まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

こりゃーすごいラインナップ! @ 小だるま亭(静岡)

2011-03-06 19:43:23 | 日本酒を飲む @ 日本の色んな所

静岡で、京都は祇園で修行した方のお店で楽しんだ後。

「開拓に付き合わせちゃったから、最後はいつものお酒で安心できる所で〆ようか~。」 と、
地元の友達が、オススメ!という2軒目に連れていってくれることに。

海の幸 山の幸 蔵の幸 小だるま亭 。


こちらのお店は、以前あった場所では、こぢんまりしたカウンターメインの店内で、
1人でも軽く行ける雰囲気だったらしいのだけど、移転してから、ずいぶん広くなったんだとか。

確かに。
カウンター後ろはゆったりなテーブル席があるし、さらにその奥には大人数で宴会ができそうな広間が。

この日も、地元のサラリーマンの宴会がちょうど終了した時間で、
ニッコニコで大盛り上がりの団体さんが帰っていくところ。
友達が前に来たときは、あそこでPTAのおばさま会合があり、とっても盛り上がってたそうな(うるさそ~(笑))。

でも・・・カウンターのみのこぢんまりなお店が、
“こんな大きな箱にしてしまって、ちょっと勿体無いな~。バイトちゃんも『いかにも』だしな~”
とも思ったのだけど・・・。


どうやら、そんなテケトーなお店ではないようだっ。

というのも、お酒のメニューとかお料理のメニューとかを見てもそうなのだけど、
なによりキッチンの中を見て、感心!

オープンキッチンの中のステンレスが ピッカピカ!!なのだ!
汚れがないだけじゃなくて、ホントによく隅々まで磨かれてて鏡みたい。
キッチンが広く見えるよ~~(笑)。

こういう所、個人的にツボを突かれる部分だったりするのだ。
大きな箱って、あまりキッチン内を見せなかったり、そこそこ汚かったりするのが多いだけに。


そんなお店で、こんなメニューがある日にゃ・・・

小だるま亭さんでは、純米酒をメインに扱ってるみたいで、しかもしかも中を開けば・・・

ステキ~~~~(>_<)!!


いやーー参りました。
“大箱にして勿体無いな~” なんて思っちゃって、ごめんなさい(汗)。

こんな静岡のど真ん中で、辨天娘 というメニューを見ることがあろうとは。
(侮りすぎ?) ってワケで、これを一番にお燗でお願い。


すると、出てきたお燗は、ちょっぴりヌルイ。
うーん40℃より低いくらい?

友達と
「普通にお燗をお願いすると、このくらいの温度になるんだね。次は“熱めで”ってお願いしようか(笑)。」

お酒は任せた~、って友達に、
いつも一緒によく飲む銘柄以外で、お燗で美味しい 武勇 とか 東北泉 あたりをオススメ。


さてさて。
食べ物メニューは、手書きでこんなに沢山の「本日のオススメメニュー」が。

訪れた時間が遅かったので、何品かはヤマだけど、それでもおいしそうなメニューがズラリ。
何を頼もうか迷っちゃうけど、これ、眺めてるだけでもツマミになっちゃう。


お通しは、一軒目と同じ ホタル烏賊 で、友達と笑っちゃった。でも、まさに旬だからな~。



白子の生姜焼き って面白いメニューを発見。
へぇ~~、どうやって料理されてくるんだろう? って思ったら。

なるほど!こうきたか。
片栗粉か何かで衣がうす~く作られていて、それを生姜醤油かな?で味つけしてる。


くじら竜田揚げ も。 

くじらって、あまりメニューで見ないから、やっぱり物珍しくて。


日本酒は次から次へと“熱め”でお願いしていたのだけど、
“新酒” というカテゴリでメニューに載っている 遊穂のしろ を、お願いした時。

一番貫禄がある店主らしき人が、我々を担当しているバイトのお姉さんに、向こうの方でなにやら話している。
すると、お姉さんが来て、
「あのーー、店主が “新酒だけどお燗にして大丈夫ですか?” とのことですが・・・」
と、初めてのセーブがかかる。

おっと・・・メニューの雰囲気から、何でもお燗をオススメしてると思い込んでしまったので、
ちょっと意外な反応に、プチびっくり。

控えめに 「それじゃ、ぬるめでお願いします。」 と言ってしまう。
(ていうか、それでも、やっぱり温めたい自分(笑))

でも、店主を見ていると、なんとなく腑に落ちない様子・・・?


店内が落ち着いた頃に、こちらに近寄ってきてくださった店主に、
ここぞとばかりに聞いてみる。
「やっぱり、新酒をお燗にするとかって、、、普通はありえないですか?」 と。

すると、頭をポリポリかきながら、言いにくそうに、でも素直に話してくれる。

「なんでも燗に・・・と言う方もおりますが、
 私のお店では、やっぱりまずはベストな状態で味わってもらいたいんで・・・。」 

確かに、自分がこのお店の常連で、
「この店の酒は何でも知ってるよ~、燗にしてくれよ~。」っていう酔っ払いだったら、また違うかもしれないけど、
初めて来るお客に対しての誠意のある言葉と、蔵を想う気持ちに、また見直してしまう。

サブ店名の 海の幸 山の幸 そして 蔵の幸 も、
ただのキャッチではなく、そのモットーを大事にしてる事が伝わってきました。


[ 小だるま亭 ]
静岡市葵区横田町2-1 YYビル2F
054-272-8833

18:00~24:00
定休日:日曜日

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18 コメント

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Unknown (純米狂@takezo)
2011-03-06 21:49:09
確かにコジンマリしていたお店が
リニューアルと同時にお店を広くして
その半面味が落ちたってことが多々ありますよね。
でもこのお店はしかりとした信念があるようなので大丈夫そうですね!!
ウムウム静岡葵区かぁ~・・・。

返信する
静岡では (たく@酒遊倶楽部)
2011-03-06 22:15:22
杉錦の社長に蕎麦屋に連れて行ってもらった。

杉錦はあったけど・・
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■takezoさん (まき子)
2011-03-06 22:17:25
いやーー、静岡でこのラインナップのお店があることに、
またまたビックリしてしまいました。

ビックリしちゃうのは、まだまだ
「静岡といえば、静岡酵母の土地」って
偏見が自分の中であるのかなぁ・・と思いつつも、
こんなお店があって、嬉しかったし楽しかったです!
返信する
■たく@酒遊倶楽部さん (まき子)
2011-03-06 22:18:10
それ!!
「かわかつ」さんでは?!

藤枝の駅前の。
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なるほどー (Ben)
2011-03-06 22:28:05
1軒で終わるハズないかぁ。 笑

で、ここは行き着け何号店になるの?

いろいろ燗向きのお酒があるね。
メニューの「もちろん」の後ろは何て書いてあるの?
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■Benさん (まき子)
2011-03-07 12:35:56
4号くらいになるんですかね(笑)。
「もちろん」のあとは、燗も、って書いてあります。
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Unknown (庄助)
2011-03-07 12:38:41
当然もう終電はなく、門限も気にせず心置きなく飲めたのですね。(笑

>白子の生姜焼き

夕べ我が家は白子のムニエルでした。
おそらく、白子にごく薄く塩をして少しおき、水気を拭きとって小麦粉をつけて両面焼いて、仕上げに醤油、日本酒、生姜の絞り汁を合わせたものを鍋肌から入れて白子の両面に味をつけたものかな~などと妄想してしまいました。
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■庄助さん (まき子)
2011-03-07 13:33:05
ムニエルも美味しそうですね~。

生姜焼きも、まさにそんな味付けなんだと思います。
こんな要領で味付けするなら、
他にもいろんな味付けが楽しめそうですね♪
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オープンキッチンで、 (kohyou)
2011-03-07 15:16:09
ステンレスが綺麗なのは気持ちが良いですよね、
更に天ぷら鍋も銅が綺麗だと期待しちゃいますね。
お料理も美味しそうだし、お酒もいいのが揃っていて、
いいお店ですね、近くだったら行きたいなぁ~
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出張が多いですね・・・・・ (aonami24)
2011-03-07 19:06:09
静岡、名古屋、鹿児島と出張が多いようですね。
仕事の時間より移動の時間が多いのが出張ですが
夜の酒が自分のペースで飲めるのは幸いかと思います。
名古屋の錦・三 の 地炉の間は私は名前しか知りませんが
同じビルの地下にある やさか から独立された方が
やられているとか。
私が時々酒を買う堀田の酒屋さんもこの店に入れている感じがします。

今晩10時から岐阜の 開化亭の古田等さんが
NHKのプロフェショナルに出るそうです。
まき子 さんは鹿児島の美酒佳肴を堪能している
最中かと思いますが。
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