「 バレンタインディ・メッセイジ 」
高橋 果鈴
14日、孫娘に手作りの甘いクッキーを貰った。
その袋のリボンに付いていたメッセージです。
私がこの日記をPCの前で書いているところだそうで、
頭上に飛んでいるのは青鳩か、はたまたうちのインコ
のミーちゃんか。
私の目がこんなにパッチリしてないことを除けば、髪の毛など
しゃくにさわる位です。でもクッキーは美味しかった。
バレンタインというと毎年思い出すことがある。
あれは、私が中学生の時だったか初めて1枚の板チョコを学校で貰ってきて、
夕食の時に家族に割って自慢げに上げていたら、父親が笑いながらこう言った、
洋画家で自由人であり冗談とかジョークの多い人だったが、「自分の若い頃には、
町内を一回りしてくると、着物のたもとがふくらんでチョコで一杯だった。
お袋さんに、たもとの裾が直ぐほころびてしまうと叱られたものだ」と言うものだ。
そんな昔からバレンタインなんてあったのかなとは思ったが、妙に印象に残っている。
それから約35年経って、夕食時に私は同じ事を言ってみた。
「バレンタインの日には、学校へ空のリックを背負って行ったものだ。帰りのリックは
チョコで一杯だった。お陰で虫歯になった」と言ったら、当時中学生だった子供達に
まるで馬鹿にされ笑われてしまった。