「茅ヶ崎郊外からの富士山」
香川の金子千秋さん 撮影
2月に入った。何時も週の替わりや月替わりとか年の替わり目に思うのだが、
時の経つのは何と早いものかと言うことだ。
同じ時間でも若い人は年輩者の3倍の早さで流れるという。
確かに我々の毎日の生活では、昔よりゆったり流れているような気がする。
時間だけはたっぷりあるからだろうか。しかし何をしないで居ても、時だけは
経ってしまい、週替わり月替わりの瞬間などにはあっという間だったという気がする。
そして又何もしなかったなぁとちょっぴり後悔したりする。
いつの間にか経ってしまった、貴重な時間を喪失してしまったという気がするのである。
それは日々ぼうっとして立ち止まって居る間に、嵐の来る前の上空の雲のように流れ
去ってしまう。
残りの持ち時間の少ない我々にとっては、このコロナによる影響は大きい。
若い人にとっては、何とか挽回も可能な時間かも知れないが、我々にとっては取り返しの
付かない2時間というものだ。
かといって何をする、これをしなきゃならないと言うことも無いのだが、残り僅かな時間が
不自由と不安に支配されたのが口惜しい。やりきれない時間の喪失感を覚える。
これによって足は萎え腰は痛み、人にも会えず、話もせず、笑うこともなく、そのまま老人病の
世界に落ち込んでしまう場合が多いという。
まことに怨めしいコロナである。貴重なとっても貴重な我々の残りの時間を浪費してしまった気が
してならないのである。