『日本酒ゴーアラウンド2017』は名古屋へ！

2008年から「“日本酒の日”の10月1日は大阪で日本酒を広めよう」ってことで始まった梯子酒イベント 日本酒ゴーアラウンド は、もはや大阪に留まらない。

去年 からは地元神戸が参加で「きゃっはー！」と喜んでいたものの、今年10月1日は帰省とかぶる…「断念するか…」と思っていたら。


今年は名古屋も初参加ですとぉー！
再び「きゃっはー！！！」
こりゃあもう、実家に相方とムスコを置いて、名古屋をゴーアラウンドするっきゃないっしょ！！

とは言っても、この日の夜には神戸に戻らないといけないので、一番早い12時OPENのお店を皮切りにリミットは15時。
3時間勝負だ！！

短時間勝負ってことは移動距離がなるべく少ない方がいいワケで、行きたいお店とかそのお店のOPEN時間も考えて事前にルートを練り練り…

私が組んだスケジュールは、栄3丁目の住吉町から北を目指して久屋大通でフィニッシュ。 “計画では” 6店舗回れる予定。

ちなみにゴーアラウンドのルールを簡単に書きますと…

• ゴーアラウンド参加証となる「バッジ」を事前に購入 ＆ 当日は服などに付けて巡る。
• お酒1杯＋お通し1品がゴーアラウンド価格（名古屋は500円均一）で楽しめる。
• 追加料金を払えば、お酒もアテも追加OK。
• バッジのデザインは各都市分（今年は9つ）あるけど1つ買えばどこにでもハシゴできる。

私は先日、大阪の「あなぐま亭」さんで名古屋バッジを買って準備しておくも…

なんと、神戸に忘れてきてしまったという大ポカをやらかしまして…
急遽前日、1軒目に行こうと思っていたお店に相談をしたら、当日でもバッジは購入できますよ、と。助かったぁ〜〜〜。


1：
その1軒目は るみ子の酒 の蔵元 森喜酒造 さんと組んでいる StanDining やまびこ。

“15時から飲める立ち飲みイタリアンバル” だけど、置いてあるお酒はワインだけじゃなく日本酒もあって、しかも名古屋で純米酒に熱い「酒屋はやし」さんから仕入れているんだとか。


ほんっとにこぢんまりとしたお店で、カウンター内とはこの至近距離。


お通しは スモークサーモンのリエット
・秋刀魚のレモンマリネ・
昆布じめしたロースハム 。

それにしてもスタートダッシュがすごい！小さなお店のカウンターがあっという間に満席に。
でも、お酒を追加して 英（はなぶさ） 火入れ ＆ 生 飲み比べセット も頼んじゃいました〜♪

女一人っていうのが名古屋では珍しいのか？！（名古屋に限らず？（笑））、隣のおじさまグループが気さくに話しかけてきてくれて、俄かに盛り上がっちゃいました♪


2：
次は「やまびこ」のすぐ近くにある 住吉町もくらん 。

愛知県は知多にある 丸一酒造醸 さんとタッグを組んでいて ほしいずみ が飲める。


セットのアテは 蒸し鶏・イカwith粒マスタード・焼きししゃも 。


店内はカウンターがメインで、小上がりが1つのこぢんまりとしたお店なのだけど、店長さんのキャラがものすっごいイイ！
「粗相したら5万円罰金な！」
「バッジ、1500円くらいで売ればええやん！」
「チャリレンタルやったらみんな借りるで！」
などなど名言たくさん頂戴致しました〜（笑）。

常連さんっぽい方とも和気藹々した雰囲気は初めての私でも居心地が良くて、またまた初対面なのに話に盛り上がる。
「神戸から来たんです」って言ったら「神戸に住んでたんです」と返って来てびっくり。

話もせっかく盛り上がってきたし、もちょっと居られるかな、ってことで、またまた追加でお酒をお願いしたら、ここでも飲み比べセット。個人的には左の純米が好みかな〜♪


3：
3軒目の 桜びより も、前2軒と同じ住吉町界隈で、これまでの3軒は徒歩2分圏内。

ここはまた雰囲気がガラッと異なって、しっとりした良い雰囲気。靴を脱いで上がるんですね。


カウンター内で切り盛りしているのは白割烹着姿が素敵な女将さん。あ〜〜こういう雰囲気が大好きな友達の顔が何人か浮かぶ〜〜〜（笑）。


カウンターに並んだ追加用の一品料理も、どれもこれも美味しそう！


一品目の日本酒とセットのアテは 長珍の酒粕汁 クリームチーズ仕立て 。

この日タッグを組んでいるのが愛知県は津島の 長珍 。
蔵元さんとblogやSNSでもう随分長〜く繋がっていたものの、実はお会いするのは初めて！
ようやく会えました〜〜〜（涙）！
「名古屋のゴーアラウンドで会えるに違いない！」って思って来てよかった〜〜！

開店ラッシュで忙しそうな店内なのに、社長を捕まえて色々なお話しにも盛り上がる。ほんっと熱い方で、日本酒と料理の組み合わせを大切にしているって姿勢がすっごい共感できる。
ひびやんやむかさんの話でももりあがりましたヨ。（くしゃみしてなかったかな（笑））

そして、桜びよりの女将の太っ腹にびっくりしたのは、オープン以来、秘蔵していた “新聞紙” 長珍 の中で飲みたいのがあったら、ゴーアラウンド価格（1杯500円）で開けて飲んで良い！とのこと！マヂっすかー！！

社長も「どれが飲みたい？」って選ばせてくれるので…
せっかくこういう機会もなければ飲めないお酒ってことで…
純米大吟醸って私も普段は全然飲まないので…

どーん！

平成24BY 純米大吟醸 山田錦40％ 無濾過生原酒！
うま〜〜い！！
「これ、ほんとに純米大吟醸ですか？」って疑いたくなるくらい、お米の味と酸味がしっかりしてる。日本酒だけ飲むんじゃなく、何か一緒に食べながら飲みたくなる味わい。

「このお酒なら、この辺のアテがオススメですよ」ってお客さんに社長も熱く語る。


パタパタと料理に案内に忙しい女将さんだけど、ちょっと客足が落ち着いたときに、社長が呼び止めて「はい。飲んでみて。」と女将さんにもお酌。

“っっ！感無量！” っていう女将さんのリアクションがまた素敵です。
私も思わず貴重な新聞紙シリーズが飲めて、蔵元さんとの会話も楽しくて、お酒も美味しくて、気づけばだ〜いぶ長居！う〜〜ん、ここにずっと居座りたいんだけど…後ろ髪を引かれながら次のお店へ。


4：
次は↑からは少し歩く…と言っても15分もかからない丸の内にある 路麺えんそば 錦二丁目店 。


タッグを組んでいるのは、実家にわりと近い 御代櫻 。

地元の幼馴染と蔵見学させてもらって以来、派手さはないけど地道にちゃんとした造りをしてるんだろうなぁ…と勝手に親近感を持っている蔵元さんです。

そして面白いのはお店。

どんなお蕎麦やさんかな〜と思って来てみたら、ダイニングバーみたいな雰囲気で、しかも酒瓶がズラ〜〜り。
しかもBGMが ZIP-FM77.8 って！名古屋っていったらやっぱ「77.8」だよなぁ〜。懐かし〜〜。

もとい！
ほぼ満席で、テーブル席は相席で使ってるみたいなので空いてるとこに座ると、向かいのグループの方が気さくに「え？一人で回ってんの？！何軒目〜？」と声をかけてくれる。このお店の常連さんっぽい？！

行ったお店の情報をお互い気さくに話してたのだけど、そこから盛り上がったのが計算外。

「神戸から来たの？！」
「そーなんですけど、実家がこっちなもんで」
「え〜どこ〜？」

なんて話をしてたら、実家、ちょー近いじゃないっすか！！
高校、弟さんと同じじゃないっすか！！

そんなジモ話でさらに盛り上がり、 “このお店のプロデューサーがZIP-FM関連の方” とか色々教えてもらいました。

さらに個人的にはちょー嬉しい情報GET。
昼蕎麦酒ができるお店！！！
こーれーは嬉しい！！

名古屋で美味しい日本酒と共に昼酒できるお店は、まだまだ少ない現状、私にとっては貴重。
しかもこういう雰囲気なら、お酒が飲めない友達とも気軽に行けそうだし、いや〜いいお店を見つけました。

で！！


気づいたら時間がやばい。


「桜びより」さんから2軒立て続けに予定時間を大幅に超えてしまい、“最後にどうしても行きたいお店”に行けない可能性も出て来たので、この次行こうと思っていたお店は諦めることに。


5：
そうでもして、最後に行きたかったのは みち藤 さん！お久しぶりですー！

杜の蔵 から来てくれたのは名倉さん、スタッフにはのりこねぇさんもいる！！去年は神戸だったけど、今年はまさか名古屋のゴーアラウンドでお会いできるとは。


店主・林田さんの目の前カウンターを陣取りまして♪


一杯目は ひやおろし 。
お通し3品は 角煮 ポテサラ きんぴら…とは違う？野菜のアテ。


そのほか、これだけのお酒と料理が楽しめる。さんまの煮付けとか手羽先と手羽元の甘辛煮とかおいしそ〜〜〜。


でも「角煮」で十分飲めてしまうわけで、「玄」をお燗で。平杯でも出してくれるサービスが何気に嬉しい

5軒目だし、みち藤さんだし、帰りの電車1本くらい遅らせてもいっか〜（← 実家は田舎なので30分に1本しか無い）と、ゆる〜い気分になりつつあったら、計ったかのように急激に混み出し、外に待つ行列も。。。

はい！席を譲るべく、帰りますよ…っと。
キリっとお店を出られたおかげで、実家にも時刻通りに帰ることができました。


そんなこんなで、ゴーアラウンド名古屋は5軒。
でも一つ一つのお店での時間は、ちょー濃厚。
蔵元さんと話したり、お隣さんと盛り上がったり…実は名古屋で一人で飲むのは初めてだったけど、やっぱり生まれ育った土地だからなのか、「名古屋弁」も心地よく、気持ちもゆる〜い感じになるのが自分でも分かった。

ま、そもそも、日本酒好きな飲兵衛って全国共通で、すぐに仲良くなれちゃうのが素敵なんだけど（笑）。

何より、名古屋がゴーアラウンドに参戦できたことが嬉しい！

なんやかんや、東京生活の方が名古屋にいた頃より長くなっちゃったけど、地元愛ってのは心に強く残るもんなんだなぁ。

イイ感じに名古屋も変わってきていて、これからがますます楽しみです！