美貌の人妻
マティルデと
出会います。




不倫の相手
マティルデ・
ヴェーゼンドンク


「トリスタンとイゾルデ」
不倫が生んだ
音楽史上まれにみる
傑作になりましたが
それは
この作品の特徴が
「調性の破壊」
だったからです。

転調による転調
終始することなく
限りなく続く転調に
よって展開していく
無限旋律は
不倫という
結末の見えない愛
現世では成就しない愛を
表現しているかのようです。

ワーグナーは純粋に
自分の気持ちを
音楽で表現したに
過ぎなかったのですが
これは
20世紀の音楽を
無調という音楽に導く
きっかけとなり
ワーグナの偉業の
ひとつになりました。


「トリスタンとイゾルデ」
 前奏曲