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横須賀美術館で開催(2月8日~4月6日)の『ダリ展―天才の秘密―』に行ってきました。
私達が行ったのは初日の2月8日。
初日に企画展を訪れるのは生まれて初めての体験なのでワクワクしました。
ですが、特に混雑していなくて少し拍子抜けでした。ダリほどメジャーな画家の企画展の初日なのに、こんなもん?
まあ、横須賀美術館は、公共交通機関で行くには割と不便な場所にありますし。これが都心の美術館だったら、かなり混雑していたと思うので私的にはラッキーでした。
本展は、ダリ(1904-89)の生誕120周年と、シュルレアリスム宣言100周年節目を記念しての開催です。
世界屈指のダリ・コレクションを形成する諸橋近代美術館の所蔵品を中心に、ダリの油彩、素描、版画、彫刻のほか、ミロ、マグリット、デュシャンなどシュルレアリスムの作家の作品群など約120点が展示されています。
企画展室は、「若き天才のペルソナ」「シュルレアリスムの新星」「進化と拡張の芸術家、ダリ」の三つの章で構成されています。
ダリの初期から晩年に至るまでの作品をバランス良く展示し、“シュルレアリスト・ダリ”の仮面の下に潜む“人間・ダリ”の複雑で繊細な内面を探り、彼が如何なる芸術家であり、人間であったのかを浮き彫りにしようとしています。
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横須賀美術館は観音崎公園の向かいにあり、敷地から見下ろす海がとても爽やか。
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受付そばの壁に展示されているフィリップ・ハルスマン『サルバドール・ダリ』の複製。企画展の作品はすべて撮影禁止なので、ここでスマホの出番はおしまい。
9月に『エドワード・ゴーリーを巡る旅』を観に来た時にも思いましたが、もうちょっと記念撮影用の複製とかを増やして欲しいです。今回もね、ダリ自身の作品の複製があれば良かったなぁと思いました。
横須賀美術館のサイトでも注意書きがありましたが、本展には性的な作品も展示されています。
露骨に猥褻な作品ではありませんが(むしろ露骨に猥褻だったら特に刺さらない)、ダリの人となり、特に性的コンプレックスについて少し知っていたりすると、なんとも言えない気持ちになるかも。
実は私、デ・キリコは大好きですが、ダリはそこまででもなく。
本展を観に行ったのも、超メジャー画家の企画展だから観に行こうかいうミーハーな動機でした。もっとも全然興味のない画家だったら、有名だろうが県内で開催だろうが観に行きませんから、それなりには興味はあるという立ち位置です。
ダリとガラの関係性は全然理解できないですね。
ガラの存在なくしてダリの成功は無かったとは理解しつつも、ガラの荒淫とも言える男性関係とか、おそらくは、ダリが幼少期から抱えていた女性恐怖と性的不安に起因しているガラへの異様な傾倒とか。うん、全然わからない。私は只の凡人なので、そういうのはわからなくてもいいのだけれど。
ダリのエキセントリックな言動の大半は、ガラのプロデュースだと思いますが、私生活でもダリは彼女に従属し、自分という人間を作り変えられることに安寧と興奮の両方を抱いていたのではないでしょうか。
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ミュージアムショップで買ったお土産。
Tシャツは、黒地に白いダリのロゴ(企画展のポスターで使われているデザイン)、白地に黒蟻の二種が置いていました。
私が選んだのは、黒蟻の方。
黒蟻はダリのいくつかの作品に描かれていますが、溶ける時計じゃなくて、こちらをグッズのモチーフに選んだのは少し不思議に思いました。
黒蟻のグッズは、言われないとダリのグッズってわからないですよね。そこがちょっとおもしろくもあります。因みに、ダリにとって黒蟻は死の象徴だそうです。
ハンカチの女性は、ダリの妹アナ・マリアの肖像です。
オシャレな描き方だと思います。
コメのお土産に買ったのですが、コメは恋人の肖像だと思ったと言っていました。間違ってないかもです・・・。若い頃のダリは妹をモデルにした作品を多数描いていましたが、ガラと出会ってから、妹とは疎遠になりました。
妹がダリの暴露本を出版すると、ダリは激怒し、妹から相続権をはく奪したそうです。私はその本を読んでいませんが、ガラのプロデュースした“エキセントリックな天才画家ダリ”の仮面の下の素顔はどんなものなのか、少し気になります。
横須賀美術館を出てから、お昼ご飯食べに移動しました。
『エドワード・ゴーリー』を観に行った後にも行った『はま蔵』です。
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夫はイカ定食。
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私は太刀魚の蒲焼き定食。
太刀魚の定食にはアンコウ汁もついていました。これで1500円はお安い!味も文句なしでした。
イカ定食ははっきりと覚えていませんが、たしか2000円か2200円だったと思います。
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牡蠣フライと白身魚フライ。
白身魚フライは前回訪れた時に食べて美味しかったので、今回も頼みました。
牡蠣フライは一皿500円だったかな。兎に角、リーズナブルなお店なのです。
お腹いっぱい食べて、満足して帰路につきました。