まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

ケール フェンネル に挑戦

2008-03-10 00:10:12 | アメリカでクッキング

アメリカに着いたばかりの時は、スーパー行ってもよく分からない野菜は素通りして、
日本でも馴染んでいた野菜ばかりを探していたものだった。

とはいえ、馴染みのある野菜も、こっちで普通に売られているのは、姿カタチがチト違うのがほとんど。


たとえば。



これが一般的な ナス(Eggplant)。。。
携帯電話と比べても、でかっ!いわゆる米ナス。小さいのなんてほとんど見ない。

こんなの馬の餌になるのか? ニンジン(Carrot)。。。
細すぎ・・・。日本のようなゴロっとしたニンジンが無いのだ。
シチューとか煮物に入れるにも細すぎて、他の具材と大きさが揃わないんだよな(汗)。

ズッキーニと言いたくなる キュウリ(Cucumber)。。。
これまたぶっとーい!この太さが普通。
輪切りスライスして蛸と一緒に酢和え・・・なんて考えられない。

ひん曲がりすぎ ピーマン(Bell Pepper)。。。
なんかシシトウみたい。
こんなクネクネ~~~っとしたの以外となると、パプリカしかないんだもん(←ちょっと違うし)。
“ピーマンの肉詰め”なんてのはムリっす。


こんな「一般的に売られている野菜たち」を使って、日本でやってた料理と同じようなのを作ろうとしても、
作れるワケがないのだ。
こりゃーもう、アメリカという “朱に交わって赤くなる” しかない。 

早くそういうことに気付けよ、自分。。。


そんなワケで、今まで素通りしていたけど、一般的に売られている野菜にも、興味を色々示し始めた今日この頃。


 

一瞬「パセリ?ブロッコリー?」と思われるが、青汁でも有名な ケール(Kale) 。
こんな姿形をしてたのね。

大きさは、比較対照の携帯を見てもわかるとおり、結構大きくて、茎も太くしっかり、といった感じ。
日本で言う “ほうれん草”などと同じくらい、アメリカでは普通の家庭野菜なのかな。
(ちなみに、ほうれん草とか青梗菜とかの菜っ葉系は、めったに見かけない)

そのままでも自分は食べれるけど、やっぱり・・・渋い。(でも、青汁のような臭さはない)
でも火を通すと、渋みもなくなって、美味しくなるらしい。

 

 

フェンネル(Fennel)。
これも日本ではほとんど見かけないないけど、こっちのスーパーでは必ずといって良いほど見かける。
玉ネギみたいだけど。。。これはどう切れば良いのだ?! 

 

とりあえず半分に切ってみると、けっこう芯がたっぷりあって、一枚一枚が分厚い。
サラダとして生でも食べられるし、炒めてもグーらしい。

茎のような部分は、いわゆる長ネギの青い部分のように、臭み消し的に使うのが良いらしいけど、
ここも食べてみたところ、セロリみたい。薄く切って生サラダにしても全然いけるかも。

ふさふさの葉っぱは、これまたサラダにそのまま乗っければ、飾りとしてもグー。


 

 

椎茸を探していた時に、これは見た目が近い!!と思いつつ、
巨大過ぎるのと、裏のビロビロがちょっとグロテスクで手が出なかったキノコ。
ポータベラ(Portabella) というのだ。
ちなみに、椎茸は英語でも「シイタケマッシュルーム(shiitake mushroom)」と言います。


 

 

黄色のズッキーニみたいな イエロー・スクワッシュ(Yellow Squash) 。
ちなみに、緑のズッキーニが 「グリーン・スクワッシュ」だから、まぁ似たようなもんなんだろうか。。。


さて。
これらを、どう、調理したら良いのやら(汗)。


まず、イエロー・スクワッシュは、シンプルな味を見てみたかったので、
普通に輪切りにして塩コショウ、そしてグリルで焼いてみる。



想像通り、緑色のズッキーニと同じ味わい。
・・・って、普通に終わっちゃったじゃん!

やっぱし炒めものが一番かもしれないけど、ネタ的に想像するに、和風に 浅漬け にしてみたいかも。



フェンネル は2通り使ってみる。まずはサラダ。



タマネギみたな部分は、ピューラーでスライス。茎のセロリみたいな部分は包丁で薄切りに。
そして、ちょいと塩もみ、ちょいと放置。
盛り付けの時に バルサミコ酢オレガノ をふってみた。

味わいは、セロリと玉葱の中間みたい~~!!

いやー!こりゃーウマイ!!
日本では玉葱も、よくスライスサラダにしてたけど、
ほんのりクセが加わって、バルサミコ酢とオレガノもいい感じに効いてる。お酒に合う!これいい!!


もう一種類は 青汁の元ケール と デカ椎茸に見えるポータベラ と共に。
果たしてどんなのが出来るのやら。



油は入れず、ベーコンとニンニクみじん切りと一緒に炒めてみた。


キノコのポータベラ。
キミ・・・見た目は椎茸なのに、味はマッシュルームなのね。
しかし、歯ごたえはマッシュルームよりしっかり。これは料理の幅が広がりそうな食材だ。(高いけど)


ケールは、やはり葉っぱだなぁ。
大量に入れたつもりだったのに、炒めると、こーんなに少量になってしまった。。。
でも、渋みが全然無くなって、甘味が増してる!ウマーーイー!
他にもスープなんかの煮込みとか、湯がして和風お浸しなんかも良いかも。


そしてフェンネル。
これは、やはり一番不慣れな野菜であった。ちょっと大きめに切ったら、縦の繊維が意外と固い。
炒める場合は玉葱よりもセロリと考えて調理した方が良いかも。
次は、もうちょっと薄く縦に切ってみようっと。
ちなみに、あまり炒めすぎない方が歯ごたえがシャキシャキして好み♪
いずれにせよ、このフェンネル、煮込み、炒め、サラダ、いろーんな料理を試してみたくなってしまう。

(ぜひとも、みなさまの思いつきオモシロ料理orお試し料理なんかも教えてください。)



さて。
久々に新しい料理を作ってみたので、新しい地ビールも、一気に3本開けちゃえー♪

  

いずれも BEAR REPABLIC というカリフォルニアの地ビール。
飲み比べしたくて、機をうかがっていたのだ。

Racer 5 (左) というのは、IPA。
思ったような渋みも苦味もなくて、IPAの中でも比較的飲み安いほうなのかな。
この日の料理、何にでも合う。IPAなのに、けっこう万能君なのかも。

Hop Rod Rye  (中)ひえー、こりゃーホップの苦味がすご~い!!!
っていうインパクトがありつつ、アロマっぽい独特な味わいもあり。これがまたフェンネルサラダにも意外と合う合う。

Red Rocket Ale (右)、↑ほどの渋さはないけど、やっぱりインパクト大。
さらにカラメルのような甘さもほんのりあるのに、何気に一番キレがいいかも。一番これがすき。
ベーコン炒めの脂も、良い感じに切ってくれる。



初めての野菜買うのも楽しいし、どんな風に料理するか想像するのも楽しいし、
出来たものに
初めてのビールを合わせるのもまた楽しい。

アメリカならではの食材使って楽しむのも、なかなかイイ!



んが。

地ビールじゃなくても、日本酒でも十分合う野菜たちなんだけどなぁ。

炒めには、キレのいい竹鶴とか。
スクワッシュとかサラダには鯉川なんていいかも。
日置桜は何でも合いそう!
ちなみに、ケールを、辨天娘の酒粕を使った味噌粕汁に入れてみる予定。

そいえば、天穏のにごりって、どんなのに合うんだろう。。。

 

などなどと・・・楽しい日々の片隅で、日本酒を思い浮かべていたりするのでありました。

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41 コメント

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想い (あつし)
2008-03-10 00:15:47
なんか、最後の最後でまき子さんらしい「日本酒への想い」が出てきて、安心しました。

地ビールを飲んだり、アメリカの文化を吸収しようとしたりしてるけど、日本酒は忘れられないんですね~。当たり前か。

日本酒に会えないって、たぶん、どんな遠距離恋愛よりもつらいんでしょうね。
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■あつしさん (まき子)
2008-03-10 00:39:09
日本酒を忘れることはひと時もありません。
でも、中途半端ではなく徹底的に美味しい日本酒にありつけないので、
こちらの文化も楽しまなければ・・・と。
遠距離恋愛なんてしたことないけど、想えば想うほど、気持ちは募りますね。。。
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Unknown (くぅ。)
2008-03-10 02:48:12
帰って来た時に口にする日本酒達は、どれほどの感動を沸き起こしてくれるんだろうね、楽しみだ!
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■くぅ。さん (まき子)
2008-03-10 04:05:53
美味しい日本酒を当たり前のように飲めていた日々を思い返すと、
本当に贅沢だったなぁ、って思います。
そんな日本酒を久しぶりに口にしたら、昇天してしまうかもしれません(タダ単に酔っ払ってつぶれるだけ(笑))
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でかい (G23)
2008-03-10 06:16:37
所変われば品変わるの典型ですねぇ。糠漬にしたらどうなんだろ?
あ、糠床は持ってきたんですか?
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■G23さん (まき子)
2008-03-10 06:51:14
ほんとですね~。
所変れば。
糠は持ってこれませんでした(涙)。
食料品で持ってこれたのは、私がスーツケースに入れられる程度・・・。
一年間は母親に預かってもらってます。
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タコにあわせるなら (kamo)
2008-03-10 07:55:38
ああ、やっぱりまきこさんだぁ…
果敢に挑戦してますね♪
タコと酢の物にするなら、キュウリは大根みたいに、すりおろすといいですよ。「タコの緑酢」っていう立派な日本料理ですぅ~。フェンネルは日本で言う「ういきょう」ですよね…
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■kamoさん (まき子)
2008-03-10 08:09:20
そうです、ういきょうですね~。
でも日本で「フェンネル」って言ったら、葉っぱの部分をハーブとして扱ってるのがほとんどみたいですね。
キュウリ、結構柔らかくて水っぽいんですが、
摩り下ろしたらびちゃびちゃになっちゃわないですかね。。。
って、言ってないで、それも果敢にチャレンジだー(笑)!!
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ぬかどこは (こむこむ)
2008-03-10 08:26:15
パンとビールでぬかどこ作って、ぬか漬け
していると聞いたことありますよ。

で、ぐぐってみたら、いろいろヒットしました~
http://alexandrite.hp.infoseek.co.jp/tips/t_food_1.html


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Unknown (じゃり)
2008-03-10 08:59:25
フェンネルは前に働いてたお店で果物と和えたサラダにしてました。桃とか洋梨とか。
株はスライスして塩もみしてサッと洗って果物とあえ、塩、あら引き胡椒、レモン、オリーブオイルであえて葉っぱを散らす・・・って感じで。

あとでかくなりすぎたキュウリは皮剥いて種とって冬瓜みたいに煮たり炒り煮にしたりしてました。じゃり父は嫌ってたけどじゃりは大好きでしたね。
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