『夕陽を見て物思いに耽っている』
遠くの夕日を悲しそうに見ている。何を思っているのだろう。
お母さんの事でも思い出しているのだろうか。
昨年12月8日の日曜日に我が家に新しい家族が来た。白と黒の五カ月の雄
の猫ちゃんだ。川崎で保護されたそうでそこから引き取ったものである。
名前は小鉄と言う(呼称はこてっちゃん)。
我が家の二世帯になっている二階が彼の住かで、息子夫婦と孫娘の家族になった訳だ。
私まで嬉しくてそわそわしてしまう。猫を抱けるのはもう何十年ぶりだろうか。
さて初対面の日、直ぐ足元に寄って来てスリスリして呉れた。慣れるまでは何度かシャー
とやられたり引っかかれたりを覚悟していたのだがこれには驚いた。
保護猫でもこんな人懐っこいかわい子がいるものだと。
私は昔、何尾もの猫と生活したことがある。皆それぞれに個性があって姿も様々で可愛い
ものだった。特に私に一番馴れていた金目銀目をした真っ白なピーちゃんは、私の帰りが
遅いと玄関でじっと待っていた。酒など飲んで遅くなって電話を入れると、「ピーちゃんが
心配そうに玄関で待っているから早く帰りなさい!」とよくおふくろさんに言われたのを思い出した。
帰った時の足踏みをして喜ぶ姿が忘れられない。
今の猫は外には出さず、エサはカリカリばかり、トイレの付いたゲージで過ごす。予防注射も
済み去勢手術も済みトイレもちゃんとできるという優等生だ。
昔の猫は庭に出て自由に遊び、ちゃんと帰ってくる。ご飯も人間と同じものをいろいろ食べた。
注射も何もしなかったがそれでも皆元気で長生きだった。
こてっちゃんは家の中だけが世界と思い、食べるものはカリカリだけで、他の猫に会う事もなく
と思うとちと哀れで可哀想な気がする。しかしこの方が昔に比べて健康で長生きするというが、
果たしてどっちが幸せなのだろうかと思ってしまう。
そんなことはつゆ知らず、じっと見つめてくる眼は何んとも可愛い。
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