まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

熊野三山 制覇!(速玉大社 花の窟 そして 本宮大社)

2013-05-11 10:28:39 | 国内旅行

熊野那智大社に那智の滝 を目一杯満喫して大満足!

ではあるけど、せっかくココまできたんだから、やっぱり熊野三山は全部行きたい。


2つ目は 熊野速玉大社


那智と違って、新宮駅近く、街中を通って行くし、周辺も開けてるし、
心臓破りの階段もないしアクセスしやすい場所にある。

速玉大社は何度も火災に遭っていて、今の社殿は1883年の火災後に再建されたそう。
だから、なんだかとっても新しく鮮やかに見える。




「速玉大社」って呼ばれるより、新宮 っていう別名の方が親しまれてるからか、
"できたばかりの新しい大社なのかな…" ってイメージを持ってしまうかもしれないけど、
平安時代までは、本宮や那智よりも上に見られていた という立派な大社なのだ。

何と言っても、樹齢1000年 梛の木 の存在感といったら!!

熊野の木といったら、梛だよなぁ…。
「鈴木」の元になったとも言われる木だし、なんだか感慨深く見つめてしまう。
(梛の枝先に鈴をつけて熊野詣の旅人を案内してた神官たちより)

そんな速玉大社で今年初のおみくじ。大吉だ♪





速玉大社から車20分ほどで行ける 花の窟神社 にも行ってみた!


「神社」といっても、社殿はなく、
奥の行き当たりに、高さ70mの大きな大きな岩があるのだけど…

ココは、日本の神話でもお馴染み、「日本の母」のような神さま、
イザナミ
の墓場なのだ。
昔から、たくさんの花や舞で祭礼するから「花の窟」と呼ばれるようになったんだそう。

ちなみに、岩の前に奉られているのは、イザナミの息子「カグツチ」のお墓。
カグツチって "火の神"

なんでも…

イザナミが死んだのは、
カグツチを産む時に、"アソコ" に大火傷を負ってしまったからだそうで…
(という、女性の性器が燃える神話は、日本だけじゃなく世界にもちょいちょいあるらしい)

んで、その火の神カグツチは、
妻を殺されて怒った旦那さん「イザナギ」に斬り殺されてしまったんだそうで…

はは…どこの国でも神話って面白いものだな~~~。


ココでの見所はもう一つ。
上を見上げると…

岩の上から がぶら下がってるのだ!!
毎年、2月=種まきの時期と、10月=収穫の時期の お綱掛け神事 で、
この縄をかけるんだそう。(だから2本ある)

70mも頭上にあるから小さく見えるけど、
横に伸びる綱は 7本の縄 が束ねられてるとな。(7本=イザナミの子供たち7つの自然神)

そこから、下にぶら~んとぶら下がってる3つのオブジェも、
イザナミの子供たち アマテラス・ツクヨミ・スサノオ の3つの神様。

今まで、こんな場所があるなんて知らなかったなぁ…!
こんな紹介を参考におベンキョしました)



さてさて。
熊野三山の最後の1つへは、熊野川 沿いをドライブしながら向かう。
自然いっぱいの一本道で、快晴のなか、と~~っても気持ちイイ!!

と、外を眺めていると…

ん…?! んんんん?!?!

なんだこれ!
木の伐採には見えない…ってことは、これって大規模な山崩れ?!

こんな風に崩れている山があちこちに。

熊野川の河原も、流木や岩が、まだいっぱい。
これも2年前の台風12号の爪痕なんだろうなぁ…。


そんな景色を見ながら到着したのは、日本全国の「熊野神社」の総本宮、
熊野本宮大社!


うおぅ!!ココにも心臓破りの石段が(笑)。


階段を登り切ると、正面にある大きな 八咫烏 の幟が目に飛び込んでくる。


ポストも八咫烏で、真っ黒…なんか新しい(笑)。


八咫烏は "太陽の化身" であり "神徒" でもあるのだけど…

鈴木家の家紋だったのは知らなかった!!
(とはいっても、"戦国時代の雑賀衆を治めた鈴木家" に限る?!)


この神門の向こうの神域は撮影禁止。


中には、すんご~~~~い立派な社殿が3棟あって、横に長ーーーーーい!
というのも、左から右へ、4つの神様が祀られてるから。


ちなみに。
熊野三山では、12の神様が祀られているのだけど、
ココ本宮大社には、今はこの4つの第一殿~第四殿しか無い。

というのも。
本宮は、もともとは 大斎原(おおゆのはら)という中州にあって、
1889年の大洪水で、第五殿~第十二殿は流されてしまったのだ。

その後、
奇跡的に残った第一殿~第四殿は今の高台に移され、
無くなってしまった第五殿~第十二殿は、大斎原に石祠で祀られている。

大斎原へは、今の本宮から歩いて5分くらいかなぁ。

遠目に見える鳥居も、近づくと…





めちゃデカーーーい!!!


鳥居をくぐって社殿があった場所へ向かう道は、しん…と静まり返ってる。


この先は、これまた撮影禁止なのだけど、
なんと表現したら良いんだろう、、、この、なん…っにもない大きな場所は、、、。

とっても静かで…
とっても穏やかで…
とっても神秘的で…

何となく "天空の城ラピュタ" に、パズーたちが初めて降り立った時のような、
あの描写を思い出してしまいました。
…って、ボキャブラリーが乏しくてすんません(汗)。


そして。
那智大社の時も、那智の滝に感動したように、
ココでも感動した "自然" は…



熊野川の美しさ

どうして… なんで…

なんでこんなに、綺麗なエメラルド色をしてるんだろう…
ほんっとに、心が洗われるような、、、吸い込まれるような色。

山や木々があって
川があって
大社がある

そのどれか一つが欠けても、
この場所の良さは語れないんだろうな。


熊野では「社殿」という人工的な建物ではなく、
自然そのものを信仰としてきた…というのも、本当にわかる。

それくらい、
熊野三山の自然の奥深さを、全身で感じ取ることができました!

とっても、とーーーーーーーーっても!
貴重な体験が、できたな…。




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8 コメント

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Unknown (g-san1101)
2013-05-11 13:04:47
雑賀衆といえば、司馬遼太郎の「尻啖え孫市」を思い出しました。鈴木さんにはおすすめの本です。
やたがらすというお酒がありますが、奈良のお酒ですね。
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◆g-san1101さん (まき子)
2013-05-11 15:12:48
尻啖え孫市…初めて聞きました!
「鈴木さん」がいっぱい出てくるんでしょか??
読んでみたくなりました♪

日本酒は、よくみかけたのは
太平洋とか羅生門とかでしょか。。。
あとは梅酒がいっぱい!でしたね。
紀州南高梅って梅干しだけじゃなくて、
梅酒にも合うんですかね?!
返信する
何処も (グイ)
2013-05-11 23:49:45
心に残る風景だね!

アメリカの本物の大自然を見てるマッキーが感動するんだから、凄いね!

撮影禁止から先がまた素晴らしいんだろうね。

やっぱり行かなければ!だな。

黒ポストもなんだか可愛いね。

それにしても、良く歩いたねぇ・・・エライ!
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◆グイさん (まき子)
2013-05-12 08:25:52
アメリカ大自然とは、
またタイプが全然違うなー!っていう感動です♪

あっちは壮大過ぎて、地球規模で打ちひしがれる…
というか(笑)。

熊野ももちろん山深いし自然はいっぱいあるけど、
「日本らしい」小ささというか、閉鎖的な感じが、
また何ともいいなぁ…と。

ほんとにこの日は、那智の滝からよく歩きました!
でも筋肉痛がその日の夜から来て、良かったです(笑)。

返信する
一度は (akiko)
2013-05-13 15:21:08
行ってみたいのよねー。
でもアクセス悪いし一泊じゃ厳しいし。
元気なうちに行けるといいなぁ。。。

見応えはたっぷりなようですね。
歩きがいもたっっっっっぷりのようだけど。
やっぱり足腰元気なうちに行かないと?

神話っておもしろいね。
神様なのに拗ねたり怒ったり殺しちゃったり。
そのむちゃくちゃな言い伝えとこの荘厳な神社や鳥居がなんとも。
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◆akikoさん (まき子)
2013-05-13 15:37:51
車がないと、電車やバスだけでは…きついかもしれないですね~。
でも車があるだけで、ドライブはさいこー!だし、
私みたいに、ぐるっと南紀白浜空港から那智の方まで海岸沿いを走っても、
2日あればいけますよ♪

歩きがいがたっぷりなのは(笑)、
那智大社くらいかも…それも、つらければ上の方まで車で行けちゃいますし。

熊野古道を歩きたい場合は、多少体力があった方が良いかな~~~。
ってところでしょうか。

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Unknown (RW)
2013-05-15 21:41:47
熊野速玉大社は行けなかったのですよ。こうやって実際に訪ねた気分にさせて頂き感謝!しかしここ2年続いて大雨の被害のい爪跡は生々しいですね。イザナギ伝説は先日出雲で十分勉強しただけにここでまたその伝説がフラッシュバックしました。
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◆RWさん (まき子)
2013-05-15 23:40:15
最初に那智の滝での爪痕にびっくりしましたが、
熊野川沿いは、もっともっと山崩れなどが顕著に見られました。
自然ってやっぱり恐れ多いですね。
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